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12/07 18:00頃に前話の後書きを更新しました。

 Dグループの予選開始時刻となった。

 ABCと見て来た訳だが、なるほどなるほど。

 目白押しの組み分けとなっている。


 ミツバシとイシマルは開始早々仲良くやられてたし。

 それを爆笑しているマルタの姿がモニターに映っていた。


『ちくしょー! 厄介な奴からって思ったのによ!』


『なんでお前も一緒の事考えてんだ!』


『くはっ、ははは! 二人一緒に場外とか! バカじゃん!』


 とか何とかずいぶんと楽しそうだった。

 ずっこけAグループで決勝トーナメントへ足を運んだのは三下。

 そして二位通過は十六夜だったりする。

 弓矢とナイフを随分と小盾で受け流されて片手剣にて攻撃を受けていた。


 なんつーか、守備が上手い人?

 三下って名前なのに?


 Bグループの勝者はツクヨイ。

 次点でよくわからん名前の戦士プレイヤーだった。

 近接職相手に、闇魔法は無双だな。

 パンダ成長してるし。


 Cグループは特に見応え無かった。

 無双はいなくて泥試合の共食い状態。

 まさに蠱毒。

 レベルは置いといて、その頂点に立った人物だからかなり期待出来る。

 って思っておこう。


「俺はガンストだ! てめぇをのしてやるから覚えとけよ?」


 待機場所にて、斧を持ったプレイヤーが近付いて来た。

 名前は聞いた事無い、後ろに居るその他大勢もにやけ面だ。

 談合か?


「おいお前ら、マジでダセェよ」


「あ? 誰だてめぇ」


「よっ、ローレント。すっげー久しぶりじゃん」


「無視すんじゃねぇ!!」


 誰かと思えば、いつだかのコウヤという剣士プレイヤーでした。

 一緒に居たサーヤっていう女プレイヤーがすげーうざかった思い出がある。


「コーヤ!! そんな奴らに負けないでね!! 絶対だから!!」


「うい! 任しとけ!」


 そんな奴らの中に、俺も入っていそうだ。

 コーヤの目には、この状況は如何にも正義が許さない様に映ったのか?

 だったら興ざめだな。

 こういう手合いには容赦なく恐ろしい思いを味あわせる事が大切なのだ。

 そこに正義はなく目には目を歯には歯を方式に少し私怨を上乗せして返してやる事が大事なのだ。


「偉い人は言った」


「ん?」


「ああ? 俺の事か? このガンスト様のな?」


「口じゃなく行動で示せ」


「気合いバッチリじゃん、よろしくな!」


 もちろんリア充てめぇもそこには含まれている。

 というか彼女の方が俺に敵意剥き出しなのが悪い。

 まあ良い奴そうなので、首をはねて一撃で簡単に終わらせよう。


 と、言う訳でブザービート。

 あれ、会場の様子が、ABCグループの時より満員なんだけどどういう事?


「やっちまえー!!!」


「ローレントを潰しやがれー!!!」


「一致団結しろ! 掲示板で話し合ったフォーメーション鬼退治だ!」


「コーヤー!!!」


「豆腐!!!」


 やっぱり談合か?

 武器は鬼魔の長剣と三節棍で行きましょう。


「やっぱり組んでやがったか! 怪しいと思ったぜ!」


 コーヤが背中を合わせてくる。

 邪魔!

 まず一人目はコーヤでした。

 剣先を後ろに先込みひと突き、そして囲んでくる手合いに蹴り飛ばしながら距離を取る。


「こーやああああああ!!!」


 あ、飲まれて消えた。

 御愁傷様。

 昨日の敵は今日の友?

 ちゃんと仲良くならないと友達じゃないよ。

 ヒーロー漫画じゃないんだからさ?


「ひでぇ!」


「お、おい、あいつの彼女、泣き崩れてるぜ?」


「お、女泣かせだーーー!!!」


「なんとしてもローレントをつぶせええええ!」


「そして俺が女の子慰めて来r……、ケンドリック行ってたー!!」


「キモいって言われて撃沈してんぞ!! 毒舌少女だ!」


「……なんか悶えてね?」


 熱気が伝わって来る程、外野が騒がしかった。

 ガンストって奴は?

 遥か後方で指揮を取っている。

 なるほど、大勢での強襲をかけて自分は後ろで高を括っているつもりか。


 戦いながらだと記憶が鮮明に戻って行く時がある。

 何人かちらほら見た記憶があるな、ノークタウンの西にあるケンドリックの町で見た顔だ。

 なるほど、談合も仕組まれている可能性があるな。


「な、目が一瞬緑に!? どわあああ!!」


 おお、ラッキー。

 先頭が足をもつれさせて転んでしまった。

 雪崩式に、みんな転んで行く。


「ぷげっ」


 とりあえず顔を踏みつけて人の転んだ後の山を駆け抜けて状況を突破する。

 三節棍を振り回して距離は取らせない。

 そして後方に投げつけて、前方を塞ごうとした敵さんの首を跳ねる。

 鬼魔の長剣は今日も切れ味抜群じゃないか。


 アポートで装備を戻して、敵の持っていた斧を後方高さ五メートル。

 丁度皆が転んだ地点に転移させておく。

 痛そうだ……、これでまず三人。


「ぬ、抜け出しやがった!?」


「マジで倒せるのかこいつ!!」


「おいちゃんと動けよ! 囲みなおしゃ良いだろが!」


 ガンストの声が響く、まあ同じ天丼を食べるか食べないかは自由だよな。

 食べても良いけど、今回は面倒だ。

 これより攻勢に転じるぞ。


「ぺぎゃっ」


「っ」


 三節棍で頭部を殴打して、もう一人は首をはねた。

 圧倒されてるみたいだな?

 顔面への攻撃は怖かろう怖かろう。




[称号”圧倒者”を獲得しました]

[称号”圧倒者”が称号”外道”によって称号”蹂躙者”に変わりました]




 何だかテンションが上がって来た!

 よくわからん称号を獲得したが、状況にはピッタリかな?

 矢、魔法が飛んでくる。


「スペル・バイブレイド」


 腕で掴んで、圧し折って、打ち消して。

 魔纏との相性が実に良い。

 フィジカルベール取っておいて良かった。

 今更ながら実感。


「スラッシュ」


 で鎧を纏ったデカい奴を両断する。

 アスポートした三節棍が背中に当たる。

 硬直キャンセルできた。

 何となく試してみたけど、出来るんだね。

 ダメージ入るけど。


 前転して、低い位置から足を両断。

 関節部は装甲も脆そうだ。


「盾持ち! 出ろ! 囲んで圧殺しろ!」


「スペル・バイブレイド!」


 と共に竜尾三節棍にて盾を壊す。

 魔樫の三節棍は恐ろしかろう?

 反動で帰って来た三節棍をまとめて腰に挿げて、背撃。

 盾持ち?

 押し切れ!


「パワーガード!」


「ブースト!」


 やはり、本職相手に拮抗してしまうか。

 盾の重心を崩しに行く、転ばせればいい。

 流石に石柱落とすのはNGかな?

 鎧の隙間、首元に長剣を突きこんで捻っておいた。

 すぐアスポートで手元に寄せて活路を開く。


「てめーらいくら払ったって思ってんだ! 早くやっちまえよ!」







ガンストきたー。

時間無いのでまた後ほど後書き更新するかもです。

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