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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第76話 嫌な覚悟

 主人公は、仲間兼恋人と初めてゆっくりと愛し合いました。

 朝、目覚めると、俺の横にマドリーンとアリーサが寝ている。


 ああ。


 昨日は、頑張ったと言うか気を使ったと言うか。


 でも、良かったよな。


 いや。


 まあ。


 でも。


 娯楽が色々とある世界なら良いんだけど。


 エッチ以外に何があるのかな。


 いや。


 まあ。


 相手のある事だし、本能を満たす部分だから、娯楽とも言い切れないんだけどさ。


 そんな事を考えていると、アリーサが目を覚ました。


 「あっ。ヨシマサ君」


 そう驚き、状況を思い出して恥ずかしそうにしている。


 その表情が可愛くて、抱きしめてキスをしてしまった。



 その後マドリーンとも目覚めのキスをし、宿での朝食を終えて、メルに朝食に与えまた影に入ってもらって出立の時間だ。


 ああ。


 嫌な事を言わないと駄目なんだよな。


 ゲームなら『そう言うイベント』と何とも思わなかったけど現実だと……。


 そう嫌な思いを持ちつつ、王都へと向かう南ではなく西の門に向かう。


 その事に気が付いたマドリーンが「あれ。ヨシマサちゃん。王都に行かないんだ」と確認してくる。


 「ああ。実は仲間になる可能性のある人が、こっちに居るんだ」


 「そうなの?」


 そのマドリーンの誰何に応えず門から外に出る。


 門の使用料は、昨日支払ったのに含まれているので、銅で出来た支払い証を渡して町の外に。


 門から出てしばらく進むと、仲間になる可能性のある人について町の中では話せないと察してくれたマドリーンが、その理由も知りたいのか「どうしたの?」と確認してくる。


 なので、イベントの会話内容だけど、言いたくない事を話す事にした。


 選択肢は、『盗賊が襲って来ても俺が守るから』と『盗賊が居るかもしれない』と『二人は人を殺せる?』だった。


 一番、好感度が上がるのは『盗賊が襲って来ても俺が守るから』だった。


 まあ、二人は相性がパーフェクトだったから、好感度については気にする必要はなく、この辺の会話は拘らなくても良かったんだけど。


 これが現実だと、どうすれば良いのだろう。


 そう悩んだ挙句「二人は人を殺せる?」と聞いてしまう。


 「えっ」と二人の声が重なる。


 唯一、好感度が上がらない選択だったからな。


 そう思いつつ「俺は殺す覚悟をしているんだよね。今」とイベントの会話内容を告げると「な。なんで」と、マドリーンが絶句気味に聞いてくる。


 「多分、強盗が居ると思う」


 ゲームで選択肢を選ぶと出て来る会話はここまでだった。


 そして、直後に強盗団に襲われたんだけど、ここでは違う様だ。


 ああ。


 俺が感知スキルの探索とかでタイミングを計ればゲーム通りになったのかもしれない。


 と言う事は、ここからはゲームでは無かった会話をした方が良いのだろう。


 そう憂鬱になりつつ、状況を説明する。


 「これから向かうホルスト村は、強盗団に滅ぼされそうになっているんだ。その強盗達に貢ぎ物として差し出される人が、次の仲間候補なんだけど」


 実は、ホルスト村に向かわず王都に向かっても強盗が出て来る。


 だから、どちらにしても出る選択肢だったんだけど、仲間になる人を強盗から助ける選択をすると言う事で、その事情に合わせた説明をしたのだけど。


 「ちょっと。その貢ぎ物って、どういう事」と、マドリーンは納得できないと言う厳しい表情で俺に確認してくる。


 「ああ。酷い話だよ。だけど、それが今の現実。

  世界中で起こっているんだよね。

  魔王の狂乱が始まったからと投げ槍になったり、暴力で良い目を見るチャンスだと思って馬鹿な事をする連中が出始めたりする時期だから」


 「そ。そんな。でも、そうなんだ」と、マドリーンは不安そうに言って来る。


 「残念だけどね。だから、俺はその強盗達を虐殺する」と酷い表現だけど、ワザとヒド目の表現をしておく。

 

 すると「ヨシマサ君がするの?」と、アリーサは少し納得できない感じで聞いて来る。


 『強盗なら、国の騎士団とかに討伐して貰えば良いのに』とでも思っているのかもしれない。


 だけど、俺は好感度が上がらない会話を選んだ理由である『俺達は現時点で人を殺せるか』と言うのを試す理由がある事を説明する。


 「ああ。それだけでなく、これから勇者候補やその仲間と殺し合う事を考えると、今のうちに経験しておこうと思って。

  それで、マドリーンとアリーサも、人を殺す事を経験してもらおうかどうしようか、迷っているんだけど」


 そう言うと二人は予想していなかった俺の言葉に驚いている感じ。


 「イザと言う時に、仲間や自分を守る為に人だって躊躇なく殺せるかどうかが、俺達が生き残れるかどうかの分岐点になる事態も想定できるから」


 そう言うと、二人とも俺の言う意味が分かった様だ。


 だけど。


 「嫌と言うか、出来ないなら出来ないとハッキリさせておいて、周りがフォローするしかないと言うのもあってね。

  これからあるだろう強盗達の戦闘で、それを確かめたいと言うか、試しておきたいんだ」


 「わ。私はどうすれば良いの」とマドリーンの方が聞いて来るので、ゲームの強盗殲滅イベントを思い出しながら予定を教える。


 「とりあえず村に向かう街道に出てきて、俺達を辱め殺そうとして来る連中は俺が殺す。

  その後、村に行って話をし、その後強盗団の殲滅と言う形になると思うから、その時までにどうするか考えておいて欲しい」


 そう言うと、二人とも黙り込んだ。


 「無理はしなくていいから」


 そう言ったが、優しい二人の表情は暗いままだった。

 覚悟を決めて仲間になった二人。

 でも、現実に行うとなると。

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