#13 Dランクのクエスト
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
翌日、いつものように食堂で朝食を食べている。隣にはあおさんもいる。
あお「昨日はどうだった?」
俺「俺は気になっていた武器屋へ行ってきました。
かなり歴史的な話が聞けて最高でしたよ。それによろず屋にも
行ってきました。技を習得できる巻物があるので興味がありました!」
あお「へぇ~。技が習得できる巻物か。それは少し気になるな。
私は防具屋を見てきたよ。皮の服から甲冑や鎧まで置いてあって
お金がたまったら買いに行きたいな。」
俺「甲冑ですか......確かに強敵と戦うとなったときにあった方がいいですよね。」
今の俺たちは武器しか強くなっていない。そのため全然防具がそろって
いないのだ。それはそれでピンチなので防具をそろえることが最優先だ。
あお「昨日の報告はそのくらいにして、今日はどうする?」
俺「とりあえずは装備を買うためのお金がほしいのでなるべく報酬金額が
高い依頼を受けませんか?」
あお「いいね。でも高い報酬額が設定されているものってなんだろう?」
俺「俺にもわかりませんがそこは依頼を見てから決めましょう。」
俺たちはそう言って朝ごはんを済ませた後さっそく受付があるロビーへ向かった。
受付「おはようございます。」
俺「依頼を受けたいのですがいいですか?」
受付「わかりました。あなたちが受けることのできる依頼はこちらになります。」
そう言って受付の人は分厚いファイルを俺たちに渡した。
俺「ありがとうございます。」
お礼を言ってそのファイルを受け取る重いな.....
あお「Dランクの冒険者の報酬額ってこのくらいなんだね。」
あおさんは最初の手引きのページを見ながらそういう。そこにはDランク冒険者
平均報酬額 銅貨14枚。確か緊急依頼のときが銀貨3枚つまり銅貨30枚で
平均よりもかなり多くなっていた。さすが"緊急"とついているだけある。
それに緊急依頼でも冒険者のランクによって報酬額に差が出ていると感じた。
よく考えればそうしないと強い冒険者を集められなくなるよな。
俺たちはその平均報酬額より高いものを探している。探すこと数分。
あおさんが"あっ"という声を出したのに俺は反応してあおさんのところへ行く。
あお「これなんかいいんじゃない?」
あおさんがそう言って提示してきた依頼は洞窟の調査だった。
"調査"とあるがどちらかと言えば"探検"に近い感じに思える。と言っても
どちらとも似たようなものかもしれないが。
あお「報酬額は銀貨2枚で内容がこの町周辺の地下にある洞窟にどんな
敵がいるか報告書にまとめてほしいとのこと。それに
洞窟内で見つけたお宝などは報告書に書いてくれれば買い取って
くれてその分報酬額に上乗せだって!」
俺「銀貨2枚か。かなり高収入な依頼だな。よしっ!試しにその依頼を
受けてみるか!」
あお「そうだね。じゃあゆうさん申請書の作成よろしく!」
緊急依頼以外の場合大半は申請書の作成が必要となっている。前回は
緊急依頼で前々回はたまたま申請書の作成がいらないものだったので
まだ一回も申請書を作ったことがない。と言っても作るには数分しか
かからなかったためそんなに"苦"ではなかった。
俺は書いた申請書を受付の人に提出して無事依頼の受注が確定。
この依頼は"町周辺"なのでまずは探すところから始まる。それが少し
大変な気がした。そして出発してみてわかったが予想していた通り
一日目はその洞窟を探しているだけで終わってしまった。見つけることは
できなかったがなんとなくここなのではないだろうかというめぼしが
ついたので俺たちはいったん町に戻ってきたということだ。
あお「くっ~、疲れた~。明日からいよいよ本番だね!」
俺「そうですね。そんな長い旅にならないとは思いますが気合いを
入れていきましょう!」
あお「そうだね。そういえば他の依頼も一緒に見ていたけどちらほらと
高報酬額のものがあったからこの依頼が終わったらそっちの方も
やろう!そうすればだいぶお金はたまるはずだから!」
俺「本当ですか!?さすがあおさんですね。」
俺たちはそんな会話をしながら夜ご飯に手を付ける。
あお「そういえば、こっちに来てだいぶ経つけど今だにあまいろさんや
きみさんと会えていないよね。」
どこか心の隅で忘れていたすごく重要なことをあおさんに気が付かされた。
俺「そうですね......防具などが一通りそろったらとりあえず二人を見つける
ために町を移動した方がいいですよね?」
あお「そうだね。それとひょっとしたらきみさんとあまいろさんは
一緒に行動しているって可能性ない?」
俺「えっ?なんでそう思うんですか?」
あお「だって私とゆうさんが一緒に行動していることが"たまたま"
じゃなかったら運営側が仕込んでいる可能性だってあるでしょ。」
俺「確かにその説はありますね。他の冒険者の人もそうかもしれません。」
あお「でしょ!とりあえず明日に備えて私はこれで寝るね~!」
あおさんはそう言って先に自分の部屋へ行った。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




