表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/283

第89話 勇者候補として

 主人公は、クラリッサに勇者候補だと明かしました。

 そして、お告げの事等を伝えたのですが。

 クラリッサに勇者候補だと明かし、勇者候補は未来が見えると言われているが、俺は不完全なお告げ程度しか未来の事は知らない。


 そう伝えると「その……、貴方は……、ヨシマサさんは勇者候補としてどうするつもりなんですか?」とクラリッサに聞かれる。


 改めて聞かれると、俺はどうしたいのかな、とも思ってしまうが。


 今の自分の考えや気持ちを答える事にする。


 「俺だけでなく、仲間も殺し合いになる可能性がある、と言う話だから、俺だけでなく仲間も鍛える必要があってね。

  クラリッサだけでなく、マドリーンもアリーサも鍛えて強くなってもらい、可能なら殺し合いには参加せず、こっそり世界の片隅で生きながら、救える人は救いたいって感じかな」


 「世界は救わないんですか?」と、クラリッサは少し険しい顔で聞いて来る。


 勇者候補は、必ず世界を救う為に頑張らなければならないとでも思っているのかも。


 そう心配になり「勇者候補から勇者になるのって数十分の一の確率らしいからね。そんなに存在になる事は期待せず、俺なりに生き残っていきたいって感じなんだけど」と、俺の心情を言ってみる。


 「……、私はマサヨシさんに救われたから、お供しますけど」と、クラリッサは俺に戦えとは言って来なかった。


 それに安心し「ありがとう。と言うか、クラリッサは勇者候補の仲間としてどうしたい?」と、お礼を言いつつクラリッサの認識を聞いてみる。


 「急に聞かれても、何とも言えませんけど……」と、困らせてしまった様だ。


 「まあね。俺も現在進行形で困っているくらいだから、急に知らされて今後の人生に係わる意見を聞かれても困るか」


 そう言うと「……、それでこれからどうするんですか?」とクラリッサは心配そうに聞いて来る。


 なので、今現在決まっている事を伝える事にする。


 「ああ。とりあえず王都へ向かう。

  そこで仲間になる人をパーティに加えたり、冒険者登録したり、隠されたダンジョンへ行ってアイテムを得たり鍛えたり、料理神の祠へ行って転職条件を得たり、マドリーンとアリーサをダブルにしたいかな」


 「ダブルに?」


 「ああ。二人は現状シングルなんだけど、王都でダブルにする予定。

  申し訳ないけど、既にダブルのクラリッサをトリプルに強化する予定はないけど」


 「それは、かまいませんが、基本4職の才能を得る為に必要な神酒って十数億GAZUもするって話ですけど」


 「ああ。それを3つ現状持っているから、シングルの仲間をダブルにしておきたくてね」


 そう言うと常識外れの事なのか、クラリッサはポカンとしている。


 「ダブルのクラリッサをトリプルにすれば、それはそれで凄い強化になるんだけど、シングルをダブルにするほどの強化になるかと言われると微妙だからね。

  まあ、上位の職業になるなら必要な事なんだけど、まだそこまでは視野に入れていないし、二人を失いたくないからね」


 「その辺は、私が意見する事ではないと思いますけど」


 「いや。俺も自信はないから意見出来る事はしてもらいたいと言うもあるんだけど。

  まあ、十分な数を手に入れられたら、仲間一人に1つずつとかしたいけど、現状はそんなに入手できるとも思えないから。クラリッサには申し訳ないけどね」


 「私に黙って神酒を使えばよいだけの気もしますけど」


 「どちらにしても、クラリッサには不満が出そうだけど、知らされていない場合それを知った時に不信感が強くなるかなって。

  ずっと傍にいてもらいたいクラリッサには、伝える事にした。

  知りたくなかったかもしれないけどね」


 「そうなんですか。正直、私がダブルと言うのも今日教えられたばかりだから、何とも言えませんが」


 「まあ、逆にお告げと違って才能無しやシングルならクラリッサにも神酒を使うから、そのつもりでいて」


 「はい」


 「さて、最低限のレベル上げをしよう」


 そう言って、感知したファングボアの討伐の為、街道から離れる事にした。

 ダブルのクラリッサには、神酒を使う予定はない。

 嘘をつかず、そう伝えたようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