浮上
最終エピソード掲載日:2026/02/11
爆発事故により、目の前で同僚を亡くした主人公──三谷 翔。
PTSDを発症し、生きていくだけで精一杯の生活を送り半年が経った。そんなある日、通院を終えて帰宅した三谷は言葉をなくす。
テーブルの上で、作り立ての料理が待っていたからだ。まだ温かな湯気さえ立てている。一人暮らしで家族も恋人もおらず、心当たりはない。
誰かもわからない者が用意した食事に手を伸ばしたのは、思考を放棄したからだ。
死にたいわけではない、生きたいわけでもない。だけど、顔も知らない誰かが自分に「生きてほしい」と語りかけているようで。
柔らかく煮られた筑前煮や味噌汁は、三谷に「生きている」ということを思い出させた。
救われたがっている人間が救う側に回り、そしてまた救われる。
一人では無理でも、きっと二人一緒なら浮上できる。そんな関係であればいい。
※本編内において、同性愛描写はかなり弱めです。
PTSDを発症し、生きていくだけで精一杯の生活を送り半年が経った。そんなある日、通院を終えて帰宅した三谷は言葉をなくす。
テーブルの上で、作り立ての料理が待っていたからだ。まだ温かな湯気さえ立てている。一人暮らしで家族も恋人もおらず、心当たりはない。
誰かもわからない者が用意した食事に手を伸ばしたのは、思考を放棄したからだ。
死にたいわけではない、生きたいわけでもない。だけど、顔も知らない誰かが自分に「生きてほしい」と語りかけているようで。
柔らかく煮られた筑前煮や味噌汁は、三谷に「生きている」ということを思い出させた。
救われたがっている人間が救う側に回り、そしてまた救われる。
一人では無理でも、きっと二人一緒なら浮上できる。そんな関係であればいい。
※本編内において、同性愛描写はかなり弱めです。