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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第79話 クラリッサ

 主人公は、強盗団討伐及び仲間参入イベントのある村に到着しました。

 強盗団に対し警戒態勢の村に入る事は出来た様ですが。

 門番に頼まれ、村長に会いに行く事になった。


 『ゲームだと強盗団討伐イベント、もっとシンプルに進んだんだけどな』と思いながら門番達についていくと、村の中心にある集会場に俺達三人は連れて行かれ、村長や自警団の連中や一部の村人達の前に立たされた。


 「その‥‥‥。街道を封鎖していた強盗を倒されたのですか?」と、集会場の入り口で村長と自己紹介して来たムランドと言う高齢の人間の男性が聞いて来る。


 「ああ」


 「なんて事を。それで村に報復が来たら」と言っているのが副村長のババルスと言う、狼人族の中年だ。


 「しかし、これは千載一遇のチャンスかもしれん」と、村長は皆を説得する感じで発言している。


 「折角、1人貢ぎ物として差し出す事で村は見逃してもらえると言う話になったんですよ」


 そう副村長が言うと、村長は黙り込むが。


 「だと良いですね。まあ、そんな約束を強盗達が守るとも思えないけど」


 そう言うと、副村長は俺を睨んでくるが、無視だね。


 すると「10名以上の強盗達に街道は封鎖されていたと聞いていますが」と、村長がまた俺に確認してくるので「14名だったね」と正確に伝えると「強盗達を倒してもらえないだろうか」と、村長は意を決した感じで言って来る。


 それに対し「村長!」と副村長は怒っている。


 いや。


 副村長以外も数名が怒っているし、他の人達は不安げにしているか。


 この辺は、ゲームの会話内容通りだけど。


 ふとマドリーンとアリーサの方を見ると、強盗団に貢ぎ物として差し出される人が仲間になるかもしれないって伝えてあるから、俺が全て交渉すると思ってくれているようで、本来なら『助けてあげましょうよ』と言ってきそうなマドリーンも何も言って来ない。


 その状況に安心しながら、ゲームの会話内容通りに「それで、俺に何の得があるんですか?」と聞いてみる。


 「強盗を倒し得た戦利品は倒した者の物になりますから。それで何とかお願いできないでしょうか」と、村長は言って来るが。


 「そう言えば、強盗に貢ぎ物として差し出される人が居るって話だったけど」と言って、村長に確認すると。


 「ああ。クラリッサ、こちらに来なさい」と、若い女性が俺達の前に連れて来られる。


 前に出てきたのはエルフの女性。


 緑ではなく青い髪に少し尖った耳。


 目はエルフらしくなく、丸く少したれ目。


 体格は華奢で、ウエストは折れそうなくらいに細く見えるが、胸もお尻もそれなりにありそうかな。


 この世界は、子供は母親の種族で生まれて来るのでハーフエルフは存在しないが、人とエルフの混ざった容姿をしていると言って良いのだろう。


 青いワンピースを着ているのは、今から貢物として盗賊に差し出されるからだろうか。


 いや。


 まだ何日か余裕があった筈だから、これが彼女の私服なのか。


 可愛くて奇麗な女性だけど、今は俺を睨んでいる。


 う~ん。


 上手く行くのかな。


 そう思いつつ「強盗を全滅させたら、その報酬として彼女が欲しい」とハッキリ言うと、本人も周りも驚いている。


 「め、召使か何かにすると言う事ですか?」と村長が狼狽えながら言って来る。


 「いや。冒険者仲間兼俺の女として、彼女が欲しい。勿論、本人が納得すれば、だけど」


 そう酷い発言だと思いつつもゲーム通りに言うと、睨んできていたのが思案する表情となり「私の願いを聞いてもらえますか」と意を決した感じで聞いて来る。


 「内容次第だね」


 「父と母の敵を討たせてください」と必死な感じで言って来るが。


 「……、強盗団を一緒に壊滅させたいって事?」


 「はい」


 『危険だから、村で待っていて』、『足手まといは要らない』、『……、危険だよ。それに、敵の力量次第では、そんな余裕ないだろうから約束も出来ないし』、と言う選択肢があったな。


 そう思いつつ、相性と好感度が高くなる「……、危険だよ。それに、敵の力量次第では、そんな余裕ないだろうから約束も出来ないし」と言っておく。


 「盗賊の討伐に同行させてもらうだけでもいいです」と言って来るので『分かった』と言い返すのがゲームの流れなんだけど、それで良いのだろうか。


 ゲームだと彼女が危険になる事は無かったけど、これは現実だし。


 そう気が付いて少し考え「……、俺達の指示に従うっていうのなら、か。交換条件として、俺の仲間兼女になると言う条件を飲むかどうかは討伐が終わってから、と言う形になるだろうけど」とクラリッサに確認する。


 「はい。それで良いです」


 そう返事をもらったので、ゲームの通りに「強盗団の討伐については引き受けます。では今から向かいますね」と討伐について引き受ける。


 すると「ちょっと待って下さい。我らの村を救ってくれる勇敢な者に食事とお酒を」と、ゲームの流れ通りに副村長が言い始め、数人が集会場から外に出ようとする。


 こいつらは『強盗を討伐してくれ』と言う話になった時に怒っていた連中だ。


 ゲームだとここで選択肢『このまま、村での歓待を受ける』と『副村長達が盗賊に通じているのでは、と指摘し、盗賊の討伐に向かう』が出るんだよな。


 そして選ぶのは、後者の選択肢。


 以後は、会話イベントは無かった。


 なので、集会場を壊さない様に注意しながら炎の壁をだして副村長達の足止めし、村人たちにハッキリと告げる。


 「この村に盗賊に内通している者がいる、と考えるのが生き残る為には必要だと思うんだけど。

  で、今俺を足止めしようとした人と、慌てて外に出ようとした人が、当然怪しいよね。

  拘束してもらえる?」


 「ふ。副村長」と驚いている村長と、騒いでいる副村長達4人と、慌ててその4名を拘束し始める自警団の人。


 「家族を人質に取られて、と言う人も居るかもしれないし、俺の勘違いと言う事もあるだろうから、乱暴は止めて拘束と家の調査程度にしてあげて。

  俺の指摘が間違っていたお見舞金も渡してあげてくださいね」


 まあ、ゲームだと、ここであの副村長の提案に乗ると、強盗に内通していた副村長から情報が強盗に流れ、村ごと襲われるイベントになるのだけど、現実だとどうなるか分からないので、ゲームと違っても良い様に指示しておく。


 「そ、そう言えば、ガラルの奥さんや子供をしばらく見ていない」とか、納得している人も居るので大丈夫かな。


 そう判断し火の壁を消し「じゃあ、向こうに気が付かれる前に奇襲をしかけたいから」と村長達の方へ告げて、クラリッサの方へ向き「それで、その服装で大丈夫?」と聞くと、クラリッサは慌てて外に出て行った。

 主人公は、イベントを順調に進めている様です。

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