#91 30階のボス
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
攻撃をするたびにボスモンスターの断末魔が聞こえてくる。
咆哮に近いような叫び声だが咆哮でないなら平気だ。
しかし罠で拘束しているときには倒すことができなかった。
それでも、かなりモンスターの体力を減らすことができたのではないだろうか。
あお「あまいろさんまた罠を設置してもらっていい?」
あまいろ「はい!わかりました!」
あおさんに命令されてあまいろさんはまたいたるところに罠を設置する。
上空を飛び回るモンスターのため近距離攻撃ではダメージを当てづらい。
そういう点を踏まえて拘束トラップは必須ということだろう。
きみ「ストップアクション!そして五月雨斬り!」
きみさんは拘束技に近いストップアクションを使った。
大きい敵には全く効かないものだが、今回のような少し大きなモンスターには
効くようだ。しかし数秒後、本来の効果時間よりも早く解けてしまう。
おそらく少し大きなモンスターだったため効果時間が減少したのだろう。
きみ「クソッ.......やっぱりあまいろさんの罠が一番ですね......」
俺「そのようだね。罠の方向に引き付けるか!」
俺はきみさんと協力をしてボスモンスターを罠の方向に近づけるよう仕向ける。
すると俺たちの狙い通りボスモンスターは罠に引っかかった。
魔王城のボスだが案外間抜けなところもあるのかもしれない。
あお「終わらせるわよ!リモートブレア!リモートブレア!リモートブレア!」
あおさんのリモートブレア三連単に少し恐怖を感じる。
きみ「五月雨斬り!」
そしてきみさんの最後の一撃でボスモンスターを倒すことができた。
あお「ふぅ~.......咆哮が厄介だったけどなんとか倒すことができたわね.......」
俺「そうですね、ところであおさんはなんで耳栓を持っていたんですか?」
あお「ああ、たまたま入っていたのよ。そんな深い意味はないわ」
俺「そうなんですね。では引き続き魔王城攻略を頑張りましょう!」
あまいろさんに魔力を回復してもらいながら俺たちは昇っていく。
25階にまで来るとかなり体力が持ってかれる。それにだんだんと敵も強く
なっていきとうとうこちらがダメージを受けることもあるようになってきた。
あお「かなり強くなってきたわね.......慎重かつ早く行くわよ!」
そして俺たちは節目の30階にたどり着いた。たどり着くと同時にこれまでとは
違い床に何か敷かれているようなものが見えた。
きみ「これってもしかしてダメージを受ける地形じゃないですか?」
あおさんが試しに無防備にそこへ足を踏み入れる。
するとあおさんが一瞬痛そうな顔をしてこちらに戻ってきた。
あお「どうやらそうみたい。体力の減り具合は悪くないけど肉体的に
毎回あれを食らうのはかなりきついわ」
あまいろ「でしたら.......マジックフロー!これでダメージを
受けなくなりましたよ!」
あお「ありがとうあまいろさん。でもそんな技いつの間に?」
あまいろ「覚えていませんか?少し前にも使いしましたよ!ほら
牧場を助ける依頼ですよ!」
あお「ああ!確かにあまいろさんがそんな技を使っていたような?」
あおさんが疑問系で会話を終える。
俺「皆さん準備はいいですか?30階のボスモンスターですよ」
俺がそう合図をすると首を縦に振る一同。
あお「先手必勝!リモートブレア!」
何十回も聞いているあおさんの得意呪文があおさんから放たれる。
そして今回のボスモンスターである大きな獣のような敵に命中。
ボスモンスターは思わぬ奇襲に怒り狂い始めた。あおさんの攻撃を食らい
相手はいきなり俺に連続ひっかきを入れた。言葉で言うと弱く感じるが
攻撃力が高いのか怒り狂っているのかわからないがとてもダメージが大きい。
あお「ハイパーヒール!」
俺「ありがとうございます!こいつ一回一回の攻撃がかなり痛いです!」
あお「了解。みんななるべくダメージを受けないようにね!」
きみ「わかりました!あまいろさんに加護の精霊をかけておきますね!」
あまいろ「ありがとうございます!それでは私も補助に回りますね!
マジックマジック!攻倍化!攻倍化!」
もうテンプレ化された俺たちの行動はみるみるうちに進んでいく。
しかしまだ怒り狂っているボスモンスターの攻撃は荒く。一人を狙ったと
思ったらすぐに他の人を狙いに行く。もし運悪く二回連続で攻撃を
受けてしまうとすぐに死んでしまうようなダメージだ。
きみ「本当にダメージが厳しいですね......防倍化!防倍化!防倍化!防倍化!」
きみさんを含めた四人に防御のステータスが二倍になる防倍化が付与された。
職業がパラディンということもありみんなを守るような効果が得られる
呪文を習得している。大盾召喚などもその一つなのだろう。
受けるダメージ量は多いものの幸い全属性に耐性はおろか弱点を持っているようで
属性が付与された攻撃が有効のようだ。それを弱点に攻撃する。
俺「ダブル炎斬り!ダブル雷斬り!ダブル氷斬り!気持ちい!」
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




