#97 決戦の時........
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
俺「きみさん!!!!避けて!!」
声を張り上げて言ったがボスが唱えたサラマンダーはきみさんに命中。
蘇生呪文を唱える前だったためあおさんが生き返ることはなかった。
俺はその場で膝から崩れ落ちた。その様子を見て
ボス「どうやら今のやつが最後の命綱だったようだな.......
悪く思うな、これがわらの仕事だ。さあとどめをさせてもらう」
再びサラマンダーという呪文が聞こえてあまいろさんの方向へ向かう。
あまいろ「ゆうさん!!全力で頑張ってください!お願いします!」
そう言うあまいろさんとともにサラマンダーは命中。
残るは俺だけとなってしまった。本当にやばい........
ボス「フフフッ........ここまで来て残念だったな......これで終わりだっ!」
どうすれば助かる......どうすればこのボスを倒せる.......最後の気力を
振り絞って秘策を考える。しかしそんなもの思いつくはずもなく........
いや、待てよ.......俺はコンマ1秒で作戦をたてる。これならいけるかもしれない。
そのとたんボスからサラマンダーという言葉が聞こえた。
一か八かだ。これを使うしかない......俺はその場に立ち上がり
俺「固有スキル発動!授かりし冒険者!どうかその力を貸してくれ!」
俺のその声は部屋中を反響させていた。どうか頼む.......
すると辺りがまぶしい光に包み込まれた。俺はひたすら祈るしかなかった。
次に俺が目を開けた時には信じられない光景が広がっていた。
さっきまで相手をしていたボスがいなくなり全員生き返っていたのだ。
俺「........よっ........よかった~」
安堵のあまり俺はその場に崩れ落ちる。
あお「ん?私は何をしていたの.......ってボスは!?」
俺「.......なんとか倒すことができましたよ」
きみ「でもなんで僕たちも生き返っているんですか?」
あまいろ「そうですよ。蘇生呪文はきみさんだけなはずですが........」
俺はボスと戦っている途中に時間が止まりなぞの固有スキルを手に入れて
それを使った旨を伝えた。するときみさんが不思議に言う。
きみ「確かにゆうさんだけがこれまで固有スキルを持っていませんでしたが
なぜこのタイミングになって習得できたのでしょうか。
それにかなり内容がぶっ壊れていると思います」
あまいろ「確かにパーティー全員の体力を全快。そして戦っている
相手を倒すなんていくらクソゲーでもそんなことはしないはずですし」
あお「まあ何はともあれこうやって無事に50階のボスも倒すことが
できたしそれでいいんじゃないかな?」
俺「そうですね。とりあえずはこのまま進んでいきましょう!」
魔王城に侵入してから何日くらいがたったのだろうか。全く想像がつかない。
もしかしたらそんなに時間が経っていないのかもしれない。
しかし今の俺たちは魔王城へ侵入する前とはかなり変わっている。
レベルという面でもそうだがお互いがそれぞれを信じあっている。
みんなで帰ることを目標に魔王へ挑むのだ。そう気持ちを高ぶらせながら
俺たちは次の階へと足を踏み入れた。すると雰囲気が変わった。
あお「見たことない部屋の構造をしているわね」
あおさんの言う通り不気味な構造だ。そして俺たちの正面には
大きく立派な扉があった。
あお「......これまでと雰囲気が変わったわ。みんな油断せず行くわよ!」
一同「はい!」
そう言って俺たちはその扉を開ける。するとそこにはアニメやゲームなどで
よく見る"魔王の部屋"が広がっていた。そして部屋中央に玉座があり
そこに座っていたのは角を生やした子供だった。
あお「あなたがここのボスね」
?「いや、違う........この世界をする運営側の人間だ。それと同時に
この魔王城をつかさどる魔王だ」
その重々しい空気に圧倒される俺たち。
俺「魔王........」
魔王「そうだ。先ほども言った通り運営側の人間だ。お前たち四人は
協力してここまでたどり着いた。しかしそれはお遊びに過ぎない。
本当のバトルというものはここからということを知っておけ」
きみ「一体どういうことなんだ?」
きみさんが声を張り上げて魔王に質問する。
魔王「じきにわかるはずだ。まずはここに来れたことを褒めたたえよう。
そしてお前たちに私を倒すことができるのだろうか。
さあまずは腕試しから行くとしよう.......」
魔王がそう言い終わると先ほど入って来た扉が固く閉ざされる。
魔王「まさかとは思わないが逃げるという道をふさがせてもらった」
あお「そんなバカげたことはしないわよ!」
魔王「ほう、それでは場づくりといこうか.......」
また魔王がそう言い終わると部屋中のフィールドが書き換わった。
魔王「さてこれで私の準備は完了だ。それではバトル開始だ」
まるでゴングが鳴ったかのように俺は飛び出す。
しかし何かの違和感に気が付くきみさん。
きみ「あおさん!?どうしたんですか!?」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




