#78 イベントバトルの決着は!?
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
作戦も見破られてしまったどうすれば.......
運営「おやおやもう終わりかね......とどめをさせてていただきますよ」
俺は運営が攻撃をしてきたギリギリでかわした。しかし
毒の蓄積量が尋常ではない。もって数分といったところだろう.......
俺「ッ......やばい......どうする......」
運営「あなた様は思っていたほどの強さでしたよ。しかしまだ魔王を
倒すには力不足のようですね。レベルを上げてくださいね」
運営はそう言って切り札であろう技【ダークブレイク】を放って
俺はその場で倒れた。意識がだんだんと遠のいていく。
次に目が覚めたのは、町フラビタンだった。おそらくというか
負けたのだろう.......そしてあおさんたちはそのことを知っているようで
誰も笑っていない空気が重い状態になってしまった。
あお「とりあえずゆうさん、お疲れさまでした」
あまいろ「お疲れ様です。負けてしまったものは仕方がないですよ!」
きみ「そうですよ!切り替えてレベル上げを行いましょう!」
そりゃあそうだ。このイベントではペナルティがないので
負けてもそこまで絶望的ではない。ショートカットができなかっただけだ。
そう思うとだいぶ心に余裕が生まれた気がした。
あお「それと、私たちゆうさんのイベントバトルに行こうとしたんだけど
なぜかこのイベントバトルには観戦ができませんって言われちゃって.......」
あおさんの言葉に一つだけ思う筋があった。おそらくこれまで見てきた
ロボットのような運営ではなくちゃんと気持ちがある運営の者と対戦していた。
つまり運営が意図的に俺と戦わせてなおかつそれをパーティー内の人や
部外者が入れないようにしていたのだろう。しかしその目的がわからない。
俺はイベントバトルで起こった一連の流れをあおさんたちに伝える。
あお「へぇ~、まさか機械じゃなかったなんて.......目的はなんだろう?」
俺「俺も考えてみましたがとくにこれと言って名案は思い付きませんでした」
きみ「まあ、こうやってゆうさんが無事に帰ってこれたならいいですよ!」
あまいろ「そうですよ!レベル上げを頑張って魔王討伐に行きましょう!」
早速依頼を受けようとしたのだがあおさんがどうしても一戦だけ
イベントバトルを見たいらしく俺たちはそれが終わったら受けることにした。
もしかしてあおさんこういう制限されたバトルを見るのが好きなのかもしれない。
きみ「この依頼なんてどうでしょうか?」
きみさんが珍しくSNSを触っていると思ったら良い依頼を検索していたようだ。
あお「いいね!報酬がメインターゲットのモンスターを使ったアイテムだって!」
俺「確かにあまりアイテムの方は集めていませんでしたね」
あお「じゃあまずはこの依頼を受けよう!」
いつも通りあおさんが冒険者の集いで効率良く依頼を見つけて受ける。
あお「えっと.......場所がこの町のはずれにある井戸の中にいるらしいよ」
俺「井戸の中ですか......珍しいですね」
あお「そうだね。たまたま冒険中だった冒険者が好奇心で井戸の中に入ったら
モンスターがいたってのが始まりらしいよ」
俺「へぇ~、もしかして死ぬ間際のモンスターが井戸で繁殖活動を行って
いたのかもしれませんね」
きみ「そんなことありますかね........?まあとにかくその井戸へ向かいますよ!」
俺たちは町を出て10分で着くくらいのところに井戸があった。
あお「この井戸だね。まあまあ奥が深そうだね.......えっと......確か......」
あおさんはリュックの中からロープを引っ張り出す。
俺「かなり用意周到ですね」
あお「まあね。というかきみさんが見せてくれたSNSのやつで
ロープが必須って書かれていたから持ってきただけだよ」
あおさんが井戸の下までロープを垂らした。7mくらいあるだろうか。
ロープをしっかりと固定して俺たちはつたって降りていく。
井戸の中はかなり暗く視野が狭い。
あお「一応、たいまつを持ってきたからこれで良いはずだけど........」
あおさんがそう言いながらたいまつに火をつける。
たいまつが付くと遠くまで見通せるようになった。
あお「井戸の中って言うより排水管の中を通っている感じだね」
確かにあおさんの言う通りだ。両サイドは地面で真ん中が半分円を描くように
掘られている。そこに水が少しだけ流れている様子が確認できた。
あまいろ「ウッ.......ここかなりくさいですね」
あまいろさんが鼻をつまみながらそう言う。排水だからくさいのだろう。
きみ「ここに住んでいるモンスターってかなりくさそうですね。不衛生で」
きみさんの言葉を聞いた後だと戦う気が一気に失せる。
あお「まあまあ、だからその分報酬が良いのかもしれないね」
あおさんが何かにフォローを入れる。そのフォローなくてもよいのでは?
進んでいくと分かれ道が現れた。迷っている様子もなくあおさんが右へ進む。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




