第98話 隣国への移動
主人公は、朝のマラソンを終えて、一度皆の処に帰りました。
隣国へは行くのでしょうか
深夜から早朝のマラソンで到着したチャーレル市。
鍛冶神の祠はあるし、河向こうにある隣国への移動手段である魔飛行船の発着場まである、結構発展している都市だ。
皆との食事を終えてから、1人簡易転移で都市近郊へと移動。
城壁の門で使用料1日分1000GAZU払い、魔飛空船の飛行場へ。
鍛冶神の祠は、また今度だ。
今は、隣の国へ転移できるようになりたいからね。
2時間に1本と言う魔飛空船に乗る事にした。
後15分ほどで出発らしいし。
ステータスウィンドウのチェックの後、料金の2万GAZUを払い乗り込み口へ。
前世の有人の飛行船の様な巨大さは無く、無人の飛行船程度の大きさだろうか。
でも、人の載る部分はそれなりに大きく、ゲームで見る飛行船の様な感じ。
飛行船ではなく、魔飛行船と言う名前が付いているんだから、魔力により浮いたり飛んだりする事に補助が入るのだろう。
でも、何て言うか、相当年代物かな。
魔飛行艇を造れる魔機工学スキルを得られる魔機工士は、生産職の最上職。
それこそ成長の加護がある勇者候補か、国を挙げて支援した人材でもないと、なかなかなれない職業だからな。
俺も目指す職業の一つである位だけど、どうなるのかな。
乗船までの時間で待合所にある説明書きを呼んでみると、魔石をエネルギーにガス袋に入れると凄い勢いで上に引っ張られる気体を機体上部のガス袋に入れ、その下に人の載る部分と魔石を動力としてプロペラを回す動力部分があるそうだ。
また、プロペラが不調になったり壊れたりした時の為に1名は風魔法を使えるモノが乗っており、その風魔法使いによる風操作でも移動が可能だそうだ。
ちなみに、風魔法使いは空の魔物に対する防御も兼ねているので安心してくださいだって。
また、ガス袋が1つ2つ破れても、袋は8つに分かれているのでゆっくりと下降する程度にしかならないし、魔石を燃料にガスを発生させる魔道具がガス袋ごとに設置されているので、ガス袋の応急処置をしてそれを使えば良いそうだ。
しかし、人の載る部分を固定しているのが外れて落ちたらどうするのだろうとか考えてしまったが、そこまで言うなら乗らないでくれって言われるかもな。
ちなみに墜落する事になった場合は、俺だけ助かる為に風魔法の風操作で上向きの強風を発生させ屋内スカイダイビングみたいに出来ないかと風魔法に聞いた処、そこまでの強風を発生させるとMPを相当消費するらしい。
まあ、空飛ぶ為の魔法じゃないしね。
でも、川に落ちると魔物とかいそうだしな。
そんな危機に対する対策を考えていると、乗船の時間となった
乗員は、詰め込めば50名程度か。
飛行機程ではないが、結構なスピードで離陸、隣の国に向かう事となった。
残念ながらと言うか、幸いにも襲撃イベントとかは無く20分ほどで隣の国へ。
ここでもステータスウィンドウのチェックを終え、町の中へ。
こちら側は都市ではなく町の規模の様で、リンド町と言うそうだ。
対岸のチャーレル市が発展しているのは、魔飛行船の発着場があるからではなく、神像の祠があるからなのか。
そんな事も確認しつつ、門の使用料1日分の500GAZUを払い、町の外に出てしばらく進み、転移魔法の座標刻印と、簡易転移の場所指定をして、簡易転移で借りている宿に戻った。
簡易転移で宿に戻ると、皆買い物を終えて出立の準備を終えている。
そしてやる気になっているようだ。
「今日はどっちに行くの?」とマドリーンが少しうきうきした感じで聞いて来る。
「ああ。未発見のダンジョンの方へ行こう。でも、その前に冒険者ギルドで登録かな」
とのやり取りで、皆で冒険者ギルドへと向かう事にした。
主人公は、王都の冒険者ギルドへ向かい冒険者登録をするようです。




