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本日更新六回目でした。
「上空、気をつけろ」
「大丈夫です、見えてます」
流石プレイヤースキルの鬼、十六夜。
かなりの早さでフィールドを駆け回るノーチェ。
揺れもそこそこあるのだが、上から強襲するスカベラコンドル相手に一つも譲らなかった。
百発百中レベルだな、それはプレイヤースキルなのだろうか。
「ブルーノ、一体相手していてください。失礼」
「うお」
馬の上で身体を反転させた。
現在俺と十六夜は背中合わせで騎乗している。
ちらっと後ろを確認すると。
ブルーノが起こした竜巻に翻弄されるスカベラコンドル。
それをすり抜けて来たもう一体のスカベラコンドルに向けて、弓を三本速射していた。
ちゃんと矢筒から纏めて三本抜いて、一本ずつ射出している。
ありゃプレイヤースキルか?
とんでもないなこいつ。
となると俺も負けちゃ居られないな。
前を向きやるとノーチェに指示を出した。
率先してローヴォが指示する魔物にアタックを仕掛けろと。
骨相手にスペル・インパクトはかなり重宝する。
衝撃を纏った六尺棒のひと突きで、骨が何本か崩れる。
バランスを崩したバイソンスケイルにノーチェが体当たりして崩壊。
カラカラと音を立てて骨を復元しようとする。
ローヴォが核であろう鈍く光る物体に食らい付いてあっさり片がついた。
ドロップは?
もしかして無いのか?
と思ってましたが、普通に魔石がとれました。
めっちゃ良いやん!
なるほど、魔石で身体を動かしているのね?
そう言う事なのね?
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
契約モンスター▽
【ノーチェ】ブラックホース:Lv4
特殊能力:無し
装備:無し
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
契約モンスター▽
【ノーチェ】ブラックホース:Lv5
特殊能力:無し
装備:無し
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
契約モンスター▽
【ノーチェ】ブラックホース:Lv6
特殊能力:無し
装備:無し
よきかなよきかな。
いや良く無いね。
俺のレベルが上がってないんだから。
スキルレベルはそこそこ上がってました。
スキルツリー▽
【スラッシュ】Lv10
【スティング】Lv10
【ブースト】Lv10
【魔闘】Lv11(10→11)
【エナジーボール】Lv7
【スペル・インパクト(P)】Lv6(3→6)
【マジックアンプ・ナート】Lv13(10→13)
【マジックウェポン・ナート】Lv13(10→13)
【アポート】LvMAX
・制限解除、無詠唱、ストレージ
【アスポート】Lv11
【契約魔法】Lv2
・空き契約数0
・[ローヴォ:ラッキーウルフ]
・[ノーチェ:ブラックホース]
【投擲】Lv18
【掴み】Lv13
機能切り替えで、スキルレベルの纏めて確認項目にチェックを入れた。
こっちの方がわかりやすいかな。
面倒じゃないし。
スペル・インパクトはかなり使用しているだけに。
スキルクラスを考えればかなり上がったと見受けられる。
ちなみに現在の魔樫の六尺棒の攻撃力はこうだ。
【魔樫の六尺棒】製作者:ローレント
魔樫で作られたただの六尺棒。
魔力を込めると粘りと強度が増す。
・攻撃89
・耐久Lv7
・耐久100/100
ヤバイ、物理攻撃力ヤバイ。
マジックアンプとマジックウェポン。
これのスキルレベルが上がって、魔闘のスキルで更に上乗せドン。
マジックアンプが大体スキルレベル13で魔樫の攻撃が7上がる。
ウェポンだとスキルレベル分上がるみたい。
魔闘は?
魔纏のとスキル説明を見比べてみると。
基礎攻撃値が魔力に応じて変動するのが魔纏。
攻撃値が魔力に応じて変動するのが魔闘。
ごめんわからん。
意味わからん。
書いてる文字を要約してみたがこれであってんのか?
とりあえず魔闘強いでいいんか。
上位スキルだし。
とりあえずもうちょっとスピードを上げてぶん回して行くぞ。
十六夜もついて来ているみたいだし。
「槍じゃなくて棒で無双してるのが常識知らずですよね、うふふふ」
「その笑い方、怖い」
メンバーはさながらフルパーティの様だな。
前衛に俺、ノーチェ、ローヴォ。
後衛役として十六夜、ブルーノ。
ナイトタイムの狩りとしては、中々面白い物があった。
スカベラコンドルのドロップアイテムは、腐食した嘴と言う物。
【腐食した嘴】素材
かなりのバクテリアや細菌を繁殖させている。
取り扱いに注意。
錬金素材にもなる。
なんでもかんでも錬金素材にしときゃいいってもんじゃねえぞ。
これも所謂毒の一種なんだろうな。
ちなみにアップデートの話題を聞いて、俺がまず最初に思ったのは、そろそろ毒チートの時代も終わりなのだろうかっていうところである。
毒の絶対王政はまだ揺るがないようだ。
毒殺者は毒ダメージによる取得経験値が少しさげられていたように感じる。
まあ倒せない相手を強制的に倒す毒。
これも、運営が用意した甘い蜜なのだろうな。
どうせ毒が効かない奴を出して来るに決まってる。
自衛の手段と、いざという時のために毒を持っておくのだ。
「次のマップに行きますか?」
「いや、夜は行かない方が良いだろう」
ケンタウロス達は歓迎すると言っていたが、それは昼間の事。
地味にモンスターの厄介度が増す夜間は、大人しく引き返すのも吉だと判断した。
このマップ帯を南下して新しいモンスターを捜すのも良い。
ただ、そのまま西には行かない様にしとかないとね。
「そろそろMPが危ないから、戻りながら狩る」
「わかりました、イノシシさんのマップに入ったらまた座り方を変えます」
[プレイヤーのレベルが上がりました]
[契約モンスター:ローヴォのレベルが上がりました]
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
プレイヤーネーム:ローレント
レベル:43
信用度:83
職業欄▽
[中級魔術師(無)]
[漁師]
[契約魔法師]
残存SP:4
ボーナスパラメーター▽
効果値:30
消費値:10
速度値:0
詠唱値:20
熟練値:30
見識値:20
契約モンスター▽
【ローヴォ】ラッキーウルフ:Lv17
特殊能力:強運の瞳
装備:合わせ翅と翡翠の首輪
【ノーチェ】ブラックホース:Lv11
特殊能力:無し
装備:無し
スキルツリー▽
【スペル・インパクト(P)】Lv7(6→7)
【マジックアンプ・ナート】Lv14(13→14)
【マジックウェポン・ナート】Lv14(13→14)
十六夜を拠点に送るついでにプレイヤーズ拠点に戻って来た。
何やら看板がついている……。
[第一生産拠点]
なんだこれ、と思っていると十六夜が後ろから説明してくれた。
「ついに決まったみたいですね、村の名前」
「え、これ名前?」
「そうみたいですよ? ツクヨイさんがぐったりした顔で、中々決まらない村議会にブチ切れしたレイラさんが、面倒だと無理矢理な前を決めたそうです」
「なるほど」
何となくと言うか、荒々しく書かれた看板の文字。
彼女の怒りが読み取れるのだった。
プレイヤーズ拠点の名前がついに決まる。
第一生産拠点(ダンッ
名前思いつかなかったとかそんなんじゃないです。