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おはようございます。


[プレイヤーのレベルが上昇しました]

[契約モンスター:ローヴォのレベルが上昇しました]

[契約モンスター:ノーチェのレベルが上昇しました]

[契約モンスター:コーサーのレベルが上昇しました]




 皆仲良くレベルアップ。

 時刻もそろそろ夜タイムと言った所。


 テージシティの目的は?

 無法市民狩りでしょ?

 今の所マフィアっぽいの相手にしてるのが一番楽しいのである。




プレイヤーネーム:ローレント

レベル:49

信用度:135

職業欄▽

[中級魔術師(無)]

[漁師]

[契約魔法師]


契約モンスター▽

【ローヴォ】ラッキーウルフ:Lv23

特殊能力:強運の瞳

装備:合わせ翅と翡翠の首輪

【ノーチェ】ナイトメア:Lv17

特殊能力:幻覚

装備:無し

【コーサー】ボス:Lv32

特殊能力:組織化、カリスマ

装備:鋭い黒鉄のレイピア




 スキルレベルは割愛。

 どうせ何かしら上がってるだろう。

 充実した狩りから戻ってみると、仁王立ちしたアンジェリックが宿屋の入り口に。


 びっくりしたNPCかと思ったよ。

 縦ロールだし。


「何か言うことはありませんの?」


「え? 特に」


「ありませんの!?」


「ただいま」


「あ、お帰りなさいませ。お待ちしておりましたわよ?」


 お前、意外と育ち良いのな?


「って、違いましてのことですわ!!!」


 ごめん、アンジェリック語は公用語じゃないからわからない。

 アンジェリックの隣に居るコーサーが溜息をついていた。


「コンシリエーレが悪いです。なんで私がこの御仁と五時間も話し込まないといけないんですか……」


 ええ、そんなに話していたの?

 逆に気持ち悪いんだけど。

 ゲームやってんだから五時間狩れよ。


「まあ、お陰で色々な情報は耳に入れる事ができましたのよ?」


 アンジェリックはエスメラルダを召喚し身体に這わせると、扇子をバッと開いて口元を隠しながら胸を反らしてたからかに宣言する。


「マフィアごっことやらに、妾も混ぜていただきますわ」


「よし、良いだろう。断る!」


「名馬」


「断らぬ!」


 くそう、くそう。

 自分で買ってくれたくせに強請るなんてあんまりじゃないか。


「別に来ても良いけど、出来るだけ口は挟まないでくれると助かる」


「ええ、心得てますわ。妾のサポート力、ローレント様のその身に確と刻んでさしあげますですのよ?」


「わぁ! アンジェリックさんカッコいい! ベスタもあんな風になりたい!」


「やめなさいベスタ……、これ以上俺の心配事を増やさないでくれ……」


 珍しくテンションが上がり饒舌になるベスタ。

 そんな様子を見たコーサーは頭を抱えてそう言っていた。




 さて、夜の狩りはマフィア狩りだと言う。

 コーサーは予め、自分の敵となりそうな場所を見繕ってくれていた。


 裏路地マップはもう古いね。

 今は夜、倉庫の抗争に首を突っ込む狩りがトレンドなのだよ。

 ノーチェは宿屋でお留守番。

 ぞろぞろを湧いてくる無法市民と、その中に混ざるマフィア。


「地味に取引が始まってます。そこを狙えば横取りできるでしょう」


 レアドロップが既にわかっていると言う事か。

 そして取引を行う奴はかなりの手だれである確立が高い。

 ここは率先して狙って行きましょう。


「予め、ベスタとワルドを使って調べておいたのですが、敵のマフィアを倒せばたまにそのマフィアのナワバリが記された地図を手に入れる事が出来ます。それを回収すると、そのマフィアのナワバリに進入する事が出来る様になるみたいです」


「なるほど」


 詳しく説明してくれたコーサー。

 抗争マップって、思っても見ない特典が色々あるのかな?

