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 クラリアス討伐の後、ノークタウンを拠点にしていた奴らが第一拠点へやって来る様になった。

 第一拠点の村の名前がまだ決まっていない。

 そろそろ決めた方が良いと思う、レイラ村とか。

 本人は断固反対しそうだけどな!


 戦闘に使った船は、渡航に使うプレイヤーの為に貸し出している。

 漁師プレイヤーが漁というなの狩りに出かける道中に乗り合う。

 皆一律千グロウ。

 俺個人としては、もっと取っても良いけど?


 川での戦闘が目新しいのか、割と利用者が居るようで。

 ニシトモに損益分岐点を尋ねると、一週間で元は取れるんだってさ。

 なんとまあ暇なプレイヤーの多い事多い事。

 遊覧船がデートスポットなんかになってしまった暁には……。

 バレンタインとかクリスマスとか、イベント日毎に特別料金にしてやる。


「で、賑わってるけど、第一拠点」


「そうだな、第一拠点」


 サイゼミアンの一角はたまり場になった。

 青空食堂よろしく、今日も絶好の狩り日和だったりする。

 なあ、ミツバシよ。


「おまえんとこの生け簀を、釣り堀に改築しろって案が出てる」


「村長どうにかしてくれ」


「なんであたしが? 領有してるのはあたしだけど、まだ村じゃなくて拠点よ、民主主義でいいから適当に判断してよ」


 村の名前を決めると、いよいよレイラは過労死しそうだな。

 ゲームの世界なのに、村人NPCでも雇えば解決だ。


「っていうか、んな陳情だしてくるのはどこの誰だよ」


「村人プレイヤーよ……、村議会の発足をって書類が毎日くるのよ。メッセージもね!」


 物好きがいるもんだな。

 何がやりたいんだか。

 政治ごっこ?


「レイラ、そろそろ村の名前をつけないと、もう規模は村じゃない気がするの」


「そうよね、村じゃなくて町の名前に相応しい物を選ばなきゃ」


 俺の隣に座ったセレクが、レイラに言う。

 レイラは溜息をついて突っ伏した。


「レイラさん! 村人プレイヤーのグループで村議会発足の啓示をしたいんですが、許可をお願いします!」


「レイラさん! このままでは村はあのレイプ魔ローレント達にいいようにされてしまいますよ!」


「レイラさん!」


「レイラさん!」


「レイラ氏ー!」


 サイゼミヤンにわらわらと、中世の恰好をしたプレイヤーが溢れている。

 ところで、テンバータウンの村人の恰好は、中世ヨーロッパ風の貴族が着てた様なヒラヒラふりふりじゃない。

 もっと簡単な布地っていうか、普通に現代の服と変わらん奴あるんだけど。

 呆気にとられて見ていると、レイラが言い放った。


「議題は村の名前。考えたら提出しなさい!!!」


 レイラが紙束を投げつけていた。

 それに甲乙の表情を浮かべた自称村議会グループは地べたに這いつくばって紙束を集めると、はひいはひいと言いながらどこかへ行ってしまった。


「蒲焼きができたぞー! おらー!」


 とりあえず鯰の蒲焼きを腹に入れて、狩りへと赴こう。

 蒲焼きの味は大味だった。

 まあ、あれが限界だろう。

 グルメ界だったら美味しい筈だったんだけど。




 闘技大会に向けてレベル四十になりたい所。

 スティーブンの家から特殊マップ、荒野へと渡り。


 


【ワイルドオブザウィル】Lv1

荒野を徘徊する人型の魔物。

荒野の砂埃や石が、長い年月をかけて動き出し。

そして意志を持った。

土属性の魔法を扱う。




 等身大の魔物と戦う。

 こいつは弱いが、時たまにワイルドオブザウィルの高レベル体がわく。

 そしてティラノロッキーの声が聞こえたら撤収だ。

 黒鉄はドリームがあるからな。

 新規プレイヤー陣に販売して、手荒く稼ぐのだ。


「ローヴォ!」


「うおん!」


 荒野から逃げ戻れば次は山小屋までとんでバトルゴリラをほふる。

 おかしい、今まではうんともすんとも言わなかった俺の攻撃が、通じている。


 打ってよし、投げてよし、極めてよし。

 苦痛に歪むゴリラの顔。

 昔年の恨みを晴らす絶好の機会だったりする。

 魔法使いでも、道場通えば、魔力がパワーに変わるのかな?

