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第9話 魔物のランクと初めての魔法

 主人公は、格納箱スキルと言う力を手に入れました。

 この調子で、スキルを手に入れていきたい処です。

 始まりのダンジョン初級にある宝箱から格納箱スキルの宝玉を手に入れ、それを使用し、格納箱スキルを取得した。


 正直、格納箱スキルはゲームより面倒な点はあるが、ゲームとは比べ物にならない程助かるモノだ。


 だって、3~5日分の食料と2日分の水を運ぶだけでも、今の俺のステータスでは大変な労働だったから。


 まあ、今は通路に殆ど置いて来ているけど、これからは持ち運べる様になった。


 武器も、鋼鉄の剣と木の盾を持ち、予備の鋼鉄の槍と銅の剣は格納箱スキルにより謎空間に格納した。


 ゲームと違い、お金だって貯まってくれば、それなりに嵩張るし重くなるからな。


 しかし、やはりスキルの力は便利だ。


 これなら、一通りダンジョン内を歩くのではなく先に各種宝玉を回収した方が良かったかもな。


 そう思いつつ先に進むと、居たのはホーンラビット。


 角で武装したウサギの魔物だ。


 なお、魔物にはランクが付けられている。


 それは、魔物が体内に持つ魔石のランクと同じ事が多い。


 そして、最弱の魔物がGランク。


 もっとも価値の低い魔石もGランクだ。


 その上はと言うと、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSと全部で10ランクある。


 で、ホーンラビットはレッサースライムと同じGランクの魔物だけど、細かく言うとレッサースライムがG―(マイナス)だったのに対し、唯のGランクだから少し強い。


 だけど、身軽になっていた俺は、鋼鉄の剣で素早く切りつけ倒す。


 いや、倒せなかった。


 自分の弱さに少し動揺していると、怒った感じのホーンラビットの反撃を食らいそうになり、その角の突撃を盾で弾く。


 クソ。


 一撃で倒せないと危険だ。


 でも、もう一度きりつけると、その姿は掻き消えて魔石だけが残った。


 鋼鉄の剣とは言えⅡ(グレード2)等と表記される良品ではないから、それ程攻撃力が無いのか。


 まあ、単純に俺の筋力ステータスが低いために物理攻撃力も低いと言うのも有るのだろうけど。


 そんな事も考えつつ、ステータスウィンドウ内のログ欄に表示されているホーンラビットを倒した時に得られる職業経験値を見ると150か。


 レベル上限のLV10なるには、まだ6000程度の経験値が必要だから、マダマダかかりそう。


 いや。ホーンラビットなら40匹程度だからもう直ぐか。


 ホーンラビットとレッサースライムを倒しつつ進むと、次の宝箱が見えて来た。


 罠は無い筈だと思いつつも、怖々剣で宝箱を開き、中から宝玉を取り出す。


 これは、火魔法の宝玉だったはず。


 そう思い出しつつ宝玉を使い、火魔法Ⅰを手に入れる。


 やっぱり、火魔法スキルか。


 どのモードにするか聞かれたので、とりあえず教育モードにしてスキルから色々と教わると、やはりゲームとは違う様だ。


 幸いな事にこの世界の魔法は『我が内に眠る魔力よ、炎の剣となって敵を滅ぼす為の刃となれ』と言った呪文は必要ない。


 強く念じたり強く口にしたりすれば、魔法やスキルが起動するそうだ。


 なので、タイムラグ無しで各種力を使える。


 ゲームではメニューから選択したり、ジョイスティックのボタンやショートカットボタンに特定のスキルや魔法を割り当てて使っていたりしたけど、こっちの方が楽かな。


 その事に安心しつつ、スキルからの『ランク1で火弾と言う直進する火の玉による攻撃が可能となりました』と言った火魔法についての説明を受けながら火魔法スキルの事について思い出す。


 ランク1だと、火弾と言う直進する火の弾による攻撃が可能となるのはスキルからの説明通り。


 それだけでなく、火弾を使い続けると熟練度とか経験値と言われるモノが貯まり、ランクの中でグレードが上がるとされている。


 そうなると、多弾頭化もするが、それには一番成長が速いランク1でも早くても数日は掛かる筈。


 なお、グレードは表記されないのでステータスウィンドウでは確認出来ないけどね。


 ちなみに、ランク1で極限まで鍛えるとランク2の魔法が使える様になると言う仕様もあり、可能ならスキルを出来るだけ鍛えておくのは生き残る為に必要な事だ。


 ただ、この世界のスキルのランクアップには、必ず同じスキルを取得する事が必要と言う特殊な設定・世界の理がある。


 なので、もう一度同じスキルを取得するとランク2になり、より強力になる。


 だけど、ランク1で得た熟練度・経験値であるグレードは初期化されると言う問題があるんだよな。


 しかし、強力になる又はより強力に出来る様になるから、無駄になる熟練度等についてはそう言うモノだと諦めるしかないだろう。


 では、と試しにレッサースライムに使ってみる事にする。


 火弾と念じると少し前方に赤い魔法陣が一つ発生する。


 火魔法だと赤い魔法陣で、魔法によって色は違っていたか。


 魔法陣は、丸い円の中に特殊な模様や読めない文字が表示されているモノで、ゲーム同様その意味はわからないけど、わからなくても力は使えるようだ。


 そんな事を考えている途中に素早く魔法陣が消え、その代わりに火弾が発生する。


 その火弾に『行け』と念じると、火弾が発射されレッサースライムに命中。


 一撃でその姿は掻き消えて魔石だけが残った。


 ステータスウィンドウを表示し、MPを確認するとMPは、最大250あるMPから1しか減っていないから、もっと使っても大丈夫そうだ。


 これなら行けるとホーンラビットに使うと、一撃目を避けられ、失敗により慎重に狙いをつけた二撃目が命中する。


 すると、それだけで魔石に。


 うん。


 自動追尾機能が無いから、使いようなんだろうな。


 次は、剣で切りつけてから距離を取りつつ火弾と念じ火弾を発生させ、向かって来るホーンラビットの着地の瞬間を狙って火弾を撃ち込むと魔石だけが残った。


 動きを予想出来れば行ける。


 そう確認したので、ホーンラビットをメインに次々と倒していく事にした。

 主人公は、火魔法と言う力を手に入れました。

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