表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
臆病者は夜を駆ける  作者: くろねろこ
1章
21/48

21




逃走用スキル[煙幕スモーク] 一時的に自分の周りに煙幕を発生させ相手からの司会を遮断するスキルだが、発動するには地面に短剣が触れなければならず、大きすぎる予備動作に加え、ゲームとは違い、相手だけではなく自分の視界まで遮断してしまうこのスキルは正直使うことは無いと思っていたが、恐らくあの化け物は術者の視界に入らない物は正確に狙えないはずだ、今はこれに頼るしかない。



視界は未だ黒に染まっているが、自分を囲んでいる相手の位置は覚えている、奴らの位置が変わる前に空いているであろう空間に向かって姿勢を低くしたまま突っ込む。



二、三歩程で煙幕を抜け、後ろでは恐らくでたらめに煙に向かって枝を振り下ろしたのだろう、地響が起きるが気にしている余裕はない、傷が痛むが此処で速度を落とすわけには行かない、足の裏に感じる地面を強く踏み込み今出せる限界の速度でアルティナに肉薄する。




「舐めんなァ!!」



約2メートルというところまで肉薄したところで、アルティナは火の下級魔法、恐らく[フレア]を放ってくる。



それなりの速度で迫ってくるそれを敏捷性重視の身体能力をフル活用して右頬に軽く火傷を負いながらもギリギリでかわし、更にもう一歩を踏み出す。



職業に対するスキルや戦い方の知識があればある程度は動きが読める、この距離では自分も巻き込んでしまう魔法は使えない、アルティナの周りの木はあらかた人形として使い切っているため恐らくアルティナが次に使うのは土、そう予想して両足を踏み切って大きく前へ飛ぶ。



1メートル程の自分とアルティナの隙間にある土が盛り上がり、腕のように伸びてくるが、飛んだ勢いで土の腕を踏み台にして後ろへ抜ける。



「んなっ!?」



アルティナは慌てて右手を振ると、半透明な壁のような物が彼女のすぐ目の前に展開される。



「さっきまでのお返し!!」



半分程から折れた剣を速度に乗ったまま壁へ向かって渾身の力で叩きつけると剣諸共、壁は甲高い音を立てて砕け散る。



再び振ろうとしていたアルティナの腕を短剣で弾くと空いた右手で彼女の胸ぐらを掴んで地面に引き倒し、馬乗りになる。







「ま、まって!」





「はぁぁぁ!!」




両手で握り締めた短剣を上から真っ直ぐに振り下ろされ・・・アルティナの喉元でピタリと止まる。





文章を繋げるのは難しいですね…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