#21 特訓
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
受付を済ませて俺たちは談笑をし始める。
あお「特訓っていうのがあったんだね。」
俺「そうですね。俺も初めて知りました。」
あお「経験値とかって手に入るのかな?この世界ではないけど......」
俺「どうなんでしょうね?もしかしたらですけど入らない気がします。」
あお「.....レベル上げにもってこいと思ったのにな.....」
俺「おそらくですけど、レベルというものは運営側つまり俺たちを連れてきた
集団が考えたものであってもともとこちらの世界には存在していないので
そういうものはないと思います。」
あお「ゆうさんってそこまで考察していたんだ。へぇ~......」
俺「それでも戦いとかの"慣れ"という意味ではレベルアップする気がします。」
あお「そうだね。こうしてきたときにはこうするみたいな。」
俺「はい、話は変わりますが今日みたいな雨の日って他の冒険者の人たちって
何をしているんでしょうか?」
あお「受付の人は私たちがこれから受ける特訓って言っていたけど
他にってことだよね?」
俺「はい、その通りです。こうやって談笑とかでしょうか?」
あお「う~ん、どうだろう?私もわからないけどまあめったに雨降る事が
ないからいいんじゃないかな?」
あおさんの言う通りだ。こちらの世界に来て初めての雨だ。
要するに全然雨になることはないのだろう。
そう話ながら特訓まで待っているとあっという間に時間になった。
10時30分からの特訓では俺たちの他に冒険者と思われる人たちが数名いた。
受付「それでは10時30分からの部門を行いたいと思います。」
そして受付の人から簡単なルール説明があった。
要約するに、これから三つの部門ごとに分かれている。
その部門で出題されたミッションを全てクリアするとボスのいる部屋に
たどり着くことができる。最終的にボスを倒せばクリアだ。
部門ごとでは個人戦だがボスは団体戦なのでボス自体がかなり強いという
ことになる。気を引き締めていかなければ。
受付「それでは着いてきてください。」
そう俺たちは受付の人についていく。冒険者の宿から少し離れた大きな建物の
前に到着する。どうやらここが特訓の場所らしい。
以外にも建物が大きく現実の図書館よりも大きい。
受付「それでは、どの部門からでも大丈夫なので各自スタート!」
そう合図によって俺たちは一回目の特訓が始まった。
俺は早速順番的に一つ目の部屋に行く。するとそこには少し年老いた人が
いて、俺に話しかけてきた。
老人「ここではこの広場から雑魚敵を倒してもらう。数としては
20匹を目安にしてほしい。倒しきったらわしのところに戻ってこい。」
見た目に反して"雑魚"なんて言葉を使うので驚きながら俺は早速
敵を探し始めた。探すこと数分後、やっとの思いで見つけた敵はかなり小さい。
広場なだけあって草も生えているが生い茂っている草だと隠れてしまうくらいだ。
それに加えて小さいせいで攻撃を当てずらい。数発外してやっと一匹。
これを20匹となると相当時間がかかるぞ、そう思いながら探しまくる。
一時間くらいが経過しただろうか。なんとか17匹まで倒すことができた。
このころにはもう他の冒険者の人たちも来ていて俺と同じように苦戦している
様子だった。もしかしたらここが一番難しいのかもしれない。
そしてさらに10分後、やっとの思いで最後の雑魚敵を倒して老人のところへ戻る。
老人「お~、よくやった。これは一番目をクリアした証だ。」
そう言って老人はポケットの中から小さいコインのようなものを取り出して渡す。
まだ二つ残っているのでこれが残り二枚手に入るということか。
俺はそんなことを考えながらいったん外に出る。相変わらずの雨模様だ。
そして二つ目のところへ俺は向かった。二つ目のお題としては物を採取するという
ものだ。こちらも広場が設けられていてそこから探していくらしい。
さっきのと違って多く倒す必要ないのが楽なポイントだ。
見たこともないアイテムを拾いわくわくしながら指定された個数を渡す。
そして無事クリアして二枚目の証を手に入れた。順調順調!
そして最後のお題は先ほどまでの広場よりもさらに広い敷地内での
謎解きだ。これらが本当に敵を倒すために役立つのかはおいておいて
忍耐力?みたいなのが付く気がした。
そしてこの謎解きが地味に難しく一つ一つの謎を解くのが苦労した。
間違った方へ行くと扉が閉まり急に敵との戦闘が始まるから心臓に悪い。
まあよかったこととしてはこの敵は普通の敵と運営側はみなすようで
ポイントが少し加算された。しかしほんの少しだ。
そして小一時間程度謎解きに苦戦しながらなんとかクリアすることができた。
これでやっと三つの証がそろった。かなり疲れたな。
最後にボスがあるがその前に速く帰りたいという欲望がある。
まあそうは言っても外は雨だしな.....そう思いながら俺は最後のボスの討伐へ
向かったのだ。(このとき、これが特訓とは知らなかった)
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