 コーサーが言うには、組織を大きくする方法は現状一つしか無いという。


 コツコツやっても飲まれるだけで。

 漁父の利で得たマフィアのナワバリ情報もってして、乗っ取るしか無いのだと。


「一応、表の露店で商いをやっておりますが、とてもじゃないですが現状売れるものと資金が無くてですね」


 ふむ。

 コーサーはテージシティの表側、露店のある広場に出店し、活動資金を貯めるつもりだったようだ。


 だが、たった三人では参入するのが難しかった。

 そして俺が与えた資金はそこまで大きな事が出来る額ではなかった為、金策をどうしようか迷っていたらしい。

 だったら奪えと言う事で、ちまちまマフィア狩りを行いつつ。

 俺がテージシティに来たら狩りを手伝ってもらう為に下準備を重ねていたと言う。


「素材なら沢山あるから好きに売り払え。あと、知り合いの商人に頼んで融通させる」


 ニシトモに商いを開いてくれるテージシティの伝手があるぞと言えば飛びつくかな?

 先に裏を統べて、後で話してやったら驚くだろう。


「なら今日の予定は決まった」


「はい? コンシリエーレ?」


「今からマフィア脅してくるから、そっこうナワバリ奪おう」


 俺のアイテムは露店で売りさばく様な生半可な量ではない。

 出来る事な最初から大きく店をおっ立てたいところである。


「オホホ、なんだか面白い事になっているようですわね? 妾もそのお話に噛ませて頂きます。ふふ、ノークタウンの自由市を統べて町を築き上げた一族ですので、ノウハウはきっちりたまっておりましてよ?」


「見直した」


「あらいやですわもう! いきなりプロポーズだなんてそんな! ローレント様は本当に乙女を困らせるのがお上手なんですことね?」


「いや違うけど……? おーい」


 アンジェリックはそのままトリップして帰って来なくなった。

 何しにきたんだよこいつ。

 まあいいや、放っておこう。


 コーサーに狙い目を聞く。

 俺的に、なんか上質な服を来てそうなあいつが良いんだけど。




【無法市民】Lv30

・クリミナル


【準構成員】Lv28

・アソシエーテ


【構成員】Lv33

・ソルジャー




「あ、あいつです。情報にもありました。三番目の奴は構成員。色々な情報を隠し持っていそうです」


 コーサーが居れば何処のナワバリの構成員かが判断つくらしい。

 運ゲー要素を兼ねて居たナワバリマップ集めも、楽に終わりそうだ。

 一番良い場所を狙いところなのだが、管理が面倒なので。

 強からず、弱からずと言ったマフィアを狙うのだよ。



なんと、マフィアマップは公式によって準備させられて居た!?

まあ、一体誰がマフィアマップなんか狩るんだろうな。

新狩場のリリース情報とかそういうのも全くない状況で。



さて、ちょっとした裏話的なものですが。

元々、運営が決めているタイムテーブルがあるんですね。

制限時間が決められていて、その時間軸によってNPCも動くし、大きな事を起こそうとします。

レイドボスを倒しきれなかったら騎士団が来て物資を全て持ち去って行ったり。

狩場も一定の日時、狩られた魔物とプレイヤー総数のデータが回収されてまして、それをフィードバックする事で、人気狩場の敵MOBが湧かなくなったり、誰も手を付けてない狩場にMOBが溢れていたりします。


いつだかスティーブンがローレントとツクヨイを連れて行ったクエストですね。

そう言う形でNPCと敵MOBが連動して大きな指標に向かうように設定されています。

まあ細かい部分はそのときそのときで変動するので。


今まで受けていたクエストが受けれなくなったり……。

(例えば、買い取りクエストでは人気狩場の素材拒否が出ます)


そのかわり新しいクエストが受けれるようになったり……。

(例えば、過疎狩場の素材をもとめるNPCが増えます)


と言った具合にですね、動くようになります。

もっとも、それより先に、このゲームの世界をより良いものにしていけば運営側も出来るだけてこ入れせずにあるがままにしておく事を推奨しています。


マフィアマップの場合、ぶっちゃけこの先の展開を言うことになりますが。

ローレント意外誰も気付ける人が居なそうなので、ある程度テージシティのプレイヤー人口が増える事によって運営から何らかの告知があるでしょう。


あら不思議。

ローレント、狩られる側に回っちゃうかも?

って言う感じのネタバレ告知でした。お楽しみに。





本日は一本更新です。

そのかわり、新作の方を三本更新する予定です。


「奈落に落ちた俺が超能力で無双する」

http://ncode.syosetu.com/n5083du/


ちょっと早いですがバレンタインデーですねぇ。

もっとも、当日も何かしますよ。

応援ヨロシクお願いします!


あ、あとこの下のバナーもぽちぽちっと押してやってはくださらぬか?

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