#101 仲間を信じて
みなさんこんにちは!アオです!
「ゲーム廃人から始まる恋物語2~NEX GAME~」をどうぞ!
麻痺などの状態異常を解くことのできる呪文を俺たちはもっていない........
魔王「フフフッ、お前たちもどうやらここまでのようだな........」
そう言って魔王のところからまたしても氷の塊が飛んできた。
魔王「これで終わりだ!!!!」
次々と氷の塊が飛んでくる俺は避けようとするが何発か当たってしまう。
そのたびにあおさんがハイパーヒールをかけてくれるが問題はあまいろさんだ。
麻痺によって動きづらいあまいろさんに次々と氷の塊が命中。
あまいろ「必ず四人で元の世界へ帰りましょう........」
そう言ってあまいろさんはその場にバたりと倒れた。
きみ「あまいろさん!?治療~」
きみさんが蘇生呪文を唱えようとした直前魔王からの攻撃でキャンセル。
あお「クソッ.........リモートブレア!リモートブレア!」
マジックマジックの効果が切れてしまい一発づつ放つあおさん。
そのあおさんの攻撃に少しばかりひるむ魔王。
あお「きみさん今です!!」
きみ「はい!治療~蘇~!!」
呪文キャンセルが行われる前に呪文を唱えることができた。しかし残り少なかった
体力によって蘇生呪文が使える唯一のきみさんが死んでしまった.........
あまいろ「っ.......きみさん、しっかりしてください!まだまだきみさんの
助けが必要なんです!きみさん!」
あまいろさんがきみさんの体をいくらゆすってもきみさんは起きない。
俺「っ........よくもきみさんを!ダブル炎斬り!ダブル氷斬り!ダブル雷斬り!」
次々と得意技を使う俺。そしてそれを冷静に受け止める魔王。
あまいろ「拘束トラップを設置!拘束トラップを設置!」
俺と魔王が葛藤をしている間にあまいろさんは急いで拘束トラップを設置する。
魔王「そんな下位呪文ごときが私を制御できるとでも?」
そんな言葉を言いながら余裕な笑みを浮かべる魔王。
あお「クソ........クソ、クソ、クソ!!リモートブレア!リモートブレア!」
あまいろ「魔力を回復しておきますね!」
そのとたんまた魔王から大きな炎の球があまいろさんへ向かって放たれた。
あお「あまいろさん!!!!」
あおさんが最後の気力を振り絞ってあまいろさんの気を引く。
しかしどれだけ大きな声で言っても炎の球のスピードには勝てなかった。
あお「あまいろさん!!」
もう一度あおさんがあまいろさんの名前を言ったときにはすでに
あまいろさんはその場に倒れてしまっていた。
俺「くっ........」
すでに二人がやられてしまっている。状況は極めて不利........
魔王「どうした、先ほどまでも威勢がどこかへ行ってしまったではないか」
煽るようにして言う魔王。あおさんが魔王をにらみつける。
あお「死ねーーーーーーーーーー!」
魔王「無駄だ!」
魔王がそう言った瞬間あおさんの体から白い光が出始めた。
そのまぶしさに思わず俺は目をつぶる。
魔王「なっ.......何!?」
光が収まり目を開ける。そこに広がっていた光景に驚く。
あおさんがその場に倒れていて魔王の体力が明らかにピンチだということ。
魔王「っ........こいつまさか自爆したのか!?」
その呪文に魔王は驚きを隠せていない様子だ。
魔王「まっ........まあいい。残るはお前だけだ........」
俺「っ........あおさん........ダブル炎斬り!」
わずかな魔力を使いながら俺は魔王へ一撃一撃をしっかりと当てる。
魔王「ここまで私の体力を減らすことができたのは誉めてやろう。
しかし残念だがお前もここまでの命だ」
魔王が淡々とした様子で語る。そして再び魔王が攻撃を行う。
そのうち数発が俺に命中して残り体力がわずかに。
このままでは負けてしまう........ここまでつなげてきたのは仲間たちだ........
仲間のためにも魔王を倒して元の世界へ戻らなければいけない........
そんな思いを固めて俺はボロボロの体で立ち上がる。
魔王「しぶといやつめ........まあいいこれで終わりだ!」
しかし何か秘策があるわけでもなくどんどんと魔王からの攻撃が来る。
俺「っ........」
何かないか.......魔王を倒せるような何か........
すると俺のポケットから急にまぶしい光が放たれた。
魔王「何!?」
そしてポケットから出てきたのはだいぶ前に拾ったコインだった。
そのコインが形を変えていき魔王の攻撃が命中する直前で盾になり攻撃を防いだ。
俺「!?」
この状況についていけない俺をよそにまたコインは変身する。
次は勇者が持つような立派な剣へと変わっていた。
魔王「そっ......それは!?」
なぜかその剣が頭に語り掛けているような気がした。
俺「魔王、これで終わりだ!!!!」
俺はそう言いながら走って魔王のところへ行き魔王をその剣で切りつけた。
その姿はまるでアニメのワンシーンのように感じた。
魔王の断末魔が聞こえた後、魔王は消滅していった。
読んでいただきありがとうございました!
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ちなみにもう少しで終わってしまいます.......最後までどうぞ見届けてください!
それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




