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私「ラブコメ展開とかそういう要素とか頑張りたいです」
感想「要らないからかかってこい!!!」
私「( д) ゜ ゜」
私「じゃあ、幕間で好きなサブキャラをピックアップしよう!」
感想「そう言うの良いからはよ!レイドボス終わらせろ!」
私「( д) ゜ ゜ 書いたのに〜(泣」
心機一転私「がんばります!!!!!!!」
すぐさま、戦況報告を終えた奴らは外へ出て行く。
それぞれの持ち場に戻って再びレイドボスとかち合うのだ。
鬼の様に湧いていた敵モンスターはかなりの数を減らしている。
空のモンスターも、魔法隊の活躍によりまばらになっている。
後はレイドボスのパターンをしらべて、第三の防壁へとつなぐのだ。
要するに、彼等は後続への希望となる。
戦線に投入するプレイヤーは町長権限でかなり留めてあるらしい。
なんとも、むりやり行こうとすれば信用度カットなんだってね。
死んだ奴らも軒並み信用度がガタ落ちしてるみたいで。
運営側が事前に告知しておくべきだと阿鼻叫喚していた。
まあノーリスクだって突っ込む方が悪いよね。
相変わらず掲示板は荒れている。
だが、ゾンビ達のお陰でややこしくなった現状があるので、荒れるだけ荒れて話の根本は変わっていない。
死んでしまったプレイヤーも、装備を整えて第三の防壁にて最終戦に備えているのだろう。
「いくぞォー」
現在、三下率いる盾部隊の後ろの戦闘部隊に居る。
最終防壁の為に戦力保持?
そんなもん、要塞みたいにアレンジした町の防壁があれば十分じゃないか。
一見して、その内容を見てみたが、ツクヨイとか闇魔法チームがとんでもない物を用意してそうだった。
楽しい所は何処だ?
最前線でしょ。
三隊に連なって前進する盾部隊が、前線の魔物とかち合って分断する。
そしてこじ開けられた道を、斬り込み隊であるブラウ率いる前線戦士組が突き進むのだ。
「槍でも剣でも何でも良い! 盾隊の後ろについて進むぞ!」
「おお!」
「槍の効率に目覚めそうだぜ!!!」
真ん中に居た三下さんの盾部隊は、戦闘部隊を先導する。
後ろから敵を弾く三下さんの動きを見ていたが……よくもまあ弾く弾く。
小盾で弾き、片手剣で弾き。
仕舞いには、なんかグローブとか肩パッドとか両膝両肘につけたサポーターで弾いてらっしゃる。
「新しいスキル?」
「ン? おぉ、アーマー・ブロッキングっていう奴だぁ」
「……俺もやりたいなあ」
「無理無理、ブロッキングのスキルなんかあんまり覚えない方が良いぞ、マジィし? でもまあカウンターくらいなら……こんな感じにノックバック取れるって訳よォッ!」
斬り込んできたコンバットエイプの顔面にパンチを見舞う。
ガキンッと音がしてコンバットエイプが弾かれた。
「どう違うの?」
「自分にもダメージは入らないけど、相手にもダメージは入らない感じィ?」
「スキル無しじゃできないのか?」
「ああ? 相手の攻撃と同等もしくは威力が上だったらスキルはいらねぇよ。ただタイミングはシビアだけどなァ」
なるほどなるほど、良い事を聞いた。
カウンタースキルとブロッキングスキルは、決まれば自分にダメージは無い。
しかも相手にダメージ判定と反動を打つけて斬り込む事が出来る。
タイミングはシビアだが、そこをクリアすればかなり良いスキルだと言えた。
「オラァ! 盾野郎は100%でブロックやんねェか!!」
「できるわけねぇだろ! 大盾でもシビアなんだぞ馬鹿野郎!」
「小盾でやってんだから見て覚えろやァッ!!」
「無理だーーーー!!!」
ガードスキルに頼ってばかりで、相手の隙を見出せない盾部隊に三下さんからの野次が飛ぶ。
盾によって、タイミングが変わって来るのね?
そうしたら、三下さんの小盾でブロッキングとかとんでもないよな。
「グオオオオオオオオオ!!!!」
「うぜェ!!!!!」
ガギン!
