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本日更新多分八回目です。(白目


[ニシトモ様からメッセージが届いています]


 ログインしてみると、何やらメッセージが届いていた。

 後はいつもの運営からの日刊GSONPCSっていう奴。

 え?

 たまにはそっちも覗いておけよ?


 面倒だから流し読みで済ませている。

 一応覗いてるよ。

 第三の都市テージシティについて少し書かれている感じだった。

 一回行ってるからいいや。


 気になるニシトモからの連絡は?


『ツクヨイさんもログインしているようでしたら、是非ともテージシティへの同行をお願いします。先日の盗賊団のアジトで手に入れたアイテムについてご報告がありますので』


 それだけだった。

 一応ニシトモもツクヨイもログインしている。


「一体なんでしょうかね?」


「わからんが行ってみる価値は有る」


 大いにある。

 テージシティへの行商クエストは良い経験値稼ぎになるからな。


「私も行けます」


「とりあえずニシトモもインしてるようだし連絡を取ってみる」


 返信のメッセージを送信すると、すぐに返って来た。

 どうやら諸々の取引の精算を行っていたようでそれが終われば直にでも迎えるらしい。

 テイムモンスター達に飯を食べさせるとすぐにでも向かおう。


 それにしても拠点がスティーブンの家となると。

 馬は一体どうしようかな。

 家の入り口が裏路地だから、馬をつないでおくスペースが無い。


 応急処置として、最近広くなった道場の裏の空き地に繋いである。

 使い古された巻き藁に結びつけておいたのだ。

 これは拠点替えも吝かではないな。


「わあ、私好みのかっちょいいお馬さんじゃないですかあ!」


 ノーチェのレベル上げなので、もちろん行商クエストに連れて行く。

 ぶらっくぷれいやぁと黒馬の邂逅シーンだ。

 ツクヨイは興奮した様にノーチェをなでなでしている。


 おかしい、ブリーダーの言うことには。

 この名馬はとてもプライドが高い筈だったんだが……。


「ぶるるるっ」


 撫でられて喜んでないか?

 アンジェリックとか十六夜を乗せたときもだ。

 すんなり乗せてたよな。

 まあ、嫌がるよりマシなので良いって事にしておく。


 そう言えば不可解な現象に気付いたのだ。

 昼から夜にかけての延々とした狩りで感覚が麻痺していたのだが。




契約モンスター▽

【ノーチェ】ブラックホース:Lv11

特殊能力:無し

装備:無し




 明らかに、おかしい。

 何が?

 クラス1の場合、確かレベル10でクラスチェンジする筈なんだけどなあ。

 既にレベル11だ。


 もしかして購入時、既に成体の馬だったからクラスチェンジ済みとか?

 そうとしか考えられないよね。




「中々様になっていますね」


「本当ですか?」


 テンバーの北門にて、既に荷積みを終えたニシトモが馬車を引いてやって来た。

 ノーチェにのった俺とツクヨイを見てそう言う。


「アンジェリックさんから聞きましたよ、プレゼントを送ったって自慢していました」


「え、これあの縦ロール女のプレゼントなんですか!?」


「ああ、うん」


「……降ります。私のスキルは馬車の上でこそ真価を発揮しますので」


 ああ、うん、どうぞ。

 っていうか北門までついたのに、いつまでノーチェに乗っているつもりだったのか?

 あの女二人と違って、馬に乗った事が無かったツクヨイは、教えた通りの乗り方で座ってくれたは良かったものの、えへえへへといつまでもノーチェを撫でていたのである。


「いいんですか?」


「いいんです!」


 ニシトモも苦笑いしていた。

 ヤンヤンはおもむろに馬車の荷台に乗っている。


「手持ちが無くて帰ろうとしたらな」


「そう言えばローレントさんは私が精算して貯めていましたね。一括お渡しする場合、手数料をいくらか頂きますが、渡しておきますか?」


「いや、仲間同士の購買は面倒だ」


 従って、これからもブツブツ交換の精算をよろしく頼むのだ。

 こういう細々した取引でも行商プレイヤーのスキルレベルは上がっていく。

 ノークの商会ではニシトモ様なんて呼ばれてたけど、かなり上の位に位置しているのかな?


