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本日三回更新二回目です。

「目が光ると、えらく恐ろしいですね」


「はわわ、兄弟子さん。闘技大会から調子が良さそうです、こわいです」


 何を言うか、こいつら。

 首領を倒してからは、蹂躙戦でした。

 スペル・インパクトを使えなかったので、多めに使用しておいた。

 そして嬲り甚振り達磨の完成。

 完全勝利、クリアだ。




[プレイヤーのレベルが上がりました]

[契約モンスター:ローヴォのレベルが上がりました]

[シークレットエリア”盗賊団のアジト”のプレイヤースコアはSランクです]

[報酬をお受け取りください]




 報酬はグロウでした。

 首領級三人を倒した時点で、シークレットエリアはクリアとなるらしい。

 プレイヤースコアはSランク。

 グロウがたんまり貰えたぞ。


「こいつ、鍵を持っていますね」


「もしかしなくても、宝物庫の鍵ですか? お宝ですぅ!」


 ドン・ラバードが身につけていた鍵を毟り取り。

 首領級の居た小部屋の奥に有る扉に差し込む。

 ガチャリと音を立てて鍵が開いた。

 さて中には?


「これは、装備でしょうか?」


「木材ですかね? あ、錬金素材?」


 ニシトモとツクヨイが各々に安置されている物品に触って行く。

 剣と盾が一つ。

 そして小瓶に入れられた光る苔。

 奥に積まれているのは木材でした。


「ぱっとしないな」


「少し調べてみましょう」


 首領級の使っていた机へと戻り、中身を探ると。

 一つの書類が姿を現した。




[やってやったぜ、行商馬車から光蘚をひったくってやった。幸運な事に、その荷台には魔樫の木材が大量に詰め込まれてやがった。南から来た馬車だったが、もしかして霊峰から取れる様になったのか? ……まあいい、護衛が身につけていた剣と盾は中々の代物だし、この資材を売っぱらっちまえばしばらく豪遊できるってもんだ]




「日記みたいですね、ツクヨイさん」


「はあ、こってますねえ……」


 マジかよ、戦慄した。

 この木材、全部魔樫?




【魔樫の丸太】素材

魔素に満ちた木材で粘り、撓り、硬さ、申し分無く。

これを使うと特別な装備が出来る。




 マジで?

 ホントに?


 三節棍がぶっ壊れてから、手に馴染む物がしばらく鬼子の長剣のみだった。

 杖って結構あると便利なのよね。


「報酬の相談だが」


「はい、剣にしますか? それとも盾にしますか? 貢献度を考えると、ローレントさんにはどちらもお渡しした方が良さそうですが」


「私は錬金素材っぽいこの光る苔でいいですぅ、……ぇぅぇぅ」


 いや、そんなに怖がらなくていいけども。

 報酬は決まっている。


「木が欲しい」


「こちらですか? ……確かに、特別な木ですね。魔素を大きく含んだ樫の木」


 丸太の数は五本。

 全てを持ち去るのは困難かなと思っていたら。

 ニシトモが気を利かせて運んでくれた。

 流石商人。

 一定時間ならスタックできるのね。


 そして、盗賊団のアジトからは根こそぎ奪い去ったのである!

 本当に、根こそぎ!

 ドロップアイテムはこちら!




【普通の酒】食材

可も無く、不可も無く。

飲んでよし、調理してよし。


【少し上等な酒】食材

可も無く、不可も無く。

飲んでよし、調理してよし。


【大麦の蒸留酒】食材

かなり酔えると評判の酒。


【馬鈴薯の蒸留酒】食材

かなり酔えると評判の酒。




 酒が何なのかはわからんが、とりあえず匂いは少し甘く感じた。

 蒸留酒はウイスキーとジンかな?

 領主の部屋にはちょいちょいあったので、ウイスキーをこっそり頂いておきました。




【光蘚】錬金素材

発光する不思議な魔法植物。

ほのかに温かい光と生命力を感じる。


【貴族紋の入った長剣】使用者:???

