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おはようございます〜。



 どうやらこの飛行船は借り受けた物らしい。

 小型飛行船とでの言うのだろうか。

 最も、俺は大きい実物を見た事が無いけどな。


 乗っているのは十六夜、ツクヨイ、テイムモンスター達。

 かと、思いきや。


 船の中に入ってみると、マルタが居た。

 何とも、操船スキルが使えるんだって飛行船。

 こりゃ、空賊ルートしかない。

 ゴリアテだ!!


「特別にチャーター出来たんだってよ」


 マルタが皆の質問にそう答えた。

 内装は、なかなか良い物だった。

 木製の造りになっているが、ふかふかのソファに、なんとも快適に居住できそうな空間が広がっている。

 ゲームだからトイレの心配は無い。


「十六夜索敵頼む、ツクヨイはコーティングしてくれ」


「フフフ、了解です」


「ぶらっくぷれいやぁに任せてください!」


 ダークサークルの利便性な……。

 諸々の耐久度も上がってしまうって副次効果がすごい。


 十六夜は吹きさらしになっている甲板部分へと向かって行く。

 飛行船って乗る場所はすごく限られているんじゃなかろうか。

 そんな事も考えたが、ゲームクオリティと言う事で察しておく。


 浮き部分に、俺達が乗る部分が離別して固定化されている構造上、甲板での戦闘を考慮した造りになっているようだ。

 落ちたら即死か、それでも船上の戦い。

 空の上での戦いと言う物は燃えてくるぜ。


「なんだありゃああああ!」


「飛行船!? なんでそんなものが!?」


 下で戦うプレイヤーが小さく見える。

 そして上を見上げている。

 中々に気分がいいなぁこれ。


「マルタさん、炎剛補足しました。こちらの動きを警戒しています」


「……よし、お前ら何とかしてくれ!」


「ハァ!? なに言ってんですかァ君ィ?」


「あたしは一応迎撃やってみるけど、こいつらに出来ると思う?」


 炎剛の火球を弾き返せそうな人は三下さんか十八豪しか居ない。

 とりあえず丸投げしたマルタは、トモガラ、久利林、一閃天を見る。


「無理に決まってんだろ」


「俺は近接メインだからなぁ〜! ナハハッ! 些とばっかし無理だ!」


「……ふん、三人でこと足りるだろう」


 え、俺も入ってんの迎撃組に?

 勘弁してくれよ、近接スキルしか無いぞ!


「三人って俺も入ってる?」


「魔法職黙れ、俺は一般的な片手剣使いだぜェ? お前が行け」


「……うーん、出来なかったらごめんね!」


 レイラは絶対壊すなよって言ってたけど。

 そんな物を戦場に持ち出すなよ。

 絶対弁償しないからな。


「ってかもう上空に着いちまったから! 降りろよな! 俺の船から!」


「なんだとこのやろ!」


「船長気取りか!? ってかどうやって降りるんだ?」


「ああ、そこに即席のパラシュートがある。それを使ってもらう。これは総督レイラの命令だ!」


 マルタはびしっと敬礼していたが……。

 いや、本当にこんな二束三文の布切れで飛び降りるのか?

 継ぎ接ぎだらけの布じゃないこれ?

 しかも、ロープで身体を固定するにしても……。

 股間大丈夫かこれ?


「装備品もっと他にあるだろォが! ってかロープじゃなくて革で作れよ!」


 三下さんが暴れている。

 とりあえず、そんな暇は無いとか予算の都合上だとか。

 そんな風に話しをぶった切られて。


「イツカハッタオス」


 ……その怒りを炎剛に打つけてもらえると助かるんだがな?

