#96 なぞの固有スキル
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
あお「っ......みんな頑張るわよ!」
あおさんがそう声をかけたもののさっきのフィールドの効果のせいで
俺たちは全力を出せない状況に陥ってしまっている........
そうこうしているうちにボスが動きだす。まずいとは思ってもボスの
動くスピードが速いなおかつ無詠唱なので避けれるはずもなく
俺たちはダメージを受けてしまった。一度の攻撃で最大体力の5分の2程度
削られてしまう。まだ一発アウト級のやばい呪文は来ていないが
こいつならいつ来てもおかしくなさそうだ........
あお「無詠唱魔法が思った以上につらいわね......」
俺「ですよね.......でもこちらが攻撃しない限り倒せません.......」
きみ「五月雨斬り!五月雨斬り!」
きみさんが攻撃を始める。そのうち何発かが命中するがこれまでのボスの通り
こんな簡単な攻撃で倒せるはずもなく長い戦いになりそうだ......
ボス「フッ!」
ボスがそう鼻で笑った瞬間遠くにいたあまいろさんに攻撃が命中。
しまった......どうやらあまいろさんに狙いが定められてしまった。
あお「あまいろさん避けて!」
次々とくる連続魔法にあまいろさんは避けているが体力がどこまでもつだろうか。
きみ「っ........すごく卑怯な手を使いますね!」
ボス「勝ちにこだわる以外になにがあるの。サラマンダー!」
ここで始めてボスが魔法を唱えた。サラマンダーと唱えられとても巨大な
炎の球ができたと思ったらすぐにあまいろさんのところへ。
俺たち人間では到底避けることができないスピードで行き、命中。
命中した後に見えた光景は残酷なものだった。
あお「あまいろさん!?きみさんすぐに!」
きみ「わかりました!治療~蘇~!」
しかしボスはそのやり取りを無視して二人を狙って攻撃。
俺「二人とも危ない!!」
声をかけたものの間に合うはずもなく二人は被弾する。そして治療魔法も
キャンセルされてしまった様子だ。
きみ「あおさんボスの相手をお願いします!」
あお「わかったわ!きみさんもよろしくね」
あおさんはすぐにその場を離れてボスと対立するような場所に立つ。
あお「さあ、どこからでもいいわ、かかってきなさい!」
ボス「そうですか......」
すると俺の目の前に拳が飛んできて避けれるはずもなく被弾する。
あお「ゆうさん!?卑怯ね.......」
あおさんの"卑怯ね"にはかなり怒りが込められていた。
ボス「十分に防御スキルがない状況でここまで来れたのが奇跡だろう。
しかしお前たちにはここで滅んでもらう!」
ボスの言う通り俺たちは本当にここで滅んでしまうのかもしれない。
ここまで体制がボロボロになったことは一度もなかった。
だからこそパニックを起こして滅んでしまうのではないか.......
あお「まだだわ!きみさん、あまいろさんは?」
きみ「無事に蘇生が完了しました!」
あまいろ「心配をかけてすみません.......」
あお「今はそんなことどうでもいいわ。ただ目の前の敵に集中するだけだわ」
あおさんがそう言い再びボスと顔を合わせる。
あお「リモートブレア!リモートブレア!」
あまいろ「マジックマジック!」
あおさんとあまいろさんの呪文が重なり二発だと思った炎の球が
四発になる。そしてそのうち三発がボスに命中。
ボス「これで終わりか?」
そう言いながらボスは壁を作るような動きを取る。
あお「情報開示!っ......魔法反射だわ......これで魔法が使えなくなった」
このボス本当に完璧なのでは.......どこか諦めかけている自分がいる。
そう思った瞬間ボスを含め全員の動きが止まる。
俺「!?なんだこれは!?」
俺がそう戸惑っているといきなり正面にステータス画面が表示される。
さらにそこには【固有スキル習得】という文字があった。
俺「どういうことだ.......詳細を見る.......」
ボタンを押すと詳細が現れる。
俺「スキル名、授かりし冒険者?効果、大ピンチに陥ったときのみ発動
できる。パーティー全員の体力を全回復し、戦闘している全ての
敵の体力を1にする。またこのスキルは一度使うと消滅する........
!?めちゃくちゃ強いスキルじゃないか!?」
俺は急いで【習得】のボタンを押す。すると画面が切り替わり
【固有スキル:授かりし冒険者を獲得しました】という表示に。
その数秒後には全てがもとに戻っていた。
またもやボスは無詠唱で呪文を放つその狙いはあおさんだった。
あお「っ......ハイパーヒールハイパーヒール!ハイパー」
三回目のハイパーヒールを唱えようとした瞬間ボスの方向から
また呪文が飛んできた。全回復ができていないあおさんは
その攻撃を食らい残り体力がわずかに。さらに加わるボスの攻撃。
どうすることもできずにあおさんは倒れてしまった。
俺「あおさん!?すぐに蘇生呪文を!」
しかしボスがとうとう本気を出し始めた様子だ。
俺が声をかけたと同時にサラマンダーが聞こえた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