 そんな疑問を覚えながら、ブーストを使って極める力に手を加えて行く。


「ごぎゃああああああ」


「ごるああああああああ」


「ぐるるるるるる」


 猿公とわん公の熱い戦い。

 鬼魔の長剣をバトルゴリラの首筋に突き立てると、そのままローヴォの睨み合いに参加する。

 ドロップアイテムは骨と脳みそだった。

 後は剛毛かな。


 これが中々に動きやすそうというか、霊長類の身体つきにフィットしそうだった。

 意気揚揚として持って返る。


 山小屋で小休止、バケットに包んでもらったサンドイッチをローヴォにあたえ、次の目的を探る。

 南の森から山を越えた先。

 コンバットエイプがひしめく岩肌にそろそろ挑むのも、実際の所ありなのでは?

 鬼魔の長剣の使用感もそろそろ良い感じになって来たし。




【鬼魔の長剣】製作者:???

オーガの系譜に至る魔物の剣。

別名オーガソード。

使い手の意志によって下級魔剣へと至る。

装備耐久のオート回復(微)。

・攻撃:26

・耐久Lv5

・回復Lv1

・耐久90/100

・成長87/500




 成長が五十を越えた時点で、攻撃の数字が一つ繰り上がった。

 耐久の異常な高さと、回復を持っているので、まだまだ使用出来るが出来れば大剣も手慣れておきたい。

 今アイテムボックスに入れてある装備は?





武器

【大剣・羆刀】

【鋭い黒鉄のレイピア】

【魔樫の三節棍】

【黒鉄の双手棍】

【鬼魔の長剣】




 魔法使いとは思えない。

 杖が、杖が欲しい。

 そう思った。


 三節棍と双手棍なら杖として機能しないのか。

 残念ながら魔力補正はありませんとのこと。

 というか、使っている黒鉄が伝導率がどうたらこうたらでさげてしまう?

 そんなのしらん。


 魔樫の六尺棒が懐かしい。

 そろそろ三節棍は飽きて来た、耐久値も黒鉄の部分だけ弱いときた。

 レベル的な関係性があるのかもしれないが、スティーブンに強請る。

 いいかもしれんね。


 ぶった切られて、修理しなおしたばかりの双手棍を持つ。

 サブ武器でレイピア、そして漁師サブとして弾機銛を持っておく。

 鬼魔の長剣はアイテムボックスに入れておくと回復するからな。

 そして今回、ミツバシが作ってくれたこの弾機銛。




【弾機銛】製作者:ミツバシ

弾機を使用して銛先を飛ばす事が出来る。

攻撃:10




 良いと思います。

 実に良い。


 長銛ではなく、取り回しがし易い形に収まった。

 ボタンを押すと強力な弾機構から銛の切っ先が放たれて突き刺さる。

 ハントスパイダーの糸を紡いで作られた紐は頑丈で、暴れるバトルゴリラを拘束して行く。


 必殺魚鉤でも良かったのだが、武器三つも要らないよね。

 メインウェポンにサブウェポン。

 小さなナイフでも装備しておけば?

 パンピーならそうする。

 漁師なら銛だ。

 銛しか持てないから持ってるだけなんだけどな。



字数少なくした事で、更新ペース保てそうです。

読み応えが無いこの文章で、さらに読み応えが無くなってしまいますが、許してください。

誤字報告どうもです。帰ったら修整しておきます。

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