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本日更新五回目です。
崖沿いを北上する?
それとも南下?
確か地理的に、どっちも森に繋がっていた様な。
一つはクエストエリアとして解放されるマーダーアントとキラーホーネットが湧く森。
もう一つは霊峰の樹海だな。
マップが変われた敵も変わるし。
どこからか降りれる場所が来るだろう。
「ローヴォはどちらへ行きたいかな?」
「がう」
北でした。
何となくで決めさせたが、強運の狼は俺に微笑んでくれる筈。
【ナイトバビルサ】Lv10
夜行性のイノシシ。クラス2。
湾曲した大きな牙を持っている。
イノシシが居た。
四つの牙を持つイノシシも居る。
【バビルサルサ】Lv3
夜行性のイノシシ。クラス3。
死を見つめるモンスターとして知られる。
ナイトキャットもなんかそう言う呪いじみた特殊能力持ってたよな。
二本牙のナイトバビルサは特に特殊能力は持ってなさげだった。
とりあえず優先してバビルサルサを仕留めて行こうかな。
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
契約モンスター▽
【ノーチェ】ブラックホース:Lv2
特殊能力:無し
装備:無し
さっそくだ。
格上判定になったのだろうか?
ナイトラクーンを狩るよりも圧倒的効率だったりする。
機動力を生かしてナイトバビルサをぶっこ抜き。
バビルサルサの側面からアタックを仕掛けた。
ローヴォは背中に飛びながら噛みつき。
俺はノーチェと共に突撃だ。
馬上から六尺棒を振るう。
地味に牙でのダメージをノーチェが受けてしまっていたので、途中からはスペル・インパクトを使用して四本の牙を率先して折りに掛かった。
ふむ、ウェストバイソンよりそこそこ手強い印象。
体格差的に上から踏みつけてしまえば問題ないかな?
いや、怪しく光る目がヤバイのだ。
同時にローヴォの目も怪しく光る。
何かをレジストしている?
契約魔法のフィードバックは俺だけなので、ローヴォに出来るだけ陽動で立ち回ってもらい。
側面への強襲で仕留めて行った。
【鹿猪の牙】素材
武器や調度品として使える牙。
【冥鹿猪の頭蓋】素材
伸びきった四本の牙が頭蓋骨を突き破った。
錬金素材として使用可能。
後はオーソドックスな皮でした。
呪い耐性と僅かながら即死耐性を持つ皮。
地味に強く無いか?
即死耐性って。
即死攻撃してくる敵に出会った事は無いがね。
そして大きく湾曲した牙が頭蓋骨を突き破ったフォルムをしている。
冥鹿猪の頭蓋。
新しい錬金素材だな、ツクヨイも喜ぶであろう。
[契約モンスター:ノーチェのレベルが上がりました]
契約モンスター▽
【ノーチェ】ブラックホース:Lv3
特殊能力:無し
装備:無し
うむ、うむ!
俺らには格下だが、ノーチェには良い経験値になっているようで何より。
ローヴォとの連携もかなり取れる様になって行った。
むしろ、体力を有り余らせているようで。
ローヴォはいつも以上に広範囲を索敵し、敵を見つけて来た。
「馬上戦闘もこなせるとは、流石です」
「おわ!?」
バビルサ達を一通り狩り進めて、適当な場所でローヴォに警戒させて休憩していると崖の上から声が掛かった。
月夜の似合う金髪の闇女。
そう、十六夜である。
いや、本人の肌は驚くべき程白い。
白人さんみたい。
でも中身が圧倒的闇である。
それに尽きる。
「メッセージ返してくれませんので、こちらから出向きました」
「何のようだ」
いや、マジで。
何の用?
ノーチェをなで回してリラックスしていたんだけど俺。
マジでびっくりした。
「良いじゃないですか、たまには狩りをご一緒しても」
「それは構わんが」
現在ノーチェのレベル上げの真っ最中で。
このマップのモンスターは十六夜のレベル帯にマッチングしていない。
「効率悪いと思うぞ」
「何だって良いですよ~」
彼女達のレベル帯を確認しておこう。
おっとブルーノ、お前も鑑定させてくれ。
【十六夜】Lv37
・敏腕弓使い
・猟師
【ブルーノ】マギフクロウLv8
・風属性魔法
なかなかのレベルでした。
ブルーノもクラス3に至って居るのか?
特殊能力持ってるくらいだしそうなんだろうな。
マギフクロウか……。
ケンドリック陣営の森の奥にマナフクロウって居たけど。
一体何が違うんだろうか。
空から魔法を打ち込む梟ね。
とりあえずクラリアスと戦った時も見てたけど。
かなり便利。
そして敵対するとかなり脅威に思えた。
「あ、あの。私も馬にご一緒したいのですが」
「いいよ」
二人乗り仕様だし。
それに、馬の上から弓で狙い射つ事が出来れば走って牽制しながらかなりの効率を叩き出せるんじゃないか?
それとなく送られて来たパーティ申請を承諾しておいた。
「おい」
「はい、なんでしょう?」
「ちゃんと座れ」
「あ、すいません。憧れだった物で」
揃いも揃ってちゃんと鐙つかえや。
弓使いのくせに何でお姫様座りで馬に乗ってんだよ。
よし、今度からノーチェはお姫様座り禁止な。
「狩場を変える」
「どちらへ?」
「一つ北上すると、バイソンスケイルの群れとスカベラコンドルっていう鳥の魔物が出る」
「わかりました、空の牽制は私とブルーノに任せてください」
うむ、頭を切り替えた十六夜は直に俺の意図を理解したようだ。
わき出した新しいバビルサを蹴散らしながら北上。
そして一つ前のいつもの崖のマップに戻って来たのだった。
当然ながら。
強運相手に異常状態攻撃は中々通りません。
後書き小ネタもうないです。
ってかこれ投稿されてる時間帯八時です。
仕事の方はお仕事行ってらっしゃいませ。
そして、ここまで読んでくださってありがとうございます。