#49 依頼~ボス討伐~
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
レストランでお腹いっぱいまで食べた翌日、俺たちは久しぶりに通常依頼を
受けようと思い受付のところへ行く。受付は前の緊急依頼の報酬受け取りなどの
関係で少し混んでいたが気にせず依頼を受ける。
俺「今回はどんな依頼を受けたんですか?」
あお「今回はボス討伐依頼だよ!」
俺「あれ?緊急依頼ののぞいても前回って確かボスを倒す系のものを
やった気がしますが.......?」
あお「まあまあ、緊急依頼もあって私たちのレベルはもちろん実力も向上
したはずだからそれの腕試し的なもので行おうと思ってね!」
俺「確かに使える技や呪文を増えましたしいいかもしれませんね」
そんな会話を交わしながら依頼の準備を行う。ボスラッシュのような
闘技場で行う依頼ではないためまずはボスのアジトのようなところから
探す必要がある。なぜわざわざめんどくさい方を選んだのだろうか。
俺「でも、どうして前のボスラッシュみたいに競技場で行うものを
選ばなかったんですか?そっちの方が楽なのに......」
あお「それは私も思ったわよ。でもそれじゃあ腕試しの意味がないじゃない!」
俺「いや、ボスを倒すという目的が腕試しなら全然意味はありますが......」
あお「あっ.......確かにまあ受けちゃったからこなすわよ!」
たまに出るあおさんのおっちょこちょいな部分だ。
きみ「で、依頼場所はどこなんですか?」
あお「えっと確かこの地図通りなのでここら辺じゃないかな?」
地図から顔をあげる俺たち一同、目の前には少し狭めの洞窟があった。
あまいろ「もしかして.......こっ......ここなんですか?」
あお「まあ地図が間違っていない限り大丈夫わよ!さあレッツゴー!」
ビビっているあまいろさんと正反対のあおさん。
俺はその様子に苦笑いしながらあおさんについていくのだった。
洞窟に入ってから数分、段々と壁と壁の間である通路が狭くなっている
ような感じがする。それにここまでは入口からわずかながらも光が差し込んで
いたのでギリギリよかったのだが、ここまで行くとそうはいかない。
あお「ん~......明かりの呪文があれば楽なんだけどな~.......」
数分あおさんが考え込んだ後......何かを思いついた様子で呪文を唱える。
あお「リモートファイアー!よしっ!これである程度は見えるようになった!」
見えるようになったとはいえ二十数mくらいしか見えないのでその地点に
着くたびに毎回あおさんが呪文を唱える。そんなこんなでグダグダしながら
歩いていくと広いところに出た。そして驚くべきことに少し使われた
たいまつが落ちていた。これはラッキーだ。あおさんが炎魔法を唱えて
たいまつに炎を付ける。これによってある程度先も見通しが良くなった。
あお「でもなんでこんなところにたいまつなんかがあったんだろう?」
俺「もしかしたら前に来た冒険者が残していったのかもしれませんよ」
あお「でもわざわざ残していくのかな?」
わかりません、というかそんなことを俺に聞かれても.......
さらに進んでいくと今度は敵が現れた。この洞窟では初めての敵だな。
見たことがない敵だが見た目が氷を連想させるような見た目をしている。
俺は直観的に攻撃技を炎斬りにして攻撃を仕掛ける。すると俺の予想通り
炎が弱点のようで一撃で倒すことができた。
俺「こいつら炎が弱点です!」
あお「わかったわ、次の敵が出てきたら炎呪文で攻撃するわ」
きみ「わかりました!僕も炎属性を付与して戦います!」
あまいろ「みなさん頑張ってください!MP回復はいつでもできるので!」
進むにつれてだんだんと冷え込んでいく。もしかしたらこの洞窟は氷系統の
敵で統一されていてボスも氷属性のボスなのかもしれない。
そして道中出てくる敵と戦いながら俺も予想は確信へと変わった。
もちろん敵の全てが氷属性持ちだということもあるが、洞窟内だというのに
氷が張っているからだ。これはおそらく氷属性の敵が何十体と通り
床が氷初めたのだろう。つるつる滑る氷床に気を付けながら俺たちは
ボスのいるところに向かう。しかし気温はさらに下がっていく。
あお「洞窟の外は平気だったのに.....ここら辺めちゃくちゃ寒いわね」
きみ「そうですね......早くボスを倒してここから脱出しましょう!」
いつの間にか俺たちの目的はボスを倒すという目的からボスを倒して
一刻も早くここから脱出するというものに変わっていた。
あまいろ「もしかして、あれがボスじゃないですか?」
あまいろさんがそう声をあげる。俺たちは正面を見るとそこには氷を身にまとった
龍のような敵がいた。ここに来るまでに龍なんていなかったので
間違いなくあいつが今回の討伐依頼されたボスなのだろう。
ちなみに相手はこちらに気が付いていない様子だ。それは好都合だ。
あお「じゃあこっちから奇襲攻撃をするわよ。みんな炎の準備はいい?」
あおさんがみんなに指示を促すと俺たちはうなずいた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




