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 ふう、と一息つきながら三下さん達が向かった方へ足を運ぶ。

 そう言えば……羅刹ノ刀なんだけど、出しっぱにしてると徐々に消費MP増えていくらしい。

 で、人を斬り殺せば戻る。


 なんと言う刀だろうか。

 どこにも書いてないから知らなかった。


 納刀し、そのまま歩く。

 これでニュギーはデスペナしたのかもしれんが、もはやどうでもいいことだったりする。

 情報は得た。


 ジョバンニとハザード。

 そしてこのジョバンニという奴が、スクロールや武器を製作した裏ギルドの頭。


 ……だと、思いたい。

 そこまでは聞けなかったが、きっとそうだろう。

 もしくはハザードとやらがトップなのか?

 まあどうでもいいか。


「ん? ……ぉおぅ……」


 階段を下って50階層へいくと。

 三下さん、モナカ、十六夜、ツクヨイが巨大なガーディアンを倒したところだった。


 それぞれおもいおもいの表情をしている。

 ツクヨイは顔を真っ青に。

 モナカはいつものニコニコ笑顔。

 十六夜は巨大なガーディアンの足元で高そうな矢をコソコソ回収。

 三下さんは、ぶっ倒れたガーディアンの頭部に鎮座して凶悪そうな顔でニヤついていた。


「遅かったなァ……って、どうした左目」


「ああ、これ──」


「えっひゃああ?! な、なんですかその左目の虚空みたいなの!? まさかローレントさん、と、解き放っちゃったんですかそれ!? か……かっくいいいい!!」


 三下さんに返事しようとしたら、ツクヨイがものすごい鼻息を荒立てながらこっちに来た。


「は?」


「ハァ?」


 俺と三下さんはともに首をひねっていた。

 中二病センサーとやらが反応したのだろうか?

 だが、こいつ、グロ系苦手だから真っ青な顔をさらに変色させると思っていた。


「……どっちかっつーと、グロい方だぜェ?」


 三下さんがそう尋ねると、


「あ、描写設定の血とかグロい部分は、ローレントさんと一緒の時は落としてるので、今の私には傷を受けて開かなくなったただの瞼がうつっているのです! ふはは、本当はすっごいえぐいんでしょうけど、今の私には何かしらの力を宿した目にしか見えないのです! ふぅははーっ!!」


「ああ、確かにそれが一番賢いかもなァ」


 三下さんも同意する。

 カメラを起動して、視点切り替えを行なって自分を写してみると、赤黒くくぼんだ眼孔が写っていた。

 確かにグロい。

 瞼ごと羅刹ノ刀に食わせていたからさもありなんと言ったところである。


「だが、リアルに近づけたほうがいいから禁止だ」


「えええ! そんな! なんでですか!」


 俺の服にすがりつくツクヨイ。


「できるだけリアルに近い状態でないと、相手の機微が感じ取れず、戦闘に差し支える」


 そう、ファンシーな状態にしてしまっては、相手のダメージ量が図れない。

 このゲーム、HPバーが存在するが、そんなもん関係なしに急所攻撃が強い。

 相応の防御をしたり、そんな攻撃をしてくる奴は魔物ではあまりいないのだが……、


「対人では俺みたいな奴がいるからな、想定しろツクヨイ」


「ローレントさんが何人もいたら、地球がやばいですけど……はあ、わかりました設定戻しま──げえええええ!! 目、目が!?」


 設定を戻した途端、俺の顔を見てとんでもない形相を作るツクヨイ。


「……そのまんまが良かったんじゃねェのォ?」


 そっちの方が良かったかもしれない、でも背に腹は代えられん。

 兄弟子として、然るべき対応をしよう。

 尻餅をついたツクヨイに顔を近づけて言う。


「こうなっても襲ってくる奴はいるぞ? 両腕斬り落とされても、襲ってくる奴がいるぞ? ほら、もう俺の陰ででかい口を叩くわけにはいかんな?」


「──ひ、ひいいいいいッッ!?」


 ツクヨイはカサカサと尻餅をついた状態から驚くべき速度で後ずさりすると、


「お、おいィ!? ごはッ!?」


 巨大なガーディアンから降りてきた三下さんの頭によじ登って、そのまま三下さんもろとも転んでいた。

 ……うわぁ、痛そう。


「なんか二次被害、三次被害と言いますか、なんと言いますか……あ、でも私はそんなローレントさんの目が好きです。とても素晴らしいセンスです。闇が深くてお揃いですね? うふふふふふふ」


 な、何を言いだしとるんだこいつは。


 闇が深いって言うか。

 単純に左眼孔にハマっていた一切合切を羅刹が貪っただけ。

 それだけであって、好き好んでこのスタイルになったわけではないのだ。


 戦いの結果であって、こうなるまで戦いに暮れてからが本番だぞ!

 って、ツクヨイに伝えたい。

 ただそれだけだったのに……。


「ひいいい! ゆ、夢に出そうで嫌だああああ!!」


「お、おィ! 顔の上に跨るなァ! いい歳こいた娘だろォが!! むぐぐぐ」


「ふふふふふふ、うふふふふふ……ペアルック」


 ボソッと呟く十六夜の向こうに、錯乱するぶらっくぷれいやぁとその被害者さんしたさん

 はは、なんだこれ。


「あらあら、まあまあ、カオスですねえ」


 モナカに同意。


「美男子様、ガーディアンがお宝を守っていたみたいなので、この人たちは無視して確かめに行きましょうか? あわよくば多めに取れるかもしれませんよ?」


「そうだな」


 ってことで、ダンジョンクリア。


 ……で、いいのだろうか。

 締まりが悪いが、まあこいつらを関わっていると大体こんなもんか。

 血塗ろよりマシなことは確かだよな。







仕事の都合で更新時間が前後していました。

すいません。




そして、ヒロインがギャグキャラになってきたので、早いところなんとかします。

バレンタインは更新のナンバリングをできるだけ削りたくないのですが、それもなんとかしたいと思います。

毎日更新、なんとか続けられています。これもなんとかします。

二月に、チョコの代わりをプレゼントしたいです。なんとかしたいです。

書き溜め頑張ります。なんとか頑張ります。




ナントカァッ!



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