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おはようございます。
2/11 12:00
改稿しました。
変更前。
【ワルド】ソルジャー:Lv18
特殊能力:身体能力強化
【ベスタ】ソルジャー:Lv17
特殊能力:魔力強化
変更後:ソルジャーの前にリトルを追加しました。
【ワルド】リトル・ソルジャー:Lv18
特殊能力:身体能力強化
【ベスタ】リトル・ソルジャー:Lv17
特殊能力:魔力強化
「流石名馬ですわね。騎乗戦闘を叩き込まれているのに、こうも優雅な乗り心地」
「あれ、エスメラルダは?」
「あら、知らないんですの? 今日公式発表でテイムモンスター向けのクリスタルレシピが配布されたんですのよ?」
「…………え?」
そう言って後ろに座ったアンジェリックがアイテムボックスからクリスタルを取り出す。
透明な水晶の中にはオモチャの様にデフォルメされた大蛇が居た。
クリスタルが光ると中からエスメラルダが出現する。
「元々ノークタウンの調教師が錬金術師と作ったクリスタルらしいんでしてよ?」
「なんで公開したんだ運営」
それを尋ねるとアンジェリックが溜息をついていた。
なんとも、理由を聞くと馬鹿げた物だった。
「ほんとお兄様ったらお馬鹿」
ケンドリック陣営はノークタウンに置ける貢献度と信用度をあげにあげた。
そしてクリスタルのレシピを貰って独占。
そこからテイムモンスターで賑わうノークタウンにてそのクリスタルを高値販売。
運営にクレームが言って、レイドボスの強襲イベントの後に公式配布となったようだ。
「運営なら放任すると思ったんだけどなあ」
「自分たちで開拓して独占する部分なら無視するみたいでしてよ?」
どうやらケンドリックは独占を維持する為に仲間と共に調教師と錬金術師のNPCを封鎖しちゃったらしい。
封鎖と言っても大人数でクエストを受けてだらだら放置して長々とNPCを拘束する手法なんだと。
そんなこと出来るのか……。
やることなすこと、レイラ達のチームよりも派手でエグいな。
「姫様プレイも少し飽き飽きしておりましたし、ここは一つローレント様と愛の逃避行と言う訳で、テージシティの方へ向かう予定ですの」
「許可してないんだが」
「この名馬、本当に良い馬ですことね? ええ、本当に良い馬で」
「…………好きにして」
彼女も息が詰まるのだろう。
初めて会った時の事を思い出した。
なんか親衛隊がしつこく俺に絡んできた思い出だなあ。
俺、アンジェリックの家出に付き合ってる訳だけど。
親衛隊に狙われないよな?
「そんなこと、百にもありえませんのことよ?」
二人での騎乗戦闘は慣れた物だった。
レイドボス戦の時、既にやってたからな。
今回は行商クエストじゃないのでコーションウルフではない。
【デンジャーシープ】Lv5
獰猛な羊。固い頭による突進は、岩にヒビを入れる。
だがその肉は旨く、狩ろうとして死ぬ物が多い。クラス3。
フグ毒みたいなやつだな。
ノーチェで置き去りにした魔物だったので、鑑定はして無かった。
ラム肉とれるっぽい?
経験値にはならなそうだから、必要分狩ってさっさと先に進もう。
【危険な羊肉・レッグ】食材
デンジャーシープの肉。
臭みは少ない。
【危険な羊肉・ショルダー】食材
デンジャーシープの肉。
臭みは少ない。
【危険な羊肉・ラック】食材
デンジャーシープの肉。
癖になる旨味を持つ。
【くすんだ羊毛】素材
汚れてくすんだ羊毛。
「あんまり良く無い羊毛ですわね」
「売れれば何でも良いさ」
肉が手に入ったんだからな。
ローヴォの幸運補正が癖になる旨味を持つラックをドロップした。
本当にとんでもない能力だ。
とんでもない能力でVRMMO放浪メシ。
出来る事なら携帯コンロが欲しい。
スティーブンの家は地味にシステムキッチンの様な具合だった。
おい、世界観。
と、言いたい所だが。
ワンタッチで火を起こせる仕組みは本当にありがたい。
このゲームで弓錐式火起こしは出来るのか?
