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更新九回目です。(白目


 さて、ノークタウンでやることは無い。

 さっそくテージシティへ向かうための荷積みを行った。

 その合間に用件を話しておく。


「ああ、それは積んでください。こっちは卸しで、ええ、単位を間違えない様にしてくださいね」


「それで、報告ってなんだ?」


 テキパキと指示を出していくニシトモに尋ねる。

 伝票に数字を写し書きして商会の人に手渡しながら、ニシトモは答える。


「先日のアジトで手に入れたアイテム。あれはテージシティに住まう貴族の物だったようです」


 商人も危険を省みず流通のプロセスを担っているので、そう言った盗品等の戦利品は、基本的に自分の物になる筈なのだが、今回は事情が違って来た。


 魔樫の丸太や光蘚は戦利品として回収されなくて済んだのだが、剣と盾に関してはとある貴族が回収願いを出しており、自分の利益にはならなかったんだと。


「その代わり他に貰ったんだろう?」


「いえいえ、丸太と光蘚で相殺した残りかすみたいなもんですよ? ふふ」


 どっちにせよ大量の武器や酒を手に入れて懐は相当温かい筈。

 品物の返却じゃなければ、なぜ俺達が同行する理由があるのだろうか?


「かなり大事な物だったらしく、件の貴族が直接お礼を言いたいと言ってこられましてね。流石に断る事が出来なかったので、行商の折り入って窺いますとだけ答えたんですよ」


 なるほど、今回の行商は貴族からの招待だったのか。


「よかったですぅ……、光蘚錬金しちゃったんですよね、もう」


「何に?」


「それは秘密ですけど」


 俺もツクヨイもお互いに戦利品を使った後だったので良かった。

 さて、積み荷も完了した。

 後はノークタウンからテージシティへ向かうのみだ。

 今回は盗賊でてくるかな?




【コーションウルフ】Lv13

行商人が注意すべき魔物。クラス3。

しつこく更に連携が上手い。




 出て来ませんでした。

 討伐した後は、出て来なくなるのか?

 おかしい、シークレットエリアの筈だぞ。


「元より出現自体が稀ですからね、盗賊の」


「光蘚欲しいです!」


 怒りのコーションウルフ討伐を行おう。

 テージシティへの道は割と広めに作られている。

 やや後方から、異常状態に掛かったウルフ達をノーチェと伴に弾き飛ばしていった。




契約モンスター▽

【ノーチェ】ブラックホース:Lv13

特殊能力:無し

装備:無し




 相変わらずノーチェはかなり成長している。

 相変わらず格下相手だと俺とローヴォのレベルが上がらない。

 それだけが心残りなのだ。

 スキルレベルは上がっているのに。




スキルツリー▽

【魔闘】Lv12(11→12)

【エナジーボール】Lv8(7→8)

【スペル・インパクト(P)】Lv8(7→8)

【マジックアンプ・ナート】Lv15(14→15)

【マジックウェポン・ナート】Lv15(14→15)

【アポート】LvMAX

・制限解除、無詠唱、ストレージ

【アスポート】Lv12(11→12)




 スキルも代わり映えしないな。

 とりあえずアンプとウェポンと魔闘が上がるだけで攻撃力が上がる。

 でもアスポートが全然育たない。

 使う場面が中々無いからなぁ。




「行商クエストの方を一段落させましたら、私の方から連絡します。それまで少しお待ちください」


 出来るだけ早く済ませますと言ってニシトモはどこかへ行ってしまった。

 その荷馬車には体操座りのツクヨイが乗せられていた。

 ふむ、今回はそっちについていくのね?

 ならば俺は少し都市を見て廻ろう。


 ローヴォとノーチェを預けておける場所は無いのだろうか?

 テイムモンスターとは言え、かなり人目が集まる物だな。

 ローヴォはともかく、ノーチェは流石に連れ回せない。


「すいません」


「おう兄ちゃん。どうした?」


「馬を預けておける場所はありますか?」


「観光かい? ならこの道を真っ直ぐ行けば通り沿いに宿屋がある。預かってもらえるかもな」


「どうも」


 印象朗らかな市民NPCは道なりに進めと指差した。

 一つ礼をして宿屋を探そう。


「そうだ兄ちゃん。ここじゃ貴族様も居るから、テイムモンスターはさっさと預けちまった方が良いぜ。良く無い貴族も居るからな。後は、裏路地には出来るだけ近付かない事だ」


「ん?」


「初めて来たって感じがするから言っておくよ。裏路地には近付かない事、自己責任だぜ!」


 それだけ言ってどこかへ去ってしまった。

 めっちゃ含みも足せた言い方だけど、裏路地には近付くな?

 何かあるのだろうか?


 テンバーとノークは規模も町レベルなのでみんなのほほんとしたイメージだった。

 だがテージシティは都市扱いなので、様々な人が往来し、そして賑わっている。

 その分裏路地とかに巣くう不穏分子も多いのだろうか?


 でもね……。




 そんな事言われたら、裏路地行ってまうやろ。と。

 宿屋に二匹を預けるとすぐさま脇道を逸れてみた。

 するとどうでしょう。


 ミニマップが表示されて。

 バトルコミュニケーション・オブ・エンカウントとのタイアップイベントと同じ様に。

 裏路地バトルが出来る様になっていました。


「てめえら囲め!!」


「おうよ!!」


 兄ちゃん金目の物持ってそうだな。と声をかけられて。

 適当に相づちを打っていたらいつのまにか囲まれる事になった。




【無法市民】Lv15

・アウトロー


【無法市民】Lv16

・アウトロー

 

【無法市民】Lv16

・アウトロー




 それぞれナイフを所持してにやけながら近付いてくる。

 悪党にくれてやる程の金はない。

 ちなみに、試してみよう。




[称号”外道”により一定条件化で契約を結ぶ事が可能となっております]

[無法市民と契約を結びますか? yes/no]




 ファッ――!?









路地裏バトルシステムが、実は導入されていたのでした。

タイアップイベントの時の名残とも言います。


井戸の中のすげーダンジョンとか憧れてましたし。

こういう要素も面白いかなと思ってご大層な設定と共に付け足しています。

そして契約可能というまさかの展開。


流石外道。

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