#6 サエルの森
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
鋼の剣をもらい俺たちは午後、いつもとは少し違う道を歩く。
あお「もらった剣でかなりダメージが期待できるから少し遠くに行こう」
というあおさんの意見によっていつもとは違うところにやってきた。
タイセンスタウンの近くには、周辺の敵よりも少し強い敵が出てくる
"サエルの森"というところがあるらしい。一般の人たちは入ることが
町のきまりによって禁止されている。また完全初心者の冒険者だと
危険とされているらしい。ここに来てしばらくたった俺たちは早速その森に
挑もうということだ。数分歩くと、だんだんと道が荒れていき整備されていない
サエルの森にたどり着いた。そこまで不気味というわけではないが
周りの雰囲気よりは暗い印象を受けた。
あお「よしっ!入るよ。」
あおさんは滾るような様子でずんずんと中へ入っていく。
もしものときのために一応、宿の店主さんにサエルの森に行くことは
言っている。しかし緊急の応援隊は少ないのであまり頼れない。
そんなことを思いながら中へ入っていくと見たことのない敵が現れた。
一見コウモリのように見えたその生き物は次の瞬間俺たちに向かって
炎を吐いてきた。それに触れた俺たちは体に熱が伝わるような感覚に陥った。
とっさの判断で俺はステータス画面を見ると.....体力が10程度減っていた。
なるほどこうやってダメージが与えられていくのか。て関心している場合では
ない。とりあえずもらった鋼の剣で攻撃しなければ。そうやって構えて敵を
見るとその前にあおさんが県を振り上げてあっという間に敵を倒した。
その姿を見ているとますますあおさんの与えられた職業が気になってくる。
あお「大丈夫だった?はい、よければ薬草」
俺はあおさんから薬草を受け取ってむしゃむしゃと食べる。
前の世界で葉っぱを食べたことはなかったが案外こちらの薬草はいける。
それと同時に体の内側から"何か"が再生するような感覚になった。
おそらく体力が回復したのだろう。そう思いながら俺は再びステータス画面を
表示させてみる。案の定、体力は満タンになっていた。
獲得したのもとしては銅貨5枚とタイセンスタウン周辺の敵を倒していたとき
よりも多かった。慣れてきたらこちらの方が良いかもしれない。
俺「そういえば、薬草を使わなくてもあおさんはヒールがありませんか?」
俺がそう言うとあおさんは忘れていたと言いながら
あお「でも、初めて使う魔法だから少し怖くない?」
この世界に来てあれだけ滾っていたあおさんでもそういうところは普通の人だ。
あおさんの言う通り少し怖さがある。そんなことを話しながら時々出てくる
さっきのコウモリを倒しながらさらに奥へ進む。
ここまで倒してきた数は最初のやつを合わせて4匹で、そのうちの1匹が
何かのコインを落とした。何のコインかわからないが俺はなんとなくで
集めることにした。そしてまあまあ敵が強くなっている分経験値も多いのか
レベルの上がるペースが速くなってきた気がする。ちなみに俺のレベルは8。
習得した魔法はないが、魔法というより特技に近い感じのものを手に入れた。
ステータス画面には"炎斬り"と書かれていた。もう少し良い名前がなかったのか。
しかしさっきコウモリが吐いてきたのは炎。ということはあまり効果がないと
思う。そう考えて俺は前と同じで通常攻撃をやっていた。
途中、コウモリから吐かれる炎にあたってしまったがあおさんのヒールに
よって体力が回復。あれだけビビっていたがその後はなんともなくただの
便利魔法ということが発覚した。まあそれが当たり前だろうけど。
そしてさらに奥へ進んでいくと同時に空も暗くなってきた。
あお「そろそろ来た道を引き返しましょう。」
あおさんの提案によって俺たちは町へ戻ることにした。しかし....
戻っている途中どこからか足音が聞こえる。俺たちは息を細めながら
町へ戻ろうとするが目の前には俺たちより少し大きい敵が立ちはだかっていた。
進行方向のところにいて邪魔だったがまさかの敵からの先制攻撃でダメージを
受けた。仕方ないと思いながら俺は獲得した"炎斬り"で敵を斬る。
しかしびくともしない様子だ。くそっ......何か体力バー的なものがあれば楽だが。
そんな考えもむなしく全然ない。俺はあおさんと協力しながら攻撃を行う。
それと同時に俺たちもダメージを食らう。それを補うようにあおさんの
回復が追いつていたが10分くらい戦ったころか。あおさんが突然ヒールを
打つことができなくなった。
あお「まずい、ヒールが使えないわ。」
使用回数の上限かMPみたいなものの不足かわからないが大ピンチだ。
そして俺たちがとった行動はその敵を無視して全力疾走で町へ戻ることだ。
店主さんから聞いた話だが森にいる敵たちは森から抜ければ追いかけてこない
という。そのことを信じながら俺たちは森を駆け抜ける。
もちろん後ろにはあの敵が追いかけてくる。だいぶ体力が
しんどくなったとき森の出口が見える。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




