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第92話 王都へと到着

 主人公は、問答無用で強盗達を倒しました。

 それはゲームで良くしていた選択とは違う選択。

 自分の意思決定に不安はあるが、正直どうすれば良いのか分からないので、悩みを抱えたまま王都へと向かう様です。

 今朝出発したニーチャ町から王都までは、160キロ程度ある。


 上がっているステータスのお陰で、クラリッサをお姫様抱っこしていても時速60キロ程度では走れている感じ。


 まあ、前世のバイクに乗っている時の感覚と、走っている感覚とでは違うだろうから、ざっと、だけどね。


 それでもニーチャ町から50キロ程度離れているとされているベーリル町へ一時間足らず。


 そこからさらに60キロ程度離れているとされているトーラル市へ一時間程度。


 更に40キロ程度離れているとされている王都ロンバルトに一時間弱で到着したのだから、おおよそあっているのだろう。


 まあ、一時間や一キロメートルと言う単位が前世と全く同じなら、だけどね。


 ちなみに、トーラル市の近くで街道からそれ、岩や木や地面の窪みによって多少視界の悪い場所に簡易転移の『場所指定』と転移魔法の『座標刻印』をしてある。


 それを不思議そうにアリーサが見ていたので「ここの都市から数キロの所に料理神の祠があるからね。料理士に転職出来る様になる為に、ここには遠からず来ることになるから、簡易転移先として登録しているんだよ」と説明しておく。


 更に王都の近くでも、意識していない感知スキルの探索からは逃れられそうな場所に場所指定と座標刻印をして、全員で王都へ。


 流石に王都。


 上がかすんで見える程の巨大な城壁に囲まれた城郭都市。


 その門も立派だ。


 でも、王都に入る順番待ちはそうでもないな。


 身分証明証になるステータスウィンドウの可視モードなんてモノがあるからか。


 それとも、都市間の移動が大変だからなのか。


 格納箱や魔法の袋の様な物流に大きな恩恵のある力があるからなのか。


 ああ。


 魔王の狂乱が始まったなんて、大きな災害が起こっている様なモノだから、都市間の移動をしようと言う者は少ないのかな。


 逆に、一旗揚げる為に王都に来ようと言う人も居そうだけど。


 そんな推測もしていると、俺達の順番になった。


 ちなみに、俺は斥候LV15,マドリーンは魔法使いLV13,アリーサは信者LV13,クラリッサは戦士LV11に偽装してある。


 まあ、クラリッサは偽装前と後が同じだけど、今後偽装し忘れる事が心配だったので、一緒に偽装しておいた。


 「王都に来た理由は?」と、12名も居る門番をしている衛兵達の1人に聞かれたので、素直に答える。


 「冒険者登録して、王都近くのダンジョンで鍛える為です」


 「ふ~ん。見た感じだと王都でハーレムでもつくるのかって感じだが、全員才能アリか。しかも、バランスは良さそうだし」


 「生きる為には稼ぎが必要ですからね。稼げるようになる為と言うのもあります。後は、魔王の狂乱を生き残れる力を皆で得たいと言うのもありますが」


 「ああ。魔王の狂乱な」と、門番はうんざりした感じでため息交じりに言う。


 「もう、王都にすら影響があるんですか?」


 「まあな。治安は悪くなるし、物価は上がるし」


 「そうですか。滞在費掛かりそうですね」


 「ああ。まあ、毎日ダンジョンへ行くのなら暮らせるとは思うが」


 「そう言えば、世界平和祭も近いんですよね」


 世界平和祭。


 この世界では、魔王の狂乱により混乱が起こる時代が定期的にある。


 その定まった危機に対抗する為に、人族全体で各国が争う事を止め協力して魔族と戦っていきましょう。


 特に魔王の狂乱の時に他国に攻め入る事は止めましょう。


 違反した国は、世界中の人の国の敵となる。


 と言った内容の条約が結ばれた日らしい。


 なので、世界中の人族の国でお祭りが行われる日である。


 そんな設定を思い出していると「ああ。世界平和祭は17日後だ」と門番が教えてくれる。


 「そっか。お金大丈夫かな」


 「ああ。でも、しっかり門の使用料は貰うぞ」


 「それは、当然なんでしょうけど。冒険者ギルドへ登録すると唯になるんでしたっけ?」


 「いや。冒険者ランクはGからスタートで最低Fランクにならないと門の使用料はタダにならない」


 「そっか。門の使用料は幾らですか?」


 「1日1000GAZU、3日で2900GAZU、10日で9500GAZU、30日で27000GAZUだ」


 「なら、とりあえず10日を4人分かな」


 「まあ、10日じゃFランクにはなれないだろうけど、まずはその程度の日数にしておいた方が良いだろうな」


 「そうですよね」と言いつつ、38000GAZUと言う38万円相当を払い、日付の書かれた銅製の許可証を受け取り王都の中へ。


 正直高いと思うけど、安全がただではないと言う事なのだろう。


 まあ、出入りする時に許可証が必要なだけなので、10日分を纏めて払う必要はないんだけど、ダンジョンは都市の外にあるから門を毎日使う事になるし、とまとめ払いをした。


 門をくぐると、そこは一面の市街地が広がっていて、その奥には小高い丘の上に堅牢そうな城壁に囲まれた立派なお城も見えている。


 街並みは、と言うとコンクリートの様な物で造られた家やビル、石やレンガで造られた家が多く、木造はあまりないな。


 王都の周りだと、逆に材木が不足するのかもしれない。


 流石に、門の近くには粗末な家は無いが、多分何処かにスラム街みたいなのもありそうだけど、その辺はその国の在り方次第か。


 まあ、そんな事を気にするのは後にして、滞在する拠点を確保しないとな。


 王都に来た事が有るのは、マドリーンだけか。


 マドリーンに宿の当てがあるか聞いて、まずは宿を探す事にした。

 王都に到着したので、先ずは宿を取るようですが。

 お祭りが近いのに、とれるのでしょうか。

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