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本日は二回更新です。

 何となく、こういう特殊能力を持った魔物を見ながら、契約魔法を使える相手を捜しているんだが。

 いまいちピンと来る魔物が居ないよな。

 テイムモンスターはケンドリック陣営がガンストの件が切っ掛けで掲示板に情報をもたらしたのが昨日。


 ガンストの件は彼の独断暴走だという理由が書かれてあったそうな。

 責任追及されたケンドリックが話題のすり替えに提供したのがテイムモンスターがノークタウンである程度調教師クエストをこなすと確保できると言う事。


 いや、それでガンストマジ最悪だな!

 と手のひらひっくり返すのはどうかと思うけど……。

 可哀想にガンスト。

 結局あいつはケンドリックの陣営からも追い出されてしまったのだろうか?


 で、次に巻き起こるのが、ノークタウンへのプレイヤー大移動。

 多い、多いよ!

 プレイヤーでひしめき合っているやないか!


「ローレントだああああああ!!!」


「リアル武術の達人って本当なのか!?」


「漫画みたいだった!」


「キャラメイクあまり入れてないって聞くけど、本当にそうなの!?」


 町へ入ると、ノークタウンを徘徊するプレイヤーが集まって来た。

 いろんなプレイヤーがフレンド申請を送ってくる。

 が、そこは抜かり無く。

 こっちから申請送らない限り、拒否してあるのだよ。


「あたしサーヤっていうの、ローレントの事は前々からいいなっておもってて、コーヤにも勝ったし、っていうかコーヤ弱過ぎ。あたし強い人がタイプなの〜!!」


「えっとその……」


 こいつ、コウヤっていうプレイヤーの彼女じゃなかったっけ?

 コーヤも可哀想だな。

 だがしかし、こんな糞みたいな女とわかれる事が出来たんだ。

 俺、良い事したかもね?


「ちょっと、そこのプレイヤーさん? 流石に露出が多いんじゃないんですかあ!?」


「運営から何も警告来てないからいいもーん」


 ツクヨイが自動迎撃してくれているのが救いかな。

 いいぞ、もっとやっちまえ。


「ど、どっちも捨て難い! でもえっちなのが優勢だああ!」


「同意! 同意!」


「あれ、あの子闘技大会で頑張ってたツクヨイちゃんじゃないか?」


「中二病ロリ魔女っ子のツクヨイちゃんだあああ!!」


「ぐぞおおお!! どっちについたらいいんだ!!」


「お前ら、心の声に従えよ。イエスロリータ、ノータッチ」


「ノータッチなら見ててエロい方が良いだろ」


「わかってないな、万死に値する!」


 ……。

 どうやら、変な奴らも集まって来たようだ。


「悪目立ちしてしまいますね。荷下ろしと荷積み、精算も終わりましたんでさっさと行きましょうか?」


「それが良いな」


「きいいいい!! 何よちょっとくらい最初に始めてたからって! アンタなんか鼻に違和感あるわよ!」


「ななな何行ってるんですか! 貴方こそなんか全体的にちょっとボワァッとしてるんですうう!!」


「ちょっと待ちなさいローレント。せっかくノークタウンへ来たんですから、優勝祝いに妾の行きつけのレストラン——」


 ツクヨイを抱えると馬車に乗せる。

 御者席には俺とニシトモだな。

 人が多過ぎても厄介なのでさっさとずらがろう。


 ってあれ、なんか聞いた事ある声が混じってた様な気がするけど?

 まあいいか、そんな事より新マップだ!

 テージシティだ。

 ついにタウンよりも大きい町マップと言う事だからワクワクが止まらないのよ。


「ここから先は私一人でも慎重にならざるを得ませんので、あしからず」


「ダークサークル完了です」


「うむ、さっそく敵が来たみたいだ。ローヴォ! 迎撃するぞ!」


 行商クエストエリアである。

 一体どんなモンスターが出て来るのやら?

