#28 イベント後
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
長かった一週間のイベントが終わり俺は冒険者の集いの部屋にある
ベッドで大の字で天井を見上げていた。すると......ドアをノックする音が
聞こえる。俺は起き上がりドアを開ける。そこにはあおさんがいた。
あお「おはようございます。いつもの時間になっても起きなかったので
起こしに来てしまいました。」
俺「ありがとうございます。今日はどうしますか?」
あお「各々、行きたいところで!イベント明けで疲れているので.......」
イベントがかなり長かったためか一晩では疲れがとれていない様子だ。
俺「そうしましょうか。」
俺はそう言って再びベッドの方へ戻る。ふぅ~疲れた~。
そのままウトウトしてしまったようで次に目が覚めたころにはすでに
お昼を過ぎようとしていた。さすがにまずいなと思った俺はとりあえず
食堂で朝食なのか昼食なのかわからないがご飯を食べることにした。
あおさんはどこかほかのところで食べているようでここにはいなかった。
そういえば、イベントで倒した敵が落としたお金の集計もしないとな。
俺はそう思いステータス画面を開く。昨日帰り際にあおさんから渡された
お金も振り込んで現在の所持金としては、銀貨52枚までたまった。
これなら新しい装備を二人分買えるのではないだろうか。
そして昨日あおさんはイベントでブーストをかけたおかげでレベルは二つ上がった
と言っていたな。俺もレベルは28になりとうとう30が見えてきた。
ご飯を食べ終わた俺は町を探索しに向かう。おそらくこの町をじっくりと
見て回ることができるのは今日で最後になるだろう。
フラッと防具屋に入ることにした。すると偶然かと思えるがあおさんがいた。
あお「あっ!ゆうさんも見に来たの?」
俺「はい、先ほどお金を集計したところ二人分の防具は買えそうだったので。」
あお「そうなんだ!じゃあどうしようかな。」
あおさんはウキウキの気分で防具屋を一通り見て回った。
その結果、俺たちは強度のある金属の鎧を買うことにした。多少動きづらいが
それでも防御は背に腹は代えられない。そういうことだ。
まあまあな値段だったため他に買えるものがなくなってしまった。
あお「やっぱり動きずらいな~。」
俺「依頼を受けるときだけにこれをつけましょうか。俺もそうなので。」
ということで普段の恰好に戻る俺たち。でもこの鎧重量があるせいで
持ち運べないな......そう困っていると199がやってきた。
199【運営からのプレゼントです。】
199はそう言って俺たちにノートパソコンくらい大きいポケットを渡してきた。
あお「この大きさでもこの鎧は入らないよ!!」
あおさんがそう嘆いていると199が
199【そのポケットはただのポケットではありません。入れたものがなんでも
収納できてしまうポケットなのです。】
俺「某アニメの某ポケットってこと!?」
199【はい、まさにその通りです。】
現実ではありえないようなことがこちらの世界では普通に起きている。
このポケットさえあれば収納に困ることはまずない。
時々思うのだが、運営側は本当に俺たちと敵対する立場なのだろうか。
そりゃあもちろんイベントのことはあったがそれでもこんな良い物を渡してくる
ようには思えない。そんなもやもやが俺の心の中で引っかかっていると.....
あお「ゆうさんどうしたの?なんか不安というかなんというか.....」
俺「えっ......?別にそんなことはないですよ。とりあえずこれで安心ですね。」
199【もしまたお困りのようでしたら呼んでいただければ来ますので。】
そう言って199はどこかへ消えていった。本当に敵対するのか?
そんなもやもやが晴れないまま俺たちはまた各自で他の店へ行くことにした。
とは言っても、別に買えるわけでもないので俺は一足先に冒険者の集いへと
戻って行った。現在の時刻は15時。夕食までかなり時間があるな。
まあ明日に備えて少し仮眠を取るとするか。そう思った俺は再びベッドに
寝そべる。そんな時間がかからないうちに俺は夢の中へと言っていたのだ......
次に目が覚めたころにはすでに18時を回っていた。ちょうどよいくらいの仮眠を
することができて俺は目覚めさえ最高の状態だ。
ロビーへ行くと同時にあおさんが戻ってきたようだ。
俺「おかえりなさい。」
あお「?ゆうさんもう帰っていたの?てっきりまだ普通に移動してたのかと。」
俺「いえ、普通に寝たい気分だったので一足先にこちらへ戻ってきました。」
俺はそう事情を説明してあおさんと一緒に夕食を取り始める。
あお「えっと確か明日は一つ隣にある村に行くんだっけ?」
俺「はい、その通りです。そこにはたくさんの冒険者がいるとのことです。」
あお「ていうことは、もしかしたらあまいろさんやきみさんもいるってこと!?」
俺「そうですね。その可能性は十分にあります。」
あお「よしっ!じゃあ朝早くからこの町を出発だね!」
あおさんの元気の良い声が響いた。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




