表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/626

-107-




[シークレットエリア”滝壺裏の集落”です。制限時間は1時間になります]

[入場しますか? yes/no]




 場面は変わる。

 シークレットエリアです。


 そこそこ順番待ちしてるパーティもいらっしゃる事。

 ここも大分知れ渡ってるみたいだった。


 さて、自分の番が来たので入る。

 もちろんソロ。

 人の目なんか気にしちゃいない。


 前回だか、入った時はホブゴブリンと、レアゴブリンだった気がする。







【ネオ・ホブゴブリン】Lv6

新種のホブゴブリン。

恵まれた身体と統括する能力の上に。

更に特別な能力を持つ。


【ネオ・ゴブリンソードマン】Lv2

系譜の違う新種のゴブリン。

剣技に長けている。


【ネオ・ゴブリンマジシャン】Lv3

系譜の違う新種のゴブリン。

魔法に長けている。


【ネオ・ゴブリンヒーラー】Lv2

系譜の違う新種のゴブリン。

回復知識に長けている。









 滝裏の洞窟に出てくるゴブリンもクラスチェンジしていた。

 ソロでも全然回せるレベルだと思っていたんだが、ボス戦がとんでもなかった。

 新種のゴブリン、登場である。


 意地でもゴブリンしか出したく無いマップなのだろうか。

 そして詠唱が早い。

 動きも速い。

 ホブゴブリンが余裕の表情でこっちを見ているのがイラっとする。


 ローヴォを回り込ませる。

 地味に幸運でゴブリンマジシャンの魔法がフレンドリーファイヤしてくれないかなって思う。

 まあ、そんなことは無さそうだ。


 巨大な石杭をストレージからアポート。

 いやこれもう石柱ってよんだ方が良いな。

 ガリガリと風の刃で削れる音がする。

 そして炎も飛んでくる。


 マジシャン、風と火の属性を扱うみたいだった。

 先にヒーラーを仕留めたいのだが、ソードマンが邪魔だ。

 それにホブゴブリンが動かないのも気になる。

 同時に捌くなんて不可能だ。

 もう一体、テイムモンスターが居れば……。

 これはノークタウンの調教師の所へ行く必要が出来たな。


「グルルルルルル!!!」


 ある程度のダメージは仕方がなかった。

 とりあえず魔纏と俺の魔法抵抗力に物を言わせてホブゴブリンと分断。

 一撃蹴飛ばした後、ソードマンに弾機銛を飛ばす。


 今、ローヴォの目が光った?

 眼球に命中した。

 これは奥までいったか?

 HPが一気に減って、昏倒する。


 思わぬラッキーパンチだった。

 とりあえずヒーラーの回復も間に合わず、ローヴォが喉笛に。

 断末魔と共にヒーラーが倒れる。

 マジシャンは?

 起き上がってローヴォを狙うようだが、石柱を間に転移させておきましょう。


 そしてホブゴブリンが、出番が来たかと動き出した。

 調子こきやがって。

 ストレージから油を転移、そして投げつける。

 次は?

 カンテラだな。

 投げつけておく。

 炎が俺とホブゴブリンを分ち、狼狽えた奴の所にすぐさま躍り出る。


 虚をつくべし。

 サイクロックスをいじめてるコンバットエイプの方が喧嘩が上手だな。


「きゃいん!!」


 流石にレベル差がある状況で火力職である魔法使いとのタイマンはきつかったみたいだ。

 思いっきり火球と風の刃を浴びていた。

 すまないローヴォ、今助けに行く。


「ゲハハハ!!! ギャゴッ!!!」


 ホブゴブリンの得物は?

 メイスだ。

 この辺は変わらないのかね。

 ローヴォの為を思って転移させたのは小さな小瓶。


 醜い口元に投げつけておく。

 至近距離から投げつけられたらたまったもんじゃないだろう。

 猛毒をな?


「グウゴアギャア!!!」


 異変を察知して辛うじて避ける物の網膜を焼いたようだ。

 視界は奪った、さっさと仕留めてしまおうとその時。


「ギェアアアアアア!!!」


 顔を両手で覆ったホブゴブリンが絶叫し、変身した。

 角が増えた!

 筋肉が更に盛り上がった!

 湯気が出て赤くなった?


 見とれてる場合じゃない、どうせ死ぬから先にローヴォだ。

 かなりのダメージを負って入る物の、ローヴォはマジシャンの手首に食らい付いていた。

 たまらず杖を落とす。

 俺の得物は?


 鬼魔の長剣だな、今一番切れ味が良い。

 そして首から上を斬りとばす。


「ゴアアアアアアアアアアア!!!!」


 次は何!?