 そう思って身構えていたら、出現したのは人間でした。


「ここを通りたければ荷物、身ぐるみと女を置いて行きな? ゲハハ!!」


「と、盗賊ですか?」


「かなりレアですね。極稀に出現するみたいなんですが、ローレントさんが居るので数は多めです。しかも盗賊頭まで出ているとは……」




【盗賊】Lv29

旅人、行商人を襲って生計を立てている盗賊団の一味。


【盗賊頭】Lv37

盗賊団の頭領。

腕っ節で伸し上がって来た強者。




 レベル表記はプレイヤーと同じになってるのね。

 盗賊がクラスチェンジしたらどうなるんだろうと一瞬頭を過ったが……。

 メタモルフォーゼする姿を思い浮かべて吐き気がした。


「ほら、答えはどうした!? おせえから命も貰って行くぜ!?」


「どどど、どうします?」


「迎え撃つしか無いでしょう。大丈夫です。こちらには最強のカード。対人戦最強の彼がいるんですから」


「ツクヨイ、専守防衛していろ」


 既に補助魔法の詠唱は終えてある。

 流石詠唱パラメーター20、伊達じゃない。


 ローヴォを大きく右翼に走らせ視線を集中させると、飛び出した。

 こんな良い得物を逃す筈無い。

 まずは鬼魔の長剣を投げつける。


 盗賊頭は大きな斧を両手に持っている。

 何となくレベルが高いと弾かれそうなので、適当に隣に居た盗賊の一人に投げつけた。


「かぺっ!?」


 喉元に突き刺さって倒れた。

 即死だな。


 そのまま弾機銛を射出する。

 次は盗賊の片目にヒット。

 脳髄損傷、これも即死。


「ちっ! 厄介なのがいやがったか! 隊列を組め野郎共!」


 いきなりの出来事に狼狽えていた盗賊達を、盗賊頭は一言で統制する。

 良く訓練されている。

 だが、ローヴォを忘れている。


「うひゃあ!!」


 後ろに素早く回り込んだローヴォが一番端の盗賊に食らい付いた。

 闘技大会から、俺の熱は冷めていない。

 虎口拳にて一人の喉笛を握りつぶすと、膝を前蹴りで折り転がしておく。


「てめぇ! おらぁっ!!」


 大振りの斧が鼻先を霞める。

 俺の両腕が届く範囲は、俺の絶対的優位は覆せない。

 さて、ゲーム敵に急所攻撃というより経穴攻撃は効くのだろうか?


「ぐお!」


 ……効いてしまった。

 盗賊頭は斧を取り落としかけて慌てて逆の手で掴みなおす。


「お前ら! 馬車を狙え!」


「させません、ダークボール! ブラックスタッド! バースト!」


「いやはや、異常状態になっているならば、こう人数が多くても難なく勝てそうでなによりです」


 荷馬車を襲った盗賊達は、ツクヨイの手により異常状態に陥り。

 その隙を付いたニシトモの剣戟によって難なく斬り捨てられて行く。

 何気にニシトモの馬も活躍しているな。

 そしてヤンヤンも伸し掛かって食らい付いてます。

 熊恐ろしいわ……。


「ど、どうなってんだこりゃ……」


「もう終わりか?」


「この野郎!!! ふざけやがって!!! 殺してやる!!!」


 残念でならない。

 盗賊頭だというから、レベル37とかなり高いレベルだから期待したのに。


「ストリング! 叩き潰してやる!」


 俺の友達はそのスキルにフルポテンシャルとハイブーストを重ね掛けして。

 もっと大きな戦斧を二つもって攻撃して来たと言うのに。

 情けない。


「ぽっぁ———?」


 斧を振り上げた瞬間、懐に入り込んだ。

 アポートで引き寄せた鬼魔の長剣で首筋をなぞる。

 盗賊頭の頭が、ボトリと落ちて。

 その後に、身体も崩れ去った。


「か、頭がやられたああああああ!!!」


「逃げろ、逃げろおおおお!!」


 掃討戦だな?

 追うぞ、ローヴォ。

 と、意気込んだ所で待てが掛かった。

 ニシトモだった。


「待ってください。追う必要はありません」


 盗賊頭からドロップしたアイテムにこんな物が。




【アジトの地図】クエストアイテム

盗賊団のアジトの場所が書かれている地図。

溜め込まれた宝物がありそうだ。




「……レアアイテムです。かなり珍しいと聞きます。そして、まだ時間はあります」


 ニシトモがそう言った。

 そして、俺達の意見は満場一致となる。


 今すぐ行こう。

 直にだ!



沢山の感想や反響ありがとうございます。

やっぱり更新すればするだけアクセス数が膨れますね。

今まで3万くらいだったのが、7万になってました。

死にスキル化とか色々ご意見頂けまして、参考にさせて行きたいと思います。


意外な事に、前のシステムが割と好評だったのが驚きです。

パラメーターで派生を弄っても、割と上位スキルとか結果的にスキルパラメーター全て振らないと行けない。

そんな仕様だったのは事実なので、損だろうなって思っている方が多いと思ってました。


今回、攻撃的だった仕様を切り替えたのは。

作品内でのゲームシステムに、今流行のスキルレベルが上がる仕様にしようという運営側のアレがあったんだと思います。

結果、均一化されてダメージインフレしてってそんな感じなって行くのがゲームの常ですよね笑


その他の感想でも頂いている。

道場スキルのデメリット。

ぶっちゃけそこまで見てる方は居ないと思ってました笑

御都合主義スキルMAX仕様も、このアップデートで得てして消えてしまうんですね。


まあ、第二弾。

話が進めばアップデート第二弾が来てステータスが実装され。

裏ステータスというよくわからん仕様にも改めてメスが入れられると思います。




……スキルシステムその時どうしようかな(白目)。

嘘です、ちゃんと考えてますよ!!

楽しみにして頂けると幸いです。


ブクマ、評価、ありがとうございます。

お陰で2016/12/22 3:28にて、24700というポイントを達成できました。

もうすぐ25000ポイントですね。

増える様に頑張って楽しいと思ってもらえる話を考えます。

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