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おはようございます!


 丁度良いからコーサーに男の戦い方と言う物を教えておく。

 まずは、登るのだ。屋根に。

 そして、高台から敵の位置を確認し。


「ウォン!」


「な、なんだ!?」


「狼がなんでこんな所に!?」


 意識を他に逸らす。

 そして唐突に現れた狼に度肝抜かれている間に。

 屋根から飛び降りてターゲットの元へ。


 おっと、飛び降りるときは音を立てるなよ。

 着地の時も無音がグッド。

 そこまで出来るとは思ってないがな。


 よし、後ろにつけたら。

 相手の気道を掴み、捻る。

 これで声がだせなくなった。


 同時に膝の裏に蹴りを入れる。

 後ろに体重をかける。

 ズボンのベルトを掴んで持ち上げるもよし。

 玉を掴んで持ち上げるもよし。


 確実性をもとめるなら玉だぞ。

 陽動が続いている隙に裏手に連れ去り。


「そして拷問する」


「できませんよ!!」


「鮮やかなお手並みですことね」


 トリップから帰って来たアンジェリックが拍手して褒めてくれた。

 なかなか悪い気はしなかった。


「お、お前ら、一体なんなんだ!?!?」


「アイテム渡して死ぬか、死んでアイテムドロップするか選べ」


「な、何を言って……ひっ!?」


「コーサー」


「はい?」


「拷問を一から教えておく」


 いずれ、裏社会を統べる者になるなら必要になってくる技術だ。

 拷問とは如何に相手の心を折るかだ。

 質問と共に、如何に相手の心に入り支配するかだ。


「こいつのファミリー名は?」


「トンスキオーネファミリーです。表向きは、生活雑貨ならば何でも手広く扱っている見たいですが、裏では大量物資の運搬や生産の為の奴隷を大量に扱っています」


「人材派遣の様な事もやってるんでしてね? いいですわね。人出しはお金がかからないですから、何も無い状態から始めるなら都合がいいですわよ?」


「へえ、そうなんですか? 奴隷はまあ置いといてコンシリエーレは色々繋がりを持っているみたいですし、何でも売ってる店は都合がいいかと思ってました」


「いえいえ、利益を第一に考えるなら奴隷が手っ取り早いですわ。でもそうですね、実入りの部分で考えたら余り推奨される手筈ではないですが、その辺も私にかかればすぐに新しいシステムを気付いてみせますわよ? ホホホ」


 アンジェリックが、これ程までに頼もしい人材だったとは……。

 いや、商人に必要なものっていわゆる面の皮の厚さ?

 この女は、天才かってくらい分厚い面の皮を持っている事になるな。

 だってケンドリックの妹だもん。

 多分、家系がそうなんだよ。うん。


「ちょっと待て! お、俺は何もしらねぇよ!」


「嘘だな」


 手首を切り落した。


「ああああああ!!!」


 ツクヨイが居たらイエスかノーの二択で静かにやれるんだけどなあ。

 とりあえず気道を絞めて黙らせる。


「手首くらい後でくっ付けてやるから、正直に話せ」


「ハッ……ハッ……ハッ……」


 気道を開いてやると空気をもとめて一生懸命呼吸している。

 さて、もう一度聞こうか。


「トンスキオーネファミリーか?」


「だから俺は、——ッぁぁぁあああああ!!!!」


 腕を一センチ単位でスライスした。

 そして輪切りになった腕肉を長剣に突き刺すと。


「アンジェリック、エスメラルダを出せ」


「え? ああ、なるほど。わかりましたわ。おいでましエスメラルダちゃん」


「ち、ちくしょう……何を……え?」


 出て来た大蛇に腕肉を差し出す。

 エスメラルダはシャーッと舌を出しながら、それを食べ始めた。

 ローヴォは人肉なんか食わないからなあ。

 俺も爬虫類とか、猛禽類とか新しいテイムモンスターが欲しい所だ。


「まだ腹が減ってるみたいだな」


「ひっ!? いやっ! やめてくれ! やめて! やめて!」


 先ほど切り落した手首から先を細かく切って行く。

 鬼魔の長剣できる事により、禍々しい力を補充してる気分になって来た。

 マフィアの血を吸わせてレベルアップだよな、この剣は。


「話せばやめるし、ポーションだってある」


 目の前でストレージから下級ポーションを転移させる。

 ふむ、こいつの目の色が少し変わったな。

 一握りの希望をその目に映していると見た。


「俺達は敵対マフィアだが、話してくれたら悪いようにしない」


「わ、わかった! 話す、話すよ!!」


 そして、マフィアの情報をあらかた聞いてしまうと、この構成員は空いている手で懐から一つの紙切れを取り出した。


「俺じゃこの程度の情報しか渡されねぇから、もっと知ってる奴の情報をくれてやるよっ! だから、寝返りの分俺がそっちに入ったら優遇してく——ぐぇっ」


 もう十分だ。

 鬼魔の長剣で首を一刀の元跳ねてやった。

 唯一の希望から、驚愕の後、絶望へと至る表情に置き換わる。


 例え情報を渡して逃げ出しても。

 どこかでバレてこいつは殺されるだろう。

 まあ運良く俺が潰してる間に逃げ延びたとしても。

 そんな不穏分子を残しておけない。


「容赦はするなよ? このポーションはお前が持っとておけコーサー」


「ひえ……」


 顔を青くしている所を見ると、かなり綺麗な落としどころにしようとしていたみたいだな。

 甘さと油断が死を招くんだぞ、気をつけるべき。






拷問回でした。

感想欄は毎回目を通してます。

毎回の如く感想を頂けて、感激で、涙が、でました。ぅうっ。


行商界隈に人材派遣と言う新たな旋風を巻き起こします。

冒険者ギルドみたいなクエスト受注ようの施設はあるんですが……あくまでNPC相手取って大立ち回りをする可能性がございます。

アンジェリックの面の皮の事を主人公は言ってましたが私も書いてておまえがいうなって思ってました。


ギ○ピー知ってる人が居て嬉しかったです。

ギエ○ーは昔大好きだったので。

コロコロ派?

ボンボン派?

当時小学校低学年だった私は、やわらか忍者というちょっとエッチな漫画が連載されているときだけボンボン派でした。



あとがき小話は以上です。

そして本日も朝の一回更新です。

そのかわり、新作の方を三回更新する予定です。


「奈落に落ちた俺が超能力チートで無双する」

http://ncode.syosetu.com/n5083du/


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