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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第96話 教会巡りと朝のマラソン

 主人公は、深夜になったので、神の宿る神像のある教会に侵入する様です。

 マドリーンとアリーサとの情事を終え、深夜となったので、神に神酒を奉納し職業の素質を得る為に神の宿る神像のある教会へ行く事にする。


 起きていると感知したクラリッサにも声を掛けると、才能を得る処を見てみたいそうだ。


 4人に偽装スキルの隠形をかけ、マドリーンが新たに信者職の才能を得る為に聖なる神の神像の間に転移する事に。


 先ずは、転移魔法の感覚転移で、視覚と聴覚と臭覚の転移により転移先を探る。


 その後、簡易転移でも転移前の安全確認をしてパーティごと簡易転移。


 感知スキルの探索で、教会の様子に不穏なモノが無い事を確認し、マドリーンに神酒の入った焼き物を渡す。


 彼女が神酒を神像に捧げ祈ると、神像とマドリーンが優しく美しい光に包まれる。


 神秘的な光景だな、とか思っていると教会の警備隊の気配が変わった感じ。


 ん。


 神に才能を付与される時に隠形が解けるのか。


 慌てて、4人に隠形をかけ直して宿の地下室に転移した。



 次は、アリーサが魔法使いの才能を得る為に魔法の神の神像の間へ。


 そこでも神酒を神像に捧げて才能を得ると同時に、警備隊に気が付かれる感じ。


 もう一度隠形をかけて宿の地下に簡易転移で戻り、感知スキルの探索で教会の様子を確認してみたが、直ぐに警備隊の気配は普通の状態に戻った様だ。


 異常が発見できなかったので、問題なしとでも思ってくれたのか。


 しかし、才能をもらったタイミングで隠形が解けるとなると、感知スキル持ちが警備している教会とかで何度も才能をもらうのは危険かもな。


 転移先の指定先となる座標刻印と場所指定はしたままだから、それを発見する感知能力を持った人の調査で発見され、座標刻印とかを破壊されるのならまだいいが、座標刻印した場所が常に監視される事になるとそれは不味いと言うか申し訳ないよな。


 まあ、別の都市の教会で同じ事をすれば大丈夫か。


 後は、警備員の居ない教会を探すのでもいいか。


 まあ、またお布施をする事にはなるけど。


 そう思いつつ、3人に「お休み」と伝えて出かけようとすると「何処に行くのよ」とマドリーンが声を掛けて来る。


 他の二人も、驚いている感じ。


 ああ。


 伝えていなかったと、理由を話す事に。


 「え~と、これから毎日朝方は走ろうかなって」


 「えっ。なんで?」と、マドリーンが浮気しに出かけるのかって感じで眉をひそめながら聞いて来るが。


 「俺達が一瞬で移動できる場所を増やしておきたいでしょ。でも、それには一度その場所に俺が行き座標刻印とかしておく必要があるから。で、朝方走って、彼方此方に移動できるようになろうかなって」


 「そっか。でも、寝ないで大丈夫なの?」と、怒っていたのから心配って感じに変わったマドリーンが聞いて来る。


 「耐久ステータスは高いからね。それに寝不足で俺の肌が荒れていても、3人は気にしないでしょ」


 「そ。それはそうだけど」と言いつつ、マドリーンはアリーサとクラリッサの表情も確認している。


 「可能な限り早く強くなるには、必要な事だよ」


 そう言うと、3人が申し訳なさそうにしながらだけど頷いてくれたので、出立する事とした。



 地下室へ移動し、安全確認をしてから転移で一人王都の外に出る。


 皆で移動する可能性がある場所に、簡易転移又は転移で移動できるようにする為に。


 向かう場所の候補は、仲間が出来る市町村、アイテムを得られる未発見のダンジョン、神酒を備えるのではなく一定額を奉納すると転職条件が得られる神像の祠が近くにある市町村かな。


 その道筋にある市町村に全て転移先と出来る『座標刻印』をしておけば間違いが無いだろう。


 簡易転移の転移先と出来る『場所指定』の方は、設定できる場所の数に制限があるから、要所要所のみ設定しておくことになるのだろう。


 先ず向かうのは、王都から西にあるチャーレル市だ。


 この都市の近くには、鍛冶神の祠があり、採掘士職の素質を得られる神像があるからだ。


 それに、この都市からは隣の国へと魔飛行船が飛んでいて、ステータスウィンドウのチェックでお金さえ払えば、隣の国に行けるから。


 正直、勇者候補同士の殺し合いと言う事を考えると、隣の国に向かうのは気が進まない。


 でも、全ての職業の転職条件を得る為には、隣の国にある神像の祠も訪れる必要があるし、可能なら何十回と仲間にしたあの人も助けたいし。


 まあ、もし隣の国にも勇者候補がいるなら、俺が助ける必要はないのだけど。


 だけど、彼女はトリプルだし可哀そうだったから、隣国に勇者候補が居ないのなら仲間にする事で救い出してあげたいし。


 まあ、助ける過程で現実だと避けたい様な事はするんだけどさ。


 でも、他にも仲間に出来るなら、仲間にしたい人も居たし、隣国には行くべきだろう。


 もし、勇者候補が居る痕跡があったらすぐにこの国に戻って来るつもりだけどね


 なんて考えつつ、走り続けた。


 街道を走っていても魔物は居たが、偽装スキルの隠形により気が付かれることも無く先に進む。


 都市を超え、町を超え、村を超えてから二股の道を右に向かう。


 それで到着したのはチャーレル市。


 都市近くに場所指定と座標刻印をして宿に転移で戻る。


 3人はまだ寝ている様だから、俺も寝よう。

 主人公は、隣の国に行く準備を終えた様です。

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