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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第84話 後悔とこれから

 主人公は、クラリッサに両親の敵を討たせました。

 クラリッサの前に、強盗団のリーダーを引きずり出す。


 何の反省もせず、暴言を繰り返す強盗団のリーダー。


 何の感情も感じさせない暗い目をしたクラリッサが、何とも言えない怖い表情を見せたかと思うと、大剣を強盗団のリーダーの頭に打ち下ろした。


 俺は何とも言えない気持ちになり、震えながら涙を流しているクラリッサの前に立ち彼女を抱きしめる。


 俺は、彼女に何をさせたのだろう。


 あんな怖い表情させては駄目だ。


 ゲームだと、クラリッサに止めを刺させるかと言う選択肢は出たけど、あんな描写は無かった、


 なのに、クラリッサがあんな表情をするなんて。


 迂闊だった。


 例え、相性が『良い』にならなかったとしても、俺が殺した方が良かったのでは。


 それとも、彼女の心に一区切りをつけさせてあげる為、この方が良かったのだろうか。


 しばらく彼女を抱きしめていると「大丈夫です」との返事が。


 一度ぎゅっと抱きしめた後、彼女を解放し、そのまま手を引いて捕まっていた人達の方へ向かう。


 すると知り合いがいた様で、俺の手を振り切り駆け寄って「この人達は味方ですから」とか「もう大丈夫です」等と慰め始めた。


 他にも「夫は」と心配している婦人に「人質を取られているからと拘束されているけど、大丈夫です」とか子供達に「もう安心よ」等と声を掛けている。


 俺は、その間に奴らがため込んでいた物資を格納箱に入れ、ゴーレム馬車へと向かう。


 う~ん。


 ゴーレム馬車を鑑定すると、所有者が俺になっているんだよな。


 他人の物を盗んだ場合、その盗まれた物を鑑定した時に、その盗んだ人の名前が所有者欄に赤く表示される。


 それは、正当な所有者でないと言う事。


 盗んだモノについて、所有していると嘘をつけない理となっている。


 そして所有者欄は、鑑定すれば現在の所有者、詳細鑑定すれば10人前の所有者迄、解析鑑定すれば今まで所有してきた人の一覧が確認できる。


 まあ、犯罪の証拠が一生残るって感じか。


 それは置いておくとして、強盗等が討伐された場合には、その討伐者が強盗等の所有していた物の正当な所有者となる世界の理。


 今回の場合、俺達パーティが所有者になる事になる。


 しかし、それはその時の状況と人の認識を世界の理が読み取ると言う事でもあり、どうもマドリーンとアリーサは俺のモノだと。


 クラリッサも俺のモノだと言う認識で居た様で、所有者欄には俺の名前しかないんだよな。


 まあ、良いか。


 分配とか面倒だし。


 それで、このゴーレム馬車の所有者が俺になっている様なんだけど、だからと言ってゴーレムに命令できるかと言うと、多分ゴーレムの所有者又は使用者として登録されていないので、命令出来ないだろう。


 そう思いつつも確認の為にゴーレム馬車の御者台に座り「ゆっくりと前進しろ」と言うと、16本の足を利用して前に進み始める。


 あ~。


 これ誰でも使えるモードにしてあるのか。


 強盗なのに不用心だなとは思うが、リーダーがイチイチ操作すると言う事を嫌がれば、そうなるのか。


 それとも何か事情があるのか。


 でも、これで弱っている人をこれに乗せて村に帰れる。


 そう考えて、ゴーレム馬車の中に入り、生活魔法の家洗浄で奇麗にした。



 俺が御者台に乗り、家族で人質になっていた人、盗賊達に慰み者にされていたと思われる人たちを乗せて村に帰ると、まだ昼過ぎだ。


 門番たちは大喜び。


 駆け寄って来た村人たちに、強盗達の根城や街道沿いの遺体や壊されたに馬車等を回収する様にお願いし、強盗に捕まっていた人達のケアも頼む。


 俺は、戦利品を格納箱から取り出し、どうするか考えていると、クラリッサがやって来た。

 クラリッサは、主人公と一緒に旅立ってくれるのでしょうか。

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