「一応私に一言頂ければ分割でも購入できる様に融通しましたけど?」


「流石にそれは怖そうだからやめとく」


 もう貰っちゃったもんは仕方ないもんね。

 さて、道中の移動が早くなった、シグナスウルフとの戦いはどうだろう?

 相変わらずおびただしい数の狼が襲いかかってくる。


 いつだって狙いは馬車。

 何か食べ物を積んでいるのか?


 さて、迎撃はツクヨイの専売特許と言う訳で。

 俺とノーチェとローヴォや遊撃に回る。

 ニシトモの馬であるシュタットはミドルホース。

 クラス的に言えばノーチェと同じだな。


 耳をピクピクさせてノーチェの動向を窺っているようだ。

 興味津々か?




[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]


【ノーチェ】ブラックホース:Lv12

特殊能力:無し

装備:無し




 シグナスウルフの軍勢を側面から蹴散らしながらノークタウンへ辿り着いた。

 今回、ノーチェが増えた分シグナスウルフの集団も更に多くなっていた。

 そこまで広く無い道の中を如何にして斬り込むか考えながら戦っていたら、口数もほとんど少なかった様に思える。

 っていうか今までおしゃべりだったツクヨイが恐ろしい程静かに敵を倒していた。


「おっと、先にクラスチェンジさせて頂きますね」


「む?」


 辿り着いて即、ミドルホースのシュタットのクラスチェンジに立ち会えた。

 ニシトモが馬具を外していく。


「ネタバレになってしまいますね」


「構わん」


 シュタットの姿が変わっていく。

 毛並みが良くなって、ミドルホースの時よりもややガタイがしっかりしたイメージ。




【シュタット】クォーターホースLv1

ミドルホースの代表的な馬。

馬に出来そうな事は基本的に何でもこなせる万能種。




 西部劇とかで良く出てくる馬だ。

 ただの馬じゃないか?

 と思うが、明らかにブラックホースよりも強そうな雰囲気をかもし出している。


「ちなみに私のヤンヤンは既にクラスチェンジを終えてますよ……? みんな気付いてませんでしたが」


 久しぶりにツクヨイが喋ったと思ったら。

 かなり元気が無い様子だった。

 一体どうしたのだろうか?

 彼女を慰めようとするヤンヤンも鑑定しておく。




【ヤンヤン】バッドパンダLv4

その名の通り、悪戯の度が過ぎた凶悪なパンダ。

バッドステータス攻撃を得意とする。




 強烈なテイムモンスターだこと。

 白と黒の可愛らしい模様から想像ができないレベル。

 そして俺が殺したパンダママと同じクラスに至ってしまったか。


 ジュニアパンダ、ブラックパンダ、バットパンダ。

 その次が容易に想像できる。

 どうせダークかデビルだろ。

 怖過ぎ、マジで。


「ははは、お金持ちは良いですよね本当に」


「お金に困っているようでしたら、精算分からお渡しできますのに」


「ダメです。このゲームリアル過ぎて、大金持ったら心が狂ってしまいそうで! ぶらっくぷれいやぁは媚びない!」


 いや、ぶらっくぷれいやぁだからこそ黒いお金は持っておけよ。

 意外と庶民的至高をお持ちのツクヨイだった。

 錬金は生産コストが素材に比例するが、その分成功したら実入りも大きいと思うけど。

 レイラによって堅実な生産を教え込まれているのかな?








ミドルホースのクラスチェンジ先ですが。

基本的にミドルの第二(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)、マイナーチェンジでライト、ヘビー。

みたいな感じで進化が別れます。


ホワイトホースとブラックホースに限ってはそれではなく。

ミドルホーススタートになって、種類と特殊能力も色々味のある物になります。


なんかこう。

とりあえず作中登場しないホワイトホースならネタバレで、

クラスチェンジ先です。



・セラピーホース(ライト)……治癒効果。

・アルパーサ(ミドル)……異常状態耐性。

・ペルシュロン(ヘビー)……特になし。(戦闘力がずば抜けている)



って感じ。

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