 毒で減ったHPが回復して行く赤い大鬼の姿があった。





【ネオ・ホブゴブリン(変身)】Lv6

オーガの上位種、レッドオーガに変身した姿。

ネオ・ホブゴブリンは危機的状況に陥ると一定時間ランダムで上位種へと変身する。

オーガ、レッドオーガ、トロール、ゴアトロール。




 とんでもねーな、鑑定。

 いまさらこんな結果を持ってくるもんじゃないだろ。

 ギロリと睨まれた、視界は健在の様だった。

 毒は効くのだろうか?

 なんか回復してるのか知らんが、どんどん爛れが消えて行きよるぞ。

 どうやらチートの効かない手合いに遭遇してしまったようだ。


 神経系の毒をどうやって克服するんだよ。

 HPが回復し続ける限り、動けるとでも?

 部位欠損だろ、重要部位の!


 武器を使う頭はないのか、メイスを叩き折って素手で飛びかかってくる。

 スライディングで下を抜けると、石柱を転移。

 腹にぶつかって、石柱が砕けた。


 ……死を覚悟した。

 そして得物をヌンチャクから三節棍へと変える。

 鬼魔の長剣と魔樫の三節棍。

 一番信頼のおける武器だ。


 距離を取れ!

 隙を見つけろ!


「アスポート」


「ゴアアアアアアアア!!!!!」


 手に握った砂を眼前へと転移。

 嫌がってるな、いいぞもっとやれ。

 そして怒り狂って再び跳躍、地震が起こる。

 湯気がすごいんだからもうこいつ。


 独りサウナと名付けよう。

 急所で思いつくのは、一つ。


「せい!!!!」


 下から上る昇竜の如き俺の三節棍。

 成熟し、水魚を経て、そして龍尾と成るのだよ。


 多節棍の強みは、最後の打点に加わる遠心力が桁違いだと言うこと。(二回目)

 その分六尺棒のように急制動が利かないが。(二回目)


「ギャアアアアアアアアアアアア」


 必殺玉潰し。

 手応えは?

 何かが顔に飛んで来た、血みどろで、うわきたねえ!!


 HPは?

 半分減った。

 そして自己回復出来ていない。

 いやはや、変身もありならこっちも何でもありだな。

 股間が千切れるなんて。

 プレイヤーキラーに対して局部への拷問を思い出した。

 あの時は非情に悪い事をしたな……。

 悔い改めてやりなおしてくれたらもうしないよね。


 急所攻撃、良いと思います。

 首、こめかみ、眉間、眼孔、後頭部、経穴、後は太い血管とか諸々。

 ……よし、道場へ行こう。

 マルスをマルスちゃんにしてやれば、十段くらい貰えるかも?

 さて、冗談はさておき。






[シークレットエリア”滝壺裏の集落”のプレイヤースコアはSランクです]

[報酬をお受け取りください]

[プレイヤーのレベルが上がりました]

[テイムモンスター:ローヴォのレベルが上がりました]


【魔石(大)】素材

色々な素材として利用できる。

価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。


【魔石(中)】素材

色々な素材として利用できる。

価値に比例して大きさと色艶が変わってくる。






 これといってレア武器とかは無い代わりに、魔石が。

 デカいぞ、これ。

 大って初めて出たんじゃないかな?

 レベルも上がって実入りはとても良かったと思える。


 しのぎの削りあいは、HPのリードがあったからなんとか辛勝に終わった。

 角が刺さって額が割れているかもしれない。

 股座の部位破壊によって自己回復がなくなったレッドオーガはなんとか倒せないこともないことが判明したな。

 っていうか魔力的な回復って普通角が司ってない?

 玉、なのか。

 もしドロップアイテムで部位破壊報酬があれば、強力な精力剤でも作れそうだ。


「玉、潰してたよな」


「っていうかなんだよあのモンスター」


「あ、あいつ。レイプ魔ローレントじゃね?」


「噂に違わぬ姿だな」


 おい、そこ。

 聞こえてんぞ。

 ギャラリーがいない時間帯を狙うべきだったか。



がんばって書きなぐってます。

連続更新頑張るぞ!

えいえいおー!

誤字脱字本当に申し訳ない!

それではまた明日。



あ、小話なんですが。

こそこそ書いてた新作がそろそろ一巻分の七割って感じです。


なろう向けではなく。

普通に書いてみたかったものなので、アップするかは未定ですが……。

いずれ皆様にもお目通ししたいと思っています。

一巻分かきおえたら!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