 さて、炎剛が動いた。


「モーション入りました!」


「一応ダークボール展開してくれ!」


「ふ、防げませんからねぇ!?」


「そこは操船で何とかする! とりあえずお前ら早くおりてタゲ取って来いよ!」


 そんなこんなで、スカイダイビングが始まるのだった。

 ……よかったちゃんとパラシュートしてるよこの布。


 っていうか戦闘を前にして、スカイダイビングに躊躇しないこのメンバー。

 一体どこの特殊部隊だと思った。

 そういえばグリーンベレーは強かったなぁ……。


「ローレント! ぼやっとしてないで、下を見な!」


 十八豪の声にハッして下を見る。

 炎剛が口を大きく開けて、ドラミング。

 胸を三度ドンドンドンの音に合わせて。

 口から火球が三つ。


「順番に当たるよ! そらっ!」


「わかってらァッ! デリケートモーション!」


「おい、ちょっと待て。俺のだけデカイ」


 二人にはシカトされた。

 先に飛び降りた俺達三人に対して、火球が放たれた訳だが。

 どう考えても俺に向かって飛んでくる火球が倍くらい違う。


「ナート・エクステンション!」「ナート・イクイップメント!」「エナジーショット!」


 ブーストを使う暇は無い。

 すぐさま補助魔法を起動して火球に対処する。

 俺のエナジーショットは一瞬でかき消された。

 いや、どう考えても無理だ。


「ローレント!」


「チッ、完全に落下するまで身動きがとれねェよなァ!」


 これって、降りた先はどうするんだろうか。

 パラシュートを一々外して炎剛と戦うの?

 眼前にフラフラ降下してそのまま殴られて死ぬ未来しか見えないな。


 とりあえず火球をどうにかするのはやめよう。

 だとすれば回避に趣を起きたいのだが、方法は一つしか無いな。

 俺は迷わず長剣を取り出してロープを切った。


「「!?」」


 三下さんと十八豪が目を見開いていたが、大丈夫だ。

 アポートで石柱を転移させて上に乗る。

 そのまま火球に突っ込みそうになった所で、飛び退いて石柱をアポート。

 八艘飛びの要領だな。


「ゴギャアアアア!」


「うるさい」


 ついでに石柱の雨を降らせてやろう。

 今日はストレージの大解放日だ。

 とことんサービスしてやろう、接待プレイだ。


「ギャアアアアアア!!!」


 石の素材なら資材がまだまだ余っていたようだし。

 炎剛の悲鳴と共に、中々の割合で削れて行くHPを見ると、実に愉快な気持ちになる。

 踊れや踊れ!ぐははは!

 急降下する勢いに任せて、六尺棒の最高の一撃を脳天に叩き込んでやろう。


「アギャアアアアアアアアアア!!」






ローレントのスイッチが徐々にはいってまいりました。

ゲームの世界なのにアリかよとかシステム的にどうなってんのとか。

そういうことを思ってる方が多いと思いますが……。

何も言い返す事ができませぇんふぇふぇ……。




さて、普通の王道ゲームって人気職はかっこ良かったりとにかく強かったりって側面が多いかと思いますが、実際にスキル剣士勢ってのか現状多いです。

魔法使いも、回復サポートの光、または火力特化で万物に強い火と斬撃付きで利便性の高い風系が好まれています。

もちろん、狩り効率を考えればどんなゲームでもそんな一辺倒になってしまうし、僕自身も強職うまうましたいタイプだったりするんですが。


まわりと競う様な状況が無かったら激マゾ職やることが多いです。

傘魔しかり、毒魔だったり、キノコ魔だったり(某ゲーのこと

後は、戦士だったら鈍器のみ、斧のみ、浮き輪ファイター。

ネタキャラばっかでした笑


捻くれている訳じゃないですが、王道は王道らしく強くていいと思いますが、たまにガチネタやってて強い奴が居ると。それです。

乱文失礼しました。


皆様の応援を書くモチベに返還させる術式を考案したので使ってます!

これが終わったら今度は掲示板、掲示板、掲示板の消費とすでに書いてある三下やります。

本当に、ありがとうございます!

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