アイテムボックスがある状況で、そんなサバイバルなんてやる人いないだろうな。
否、自分を追い込む必要がある。
南の霊峰山ごもり。
三下さんがインしたらやろう。
是非やろうか!
「意外とプレイヤーがいるものなんですのね?」
あれ、てっきりアンジェリックはテージシティを知っていると思っていたのだが、どうやらそんな事は無かったようだ。
テージシティへ無事辿り着いて、ノーチェから降りて俺の隣を歩くアンジェリックは目をキョロキョロとさせてその街並を見渡していた。
「それで、どこへ向かうのかしら? 狩り? 長い旅路でしたものね、妾は宿屋で一度休憩してもよいのでしてよ?」
まあ宿屋に向かうのは正解だけども……。
どこまでついて来るんだろう。
大人しくショッピングでもしておけば良いのに。
向かう場所はあの宿屋。
どの宿屋?
あの宿屋だよ。
「ども、えっとローレント様ですよね?」
「はい?」
「馬は、こちらでお預かりする様に仰せつかっていますので」
「ええ?」
受付してくれたのはいつぞやの坊主。
だが、何となく態度がよそよそしいと言うか、前よりかなり礼儀正しくなっていた。
「あら、安宿の癖に丁寧な接客ね。この宿屋はいずれ大きなホテルになりますわよ」
「えっと、そちらの女性は?」
「気にしなくて良いよ」
「はい。後、こちらにお越しください。然るお方がローレント様がテージシティにおとずれた際にご案内する様に仰せつかっておりまして……」
緊張しながら坊主は宿屋の奥へと案内して行く。
至って普通の二階建ての宿屋だと思っていたのだが、その内装はテージやノークよりも確りとした造りになっていた。
町の規模が大きいからかな?
「待ってましたよ、コンシリエーレ」
通された部屋のソファに座っていたのはコーサーだった。
彼の両脇に背筋を伸ばして立っているのはワルドとベスタだな。
あれ?
なんか背が伸びた?
子供の成長は早いのだろうか。
【ワルド】リトル・ソルジャー:Lv18
特殊能力:身体能力強化
【ベスタ】リトル・ソルジャー:Lv17
特殊能力:魔力強化
「こんしりえーれ! 久しぶり!」
「こんしりえーれ、久しぶり」
「おいお前ら、一応トップと同じ立ち位置の人だぞ? いい加減に礼儀と言う物をだなあ」
まあまあ、子供は元気一杯が一番良いんだ。
ローヴォが尻尾振りながらワルドとベスタに駆け寄って行く。
もう背中に乗せれないから何となく寂しそうな感情が伝わって来た。
頑張ってクラスチェンジしてデカくなればいいんじゃない?
「あの、ローレント様、この方達は? NPCですよね?」
「ああ、うん」
さて、どうやって説明しようかな。
正直面倒なんだけど。
「コンシリエーレは、コーサーファミリーの相談役。そしてファミリーのボスである俺の契約者だ。お前は、客人か?」
「まあ、妾はケンドリックタウンの長の妹でしてよ? その物言いはいかがなものかしら?」
「……しらねぇ」
確かに。
コーサーに一理、いや百理ある。
追い払え、追い払ってしまえ!
しばらく夜マップの裏路地や抗争地域が主要な狩場になりそうな雰囲気ですね。
必然的に昼夜逆転していたローレントは真人間的な生活サイクルになります。
GSOの時間軸は昼夜逆転ですから。(土日以外)
新作投稿してます。
「奈落に落ちた俺が超能力で無双する」
http://ncode.syosetu.com/n5083du/
ここまでお読み頂きありがとうございます。
ブクマ、評価、お気に入りしていただきモチベが急上昇しています。
応援して頂いて嬉しい限りです。心の支えです。ホント。
感想は逐一目を通してますし、出来る限り誤字を直そうと、誤字指摘感想はメモにコピペしてます。
時間がとれしだいちょくちょく指摘されている誤字は治しています。
転位と転移とか。
感想でも指摘を受けましたが、絶望する程の誤字ですね。
ガンバロウ……。