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ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEXT GAME~  作者: アオ


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16/103

#16 依頼者

みなさんこんにちは!アオです!

「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!

翌日、俺たちは朝早くから冒険者の集いで受けた依頼の依頼者から

直接会いたいとの連絡が来た。あおさんと相談をして今日の昼にこの町

フラビタンで落ち合うことになっている。

あお「あれかな?洞窟で見つけた宝の価値があったから追加報酬とか。」

俺「確かにその可能性はありますね。」

俺たちはそんな感じでわくわくしながら昼になるまでまったりとすごす。

そして約束の時間10分前になったことを確認してあおさんと一緒に

冒険者の集いから出る。外は前に町探検をしたときと同じように

人が多くにぎわっていた。夜もそうだけどこの町はやっぱり栄えているな。

そんなことを感じながら俺たちは落ち合う場所に着く。そして待つこと数分。

遠くからこちらに向かって歩いてくる人物がいた。その人はビシッと

決まったスーツを着こなしていてどこかのお偉いさんのような感じだ。

その雰囲気に圧倒されているとその男が

?「君たちが依頼を引き受けてくれた者かね?」

俺「はい、その通りです。」

ラジェス「まずは依頼の完遂ありがとう。先に自己紹介でも。

     私はラジェスだ。今は二つ隣町のところで色々な事業を行っている。」

異世界でも"事業"はあるんだなと感心しながら俺たちも自己紹介を始める。

俺「初めまして。俺はゆうと言います。そして......」

俺は自己紹介をしてちらりとあおさんの方を見る。あおさんはそれに気づいて

あお「私はあおって言いますよろしくお願いします。」

ラジェス「二人ともあまり聞かない名前ということは転生者か?」

あお「はいっ!その通りです。もしかしてラジェスさんもですか?」

あおさんは少し食い気味にラジェスさんに話しかける。

ラジェス「いや、私は事業の中に異世界からやってくる者の調査をしていてね。」

なるほど、そういうことか。確かに俺たちから見たらこっちの世界は異世界だが

こちらの世界の人から見たら俺たちは異世界の者ということになるだろう。

ラジェス「ちょうど良い。君たちがなぜそしてどうやってここに来たのか

     教えてくれないか。それに宝の査定も少し時間がかかる。」

そうラジェスさんの意見によって俺たちは近くにある喫茶店のような店に入る。

ラジェス「私から誘ったのでなんでも頼んでよい」

ということからあおさんはいつもよりも多く注文している様子だ。

俺はなんだかすみませんという気持ちがぬぐえなかったがそれでも言葉に甘えて

あおさんと同じで少しだけ多く注文をした。

注文をした物を待っている間、俺はラジェスさんにどうやってこの世界に来たか

を伝えた。終始、うなずいたり不思議な顔をしたりしていたラジェスさんだが

ラジェス「そうか。私の推測だがおそらく魔王の何らかの者がその会場に

     現れて君たちを含めたプレイヤーを連れ去ったということか。」

俺「はい、その解釈の仕方で大丈夫です。」

ラジェス「興味深いな......また何か調べるかもしれないがそのときはいいか?」

俺はうなずく。ここまで良くしてくれたものだし。

そして俺とラジェスさんとで連絡先を交換した。ラジェスさんも冒険者の集いに

入っているようだった。冒険者ではなく研究者の方に分類されるらしいが。

そうこうしているうちに先ほど注文をしていたものが運ばれてくる。

あお「いただきます!」

あおさんはそう言って運ばれてきたものをすぐに食べ始めるのだった。

それを横目にしながら俺も食べ始める。ここに来てこういったスイーツなどは

食べていなかったがこっちの世界にもあって安心した。やっぱりおいしい。

あお「宝の方の鑑定はいつ頃終わる予定ですか?」

ラジェス「確か.......残り数十分で終わるとのことだ。ゆっくり食べて大丈夫だ。」

ラジェスさんが気をつかってくれてか時間は十分にあると言った。

やっぱり優しい方だ。この人ならかなり頼れる存在になるだろう。

あお「そういえば思ったけどこっちの世界も言語って同じなのかな?」

確かにあおさんに言われるまで気づかなかったが俺たちが今いる世界と

現実世界の言語は一緒のように感じる。そんな疑問を持っているとラジェスさんが

ラジェス「おそらくだが脳内で自動的に言語が置き換わっていると思う。」

もしそれが本当ならばかなり脳がすごいことになる。

あお「でもそれって本当なんですか?」

ラジェス「それじゃあここで試してみよう。」

そう言ってラジェスさんはかばんの中から紙とペンを取り出す。

ラジェス「今から私はこちらの世界の言語つまりあなたたちが読めない言語で

     書くのでそれを読んでみてほしい。」

そうラジェスさんは言ってペンを走らせる。しかしその言語は日本語だった。

あお「"コーヒー"ですか?」

ラジェス「ああ、今私が書いた言葉は"コーヒー"だ。あなたたちが

     読めない言語で書いたが実際には読めている。これが証拠だ。」

確かに。もしかして連れてこられたときに脳に何かされたのではないだろうか。

少し怖い不安がよぎりながらも俺は残りの食べ物を食べて外に出た。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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