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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第93話 宿屋

 主人公は、王都に到着したので宿を取る事にしたようですが。


 誤字報告、ありがとうございます。

 王都に来た事があるのはマドリーンだけなので、マドリーンに宿の当てがあるか聞いて、先ずはその宿に行ってみる事にした。


 「ごめんなさい。知っている宿が取れなくて」とマドリーンは謝ってくるが。


 「世界平和祭が近いからね。このタイミングで来て、その日まで長期で宿をとるって言うのが無茶なんだろうね」


 そう言いつつ向かっているのは、ふと思い出したゲームで泊まっていた宿だ。


 そう言えば、ゲームだと入れない家とか、入れない区画とかあったけど、現実だと無いんだろうな。


 その上、ゲームみたいに勝手に他人の家とか入って家探ししたら、捕まったりはすると言う違いもありそうだけど。


 と言うか、王都だと馬鹿みたいに広い都市だから、入れない区画とか多かったけど、その辺にもお店とか探しに行った方が良いのだろうか。


 王都みたいな巨大な都市の場合、移動は簡易の全体マップに表示された移動先を選んで移動し、その移動先の詳細マップを走って移動と言う形で目的の場所に行っていたから、移動に掛かる時間とか全然ゲームと違ってきそうだな。


 その辺も注意しないと。


 それに、武器防具屋とか薬屋とか商会とかゲームでも使っていたお店へ行った方が良いのだろうか。


 ……。


 まあ、ゲームで使っていた店に行くのが間違いなさそうではあるか。


 そんな事も考えつつ、食堂の看板しか出ていない大き目の建物に入り「宿はやっている?」と聞くと、中年の犬人族の女性に「うちはもう宿はやっていないけど」と言われてしまった。


 どうしようか、と悩んでいると「ああ。誰かに聞いて来たんだ。まあ、掃除とか自分達でするなら、まだ宿の営業株は返上していないから泊まれる事は泊まれるけど、年20万GAZUの営業株の以上の金額を払ってもらわないと駄目かな」との事。


 ゲームだと世界平和祭とか関係なく普通に泊まれたのは、そう言う隠された事情なのかよ、と突っ込みつつ宿を御願いする。


 ついでに、今日の昼食も頼んだ。


 うん。


 食事は値段が安めでまあまあかな。


 皆、今日のおすすめランチのファングボア(イノシシの魔物)のブロックステーキと野菜のスープと黒パンのセットを食べた。


 食堂での昼食を食べ終わると忙しい時期は終わったと言う事で、宿の建屋に連れて行ってもらうと、それは多分土魔法と建築スキルで造られたコンクリートの様な造りの地上三階、地下一階建ての建物。


 建屋に入ると、換気も半年していなかったと言う事で、やっぱり少し埃とか浮いている。


 力をバラスのはどうなのかなと思いつつ、案内をしてくれているおばさんに掃除しますねと断りを入れて生活魔法の『家洗浄』で奇麗にしながら宿の確認をしていると「あんた生活魔法持ちかい。あんたみたいなのが居てくれるのなら、今年は宿も出来るかな」と言って来る。


 なので「いや。泊り客のトラブルとか考えると、人が足りないのに複数グループ泊めるべきじゃないと思いますけど」と忠告すると「それはそうか」と納得してくれたけど、なんか心配なので借りる部屋と共用部分だけ生活魔法で奇麗にし、建屋ごと借りる契約にしておく事にした。


 それで借りたメインの部屋は、3階が一つの貸し部屋になっている豪華な部屋。


 大部屋1つに寝室が4つもある。


 ベッドも家具も少し古く、埃をかぶっていたが問題なく使えそうなので、『家洗浄』魔法で奇麗にする。


 家洗浄は、ゲームだと無意味な魔法だったけど、壊れ物に触れずに奇麗にしてくれるし、布団の洗浄と乾燥までしてくれるし、本当に便利魔法だ。


 風呂は男女別で共同のモノが1階に、食堂も一階に大きなのが一つあるし、個室や2人部屋・4人部屋みたいなのは2階にある。


 トイレは各階に水洗トイレがあり、3階の大部屋には2つあるのはよかったか。


 昔は、その3階の部屋だけで一泊5万GAZUだったそうだが、建屋全体を一日2万GAZUで25日間借りる事にして、50万GAZUを先払い。


 ちなみに、トイレの水は屋上にあるタンクに水を入れる必要があるとの事で、井戸から水を運んでいるふりをしながら、家洗浄で掃除した上で生活魔法と水魔法でタンクを一杯にした。


 風呂は、水さえ入れれば熱を発する魔道具に魔石を入れる事でお湯に出来るとの事で、風呂にも水を運んだ振りをしたかな。


 後、ここに決めたのは地下に倉庫があった事もある。


 料理店のおかみさんに地下も使っていいとの承諾を得て、物を置かせてもらったり、ここで生産をすると言ってある。


 実際の使用目的は、簡易転移の場所指定と転移魔法の座標刻印をしておく為。


 と言うのも、こういった地下室には、感知スキルの探索による感知等が及びにくいから。


 勿論、建屋を意識して詳細に感知して行けば、地下一階なんて問題なく感知出来るのだけど、それは意識していないと出来ない。


 他にも、強引に強い力で感知する方法もあるけど、それはある意味目立つ行為なので、それほど心配していない。


 なので、この地下室を転移する場所とすれば、それなりの数居る筈の斥候系の力を持った人達に、気配が発生した、気配が消えたと不自然に思われることが減るかなと言う予測だ。


 まあ、気配が現れたり消えたりは、地下室と言った感知し辛い場所に入る事でも起こる事だから、不自然な事ではないんだけど、近くに居る感知スキル持ちの人に可能な限り不自然に思われない様に、転移する場所を確保した訳だ。


 そんな事をしていると、夕方が近づいて来たので慌てて、ある目的の為に教会巡りをする事にした。

 主人公達は、何故教会巡りをするのでしょうか。


変更点

 廻るのを神殿及び教会から、教会のみに変更。

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