#27 イベントマラソン
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
イベントも中盤に入り一段と俺たちの気合いは入っていく。
あお「じゃあまた私はこっちの方にいるから何かあったらよろしく~!」
そう、昨日に引き続き俺たちはイベントのポイント稼ぎが目的だ。
ちなみに昨日だけで獲得したお金が銀貨なんと10枚。おそらく大半が
あおさんが獲得してきたものだろう。
そして獲得したお金を使ってあおさんのために"魔法の薬草"を買った。
絶対に必要なものだから仕方がない。その分イベントが終わったら
俺に優先的にものを買ってもらえるよう約束した。
今日も朝早くから夕方までずっと敵を探しては倒すを繰り返している。
今日一日で獲得したポイント数は合計で347だ。我ながらかなり敵を
倒したといえるだろう。これで合計ポイント数は700近くに入り
前日比2倍だ。そう思うと今日めちゃくちゃ頑張ったな。
冒険者の集いへと戻ると早くもあおさんがすでについていた。
あお「ゆうさん疲れ~!どうだった?」
俺「お疲れ様です。俺の方は昨日の2倍くらいになりましたよ!」
あお「お~!私はちょこちょこ休憩をはさんでいたからそんなにだったけど......」
そんな生活を繰り返すこと二日。今日はついにイベント七日目。つまり
イベント最終日だ。ここまで獲得したポイントの総数は、1324。
あおさんは細かなポイント数までは知らないがおそらく1000は超えているだろう。
よし、イベント最終日。今現在の順位が下位かはわからないがそれでも
ここまで頑張ってきたんだ。きっと大丈夫なはず。
俺はそう自分自身に言いわけして今日も取り組み始める。
そういえば、昨日の夜に聞いた話だが、この町から数時間歩くと村に
俺たちと同じ転生者が数名いるらしい。そのため、このイベントが終わったら
あおさんと一緒にその町へ向かう予定だ。
あと、この数日の成果によって俺のレベルは27まで成長。その間に新しい技
"雷斬り"を覚えた。炎斬り系統と同じ技で雷属性が付与される。
今のところ雷が弱点の敵に会ったことがないので使い道がない。
それとあおさんも戦闘に直接役立つわけではないが、"ムービング"を習得。
一度使ってみたがなんと数分前にいたところへ戻ることができるらしい。
これは使いようによってはかなり良い移動手段になる可能性だってある。
そうこうしているうちにあっという間に日が落ちてしまった。
最終日ということでめちゃくちゃ倒そうとしたがそんなことはできず
最終的には1504になった。これは下位を免れたのではないだろうか。
そんな少し祈るような思いを抱えながら町へ戻る。最終日ということも
あってかあおさんはまだ粘っている様子だった。待っているとあおさんから
メッセージが。【少し時間かかるから先戻っていて。】とのことだ。
あおさんもあおさんなりに頑張っているのだろう。俺はそう思いながら
自分の部屋に戻ることにした。一時間程度経ったくらいだろうか。
晩飯を食べていないことに気が付いた俺は食堂へ向かう。少し時間が遅い
せいか周りの人はぼちぼちというところだった。適当に座ると正面に座る
人物がいた。あおさんだ。
俺「あおさん、お疲れさまでした。イベント最終日どうしたか?」
あお「いや~、頑張ったよ!今日だけで300体以上倒したからね~!」
俺「300体!?すごいですね。俺は最終日だからいっかなと思ってしまって......」
あお「まあ、その気持ちはわからなくもないかな......確かにそうだよね。」
俺「とりあえず結果が出るまで待ちましょう。」
そんな話をしながら二人で食べているとどこからともなく199が現れた。
199【まずは1週間にわたるイベントお疲れさまでした。ポイントが集計されて
結果が出たのでお伝えします。】
俺は生唾を飲み込みながら結果を聞く。
199【ゆうさんは1504ポイント。順位は68位です。
あおさんは1318ポイント。順位は105位です。】
順位だけ知らされてもそれが下位なのか上位なのか検討がつかない。
199【今回のイベント参加人数は305名です。】
俺はその199の言葉にガッツポーズをして喜んだ。
199【お二人は中位の上位でした。おめでとうございます。】
よかった~。イベント中盤からブーストをかけたおかげだろうか。
これでなんとか怖い下位になることはなかった。
199【ちなみにこのイベントの下位の者計30名は脱落しました。】
脱落......それがどんな意味かはある程度想像がついた。
あお「よかった~......」
あおさんはそう言って床にうなだれてしまった。相当疲れたのだろう。
199【それでは第一回目のイベントはここまでになります。お疲れさまでした。】
199はそう言ってまたどこかへ消えていってしまった。
俺「とりあえず、あおさんお疲れ様です。
疲れもあるので明日は自由行動にしましょう。」
あお「うん、そうしよう。じゃあ私はこれで寝るね~。」
あおさんは疲れた表情を浮かべながら部屋へ戻っていた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