こいつ、レイドボスのぶん殴りを弾きやがった。
「すげえええええ!!」
「これはいけるんじゃね!?」
歓声と共に、みんなの顔に希望が見え始めた。
俺はブラウに目配せする。
「希望が見えた! 行くぞ! 斬り込んで行け!!」
「うおおおおおおおお!!!」
レイドボスがそんなに甘い物ではない事は心得ている。
最前線の役割は、周りに引き連れている魔物の殲滅とレイドボスエンゴウの動きパターンの情報を出来る限り獲得する事にある。
その為には怖くてもレイドボスに殴り掛からなくてはならない。
「——スゥッ!!!」
「咆哮くるぞ! 構えろ!」
「ゴギャアアアアアアア!!!!」
いくら教会側から咆哮に対抗する詠唱支援があったとしても、近くで喰らえばひとたまりも無い。
衝撃を生む咆哮に、足が竦みそうになる人も入れば、しゃがみ込んでしまう人も居る。
俺は、久々に背筋を撫でるあの感覚が舞い降りた。
生身で熊を相手取った時の感覚に似ている。
「やべェな……近くだと、なおさらだァ」
ぽつりとそんな事を漏らしながらも、三下さんニヤついてるじゃないですか。
貴方も楽しいんですね。
ええ、俺もです。
先陣を切れる者は?
どうやら皆足をすくませているようだ。
じゃあ、ごめんだけど初手貰っちゃおうかな?
「ナート・エクステンション!」「ナート・イクイップメント!」「ブースト!」「エナジーショット!」
魔闘スキルは既に起動してあると言うか、感覚的に戦闘に入れば使える様になっていた。
補助スキルをガンガンと掛けて行き、そしてエナジーショットで先手を取る。
「ぉおッ!? チッ、出遅れちまったなァ!!」
後から三下さんが走って付いてくる。
ローヴォはどうしている?
止まってしまった空気を変える様に遠吠えを上げていた。
その背中にはポーションケースが取り付けられていて、今は前線に最速で回復薬を運ぶ役割を担っている様だった。
「ゴガァッ!」
叩き潰す様な攻撃が起こる。
辛うじて避けると、接近していたコンバットエイプ達が潰されていた。
「ゴギャ!? ギャギャゴァッ!」
慌てたコンバットエイプが何やら叫んでいる。
それに応じた他のコンバットエイプ達が散開した。
どうやらエンゴウのサポートは取りやめて、モンスター部隊を引き連れて前線へと向かうようだ。
エンゴウは目を細めて俺達を注視すると、両腕を振りかぶって連続で振り下ろし始めた。
ドンドコドンドコ、うるさい奴だな。
「スタンピングだァ〜? ただのゴリラか?」
「どうする?」
「……んんん〜? 俺は防御専門だしィ? 攻めるのは任せたァ!」
「ええ〜……」
「安心しろ、活路は開いてやる…………オラァ!!」
ドンドコ攻撃の合間を縫って、三下さんが突っ込んでエンゴウの左腕をぶん殴った。
ええ、あれでカウンター入っちゃうの?
左腕を無理矢理弾かれ、バランスを崩したエンゴウは、一度スタンピングをやめて右手を付いて踏ん張る。
三下さんをみると、顎で上れと言われている気がした。
巨体相手のセオリーは弱点攻撃。
まあ、腕を駆け上がって頭を狙うのは一理ある。
いいですとも、登りますとも。
朝一おはようございます。
お仕事、頑張ってください。
今日の更新はこの一本です。
久々にも関わらず、ブクマ、評価してくださる方々のお陰で。
そして感想をくださる方々、お気に入りに入れてくださる方々のお陰で、頑張る事ができます。
ありがとうございます。
さっさか展開はやめて冒険進ませちゃいたいので、早いところレイドボス終えたいですね。
あと三〜四話と言った所でしょうか。
そして毎度の事誤字報告痛み入ります。
できるだけ直したいのですが、更新もしたいので後々に回っている状態です。
でも頑張ります。
それではわたくしも、今日は早めに行って参ります。
今日は会社のパソコンからは更新しません。