中々の業物であり、高値で取引されそうだ。


【貴族紋の入った小盾】使用者:???

中々の業物であり、高値で取引されそうだ。


【凡庸の長剣】

いたって普通の量産型。


【凡庸の鎧】

皮と鉄によって作られた量産型。




 凡庸シリーズでた。

 初期に使っていたけども、量産型なのね。

 わりかし鎧なんか、身軽に動けて急所は確り守れる感じに作られてるから。

 量産型の質が悪いとは全く思えなかった。


 というか、この盗賊団。

 結構装備良い奴持ってるよな?


「いやはや、お陰で今回も大きな黒字を確保する事が出来ました。これで行商クエストで先に進めそうな予感です。私から、あなた方に今回のクエスト報酬を」




[同行者報酬によって信用度5を獲得しました]




「はえー! こういうのがあるんですね! でも、以前はありませんでしたよね?」


「前は私はまだただの行商人でしたから」


 ニシトモは既に行商人としてはベテランへの階段を上り進んでいるそうだ。

 行った取引はかなり多い。

 特に黒鉄の納品や、エリアボス素材。

 そして水運の復興に携わった実績によって、行商組合の立ち位置はかなり良い位置につけていると。


「行商プレイヤーには独自のルートがありますからね。私のホワイトリストに入っている生産チームの方々は基本的な物資が融通される様になっていますよ」


「す、すごいです!」


 テージシティでも、物の売買が気軽に行える様になっているってことか?

 ニシトモを通す事になるが、基本的にニシトモを通して全て賄えているので、すごく楽。

 それに尽きる。


「ニシトモ、相談なんだけど」


「はい」


「テンバータウンの拠点倉庫まで、これの輸送を頼めない?」


「大丈夫ですよ、精算はこちらで勝手にやっておきますか?」


「それで構わない」


 大量に丸太があるわけだ、流石にアイテムボックスには入らない。

 でも全て持って返りたい。

 色々作るんだい、六尺棒とかな。

 一応一本だけアイテムボックスに入るから入れておくけど。

 後の丸太はすべてニシトモに持って行ってもらう手筈にした。


 さて、そろそろテージシティに辿り着く。

 その前にレベルアップの確認をしておこうかな?




プレイヤーネーム:ローレント

レベル:40→41 up

信用度:78→83 up

職業欄▽

[中級魔術師(無)]

[漁師]

[契約魔法師]


残存SP:5→8 up

ボーナスパラメーター▽

効果値:30

消費値:10

速度値:0

詠唱値:20

熟練値:20

見識値:20


スキルツリー▽

【スラッシュ】Lv10

【スティング】Lv10

【ブースト】Lv10

【魔闘】Lv4→5 up

【エナジーボール】Lv6

【スペル・インパクト(P)】Lv1

【マジックアンプ・ナート】Lv6

【マジックウェポン・ナート】Lv6

【アポート】LvMAX

・制限解除、無詠唱、ストレージ

【アスポート】Lv9

【契約魔法】Lv2

・空き契約数1

・[ローヴォ:ラッキーウルフ]

【投擲】Lv18

【掴み】Lv13


契約モンスター▽

【ローヴォ】ラッキーウルフ:Lv13→14 up

特殊能力:強運の瞳

装備:合わせ翅と翡翠の首輪




 良い感じ。

 魔闘は上がっているが、他のスキルが上がってないってどういう事。

 行動経験がもっと必要なのかな?




荒稼ぎ回でした。

盗賊の日記を見る限り。

テージシティに販路があるようですねぇ。


ちなみにローレントが攻撃するとき、強運の瞳の効果が発動すると。

目が緑に輝きます。


なんかこう。

——フォンッ!!

って感じに目が光ってめっちゃ強くなります。

相手のガードスキルをクリティカル判定で突き抜けるからそう感じるだけなのですが。

とにかく達人みたいに目が光ります。

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