#44 不安な出来事
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
誰も一言も発さずに待つこと数秒.......やっと一人の冒険者が口を開いた。
冒険者「単調直入に出来事を話します。また超大型モンスターが現れました」
町長「そうか......」
冒険者「はい、そして超大型モンスターは現在こちらへ歩みを進めている
とのことです。前回戦った超大型モンスターとは違い明らかに敵意が
あると思います」
町長「......ここ最近妙に超大型モンスターの出現割合が高いと思わないか?」
冒険者「確かに言われてみればそうですね」
町長「それで、調査隊の者に調査に行ってもらったのだがその結果がこれだ」
そう言って秘書さんが机の中央に資料を並べる。それを代表の冒険者が手に取る。
町長「そこに書かれている通り、主に超大型モンスターが出てくるであろう
穴というか空間のようなところを見つけた。そこで依頼だ。
この空間をふさがない限りずっと超大型モンスターが現れることだろう。
なので、超大型モンスターの討伐依頼を行いたい」
冒険者「わかりました」
町長「それと君には超大型モンスター討伐のリーダーを任せたい」
冒険者「私ですか.....」
町長「そうだ、おそらくこの周りにいる冒険者の皆の君が適任だろう」
町長さんはそう言って周りを見回す。そしてうなずく冒険者一同。
冒険者「わかりました!今回の超大型モンスター討伐必ず成功させます!」
町長「任せたぞ。それと、空間をふさぐ方はすでに調査隊をリーダーと
したチームが結成されている。超大型モンスターの討伐ができ次第
そちらへ向かうように頼む。」
リーダー「わかりました。それではここにいる冒険者の者たち!
超大型モンスターの討伐のため全力を尽くせ!!」
一同「お~!」
町長「頼むぞ、冒険者の者たちよ!」
周りにいた冒険者の人たちが続々と冒険者の集いから出て行く。
あまいろ「みなさん行きましょう」
あお「そうだね。でももしかしてこの仕業って.......いやなんでもないわ」
あおさんは少しもやもやを残して戦場へ向かった。
走って戦場へ向かうこと30分。この時点でかなり体力が持ってかれた。
リーダー「いたぞ!今回のターゲット!」
リーダーの人がそう声を張って言う。その声に冒険者一同はその方向を向く。
さっそく攻撃が仕掛けられた。超大型モンスターは、全長3mくらいあり
頭の上にはサイレンのようなものが乗っていた。
攻撃をしている冒険者一同だが、その敵があゆみを止めてサイレンを
鳴らし始める。そのとたん、敵の後ろからかなりの数の雑魚敵が出てきた。
冒険者「こいつ、まさか敵を呼べる能力を持っているのか!?」
俺たちもこちらの世界に来て一か月以上経つのだが、敵が他の敵を呼べる
能力を持った敵を見たことがない。それほどこの世界では敵が敵を
呼ぶというのは稀なのだろう。俺もその能力に驚ていた。
推測だが、あのサイレンで他の敵を呼び寄せてしまうのだろうか。
リーダー「超大型モンスターよりも出てきた雑魚敵の討伐を優先しろ!」
そう言ってリーダーだが、焦りが見えていた。
"すごい量"の敵が出てきたが、こちらの冒険者の数も伊達ではない。
そのため数分程度で呼び出された雑魚敵は全て倒すことができた。
リーダー「よしっ!そのまま超大型モンスターへ攻撃しろ!」
雑魚敵を倒したことによって焦りが消えたのかリーダーの人は
しっかりと的確な行動を指示していた。
しかし次の瞬間、また超大型モンスターはサイレンを鳴らした。
案の定、雑魚敵がまた湧いてしまった。
冒険者「これじゃあキリがないじゃないか!!」
まさにその通りだ。呼ばれた雑魚敵を倒してはいるもののいつまで
経ってもキリがない。どうしたらいいのだろうか......
あお「ねえ、あいつってサイレンで雑魚敵を読んでいるんでしょ」
俺「多分、そうだと思いますが......その情報でなんとかなるんですか?」
あお「もしかしたらなんとかなるかもしれない。サイレンの部分を
破壊すればその能力は使えなくなるんじゃないかな?」
俺「確かにそうかもしれないですね!リーダーの人に伝えてきます!」
少し後ろから見守っているリーダーの人に俺は話しかける。
俺「すみません、この超大型モンスターのサイレンの部分を壊せば
雑魚敵を呼ぶことができなくなるのではないでしょうか......」
リーダー「......確かにその通りかもしれない。試してみる価値はありそうだな」
そしてリーダーの人は一息おいて周りの冒険者に指示を出し始める。
リーダー「超大型モンスターのサイレンの部分を集中的に攻撃してくれ!」
冒険者「なんでそんなことを......?」
リーダー「詳しいことは後で話す、とにかく攻撃をしてくれ!」
願いが通じたのか遠距離攻撃が可能な冒険者たちは次々とサイレンの部分に
攻撃を当てていく。そして超大型モンスターは明らかにサイレンを守る
ようなしぐさを取る。ある意味サイレンが弱点なのかもしれない。
あおさんの目論見は当たっているようだ。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




