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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第75話 心配事と二人の好感度を

 主人公は、生まれ育った始まりの村を幼馴染の二人と旅立ち、現在移動中です。

 始まりのダンジョンで得た亜空間魔法スキルはランク2になり、亜空間収納魔法により収納した物の時間を止められる様になった。


 これで、食料とか食事とかについて時間経過による劣化無しに所有し続ける事が出来る。


 そうマドリーンとアリーサに説明し、彼女達の持ち物の内、時間経過で傷む物を預かり、亜空間収納に入れる。


 そんな所持品の整理と食事を終えて、3人でまた走り出す。


 少し時間はかかったが、街道沿いでは魔物にも盗賊にもあわず、今日の目的地のニーチャ町には夕方までには着くだろう。


 極偶にすれ違う荷馬車や馬車の人達に、胡乱な目で見られながら走り続ける。


 3人とも成人したばかりの容姿なのに、4級職でそれなりのレベルだから、初心者職の人の数倍の能力で移動しているからね。



 ニーチャ町に付き、門の使用料1人500GAZUを払い、城壁の中へ。


 ニーチャ町は、王都近く町であるからか、それなりに発展している感じ。


 それは、町に常設のお店の数とか、建物の立派さから分かるんだけど、ここではイベントは無かったんだよな。


 まあ、日当を払うと仲間になってくれるキャラは居たんだけど、能力が俺好みでないから仲間にした事ないし。


 そんな事を思い出しながらマドリーンお勧めの宿に行き、先ずは宿泊する処を確保。


 一人当たり5000GAZUだから、高いけど、まあしょうがない。


 一応希望を聞かれたので、大き目のベッドのある部屋と言っておく。


 これで、多分防音もちゃんとした部屋になる筈。


 まあ、防音の為の魔法を使えば良いんだけどね。


 そんな事を考えながら部屋に荷物を置いていると「ヨシマサちゃんが宿泊費払ってくれるんだ」と、マドリーンが確認してくる。


 「戦利品を一度俺が全て預かるって話だから、まあ、そうなるでしょ」


 「そっか」


 そんなやり取りをして宿で食事をしてから部屋に戻り、マドリーンとアリーサに、相談をしてみる事に。


 その前に、聖魔障壁を張り、盗み聞きが出来ないようにしてから話す。


 「マドリーンは、勇者候補の本について読んだんでしょ」


 「ええ」


 「勇者候補が殺し合うって話だけど、どの位の人数で殺し合うの?」


 「えっと。120年から300年に一回の周期で、20~60人くらいって載っていたけど」


 「……。そっか」


 「何を気にしているの?」と、マドリーンが少し心配した感じで聞いて来る。


 その横でアリーサも心配そうだ。


 「ああ。他の大陸から勇者候補が来ると言うのなら、時間的余裕はありそうなんだけど。

  だけど、隣の国から勇者候補が来るとなると、時間的余裕はない」


 「そうだよね」と、マドリーンもその辺は心配している感じ。


 「勇者候補が最低でも20人と言う事は、それを6大陸と言う事で6で割るとこの大陸に3人程度、60人程度と想定すると10人程度は居ると言う計算だよね。まあ、大ざっぱな推測だけど。

  でも、その推測を前提とすると強くなるのを急ぐべきなんだけど、急ぐにしたって仲間を作りながら仲間と共に強くなるのを急ぐのか、それとも俺が強くなるのを優先し仲間を作るのは二の次にするかって問題もあるから」


 「そこが違って来るんだ」と、マドリーンは俺の懸念を理解してくれたようだ。


 「ああ。時間があるなら仲間を得て仲間も鍛えながら俺を鍛えれば良いと思うんだけど、時間が無いと予想されるのなら俺の強化を優先した方が良いかもって感じでね」


 「どうするの?」とマドリーンが心配そうに聞いて来るが。


 「正直分からないよ」


 「……、お告げに応えは無いか」とマドリーン俺と同じ困った感じになる。


 アリーサも横で困ったと言うか不安と言う顔をしているので、話を先に進める事にする


 「お告げには勇者候補で殺し合うって情報がまずないからね。この辺は、お告げはあてにならない」


 「それで、どうするの?」と、マドリーンが心配そうに聞いて来るので。


 「俺が強くなる事を優先するか、それとも両方意識しながら強くなるか、だね」


 「そっか。それで」と、マドリーンは俺の説明を催促してくる。


 「まあ、両方だろうな。中途半端になるかもしれないけど」


 俺が生き残った処で、二人が死んでしまったら意味がない。


 そう考えると、俺一人で強くなるよりパーティで強くなっていた方が、良い気がする。


 断言は出来ないけどね。


 それに、俺が死んだ後、二人が生き残っている場合を考えると、二人が問題なく生きて行けるくらいの強さにはしておきたいし。


 でも、勇者候補やその仲間同士で殺し合うと分かっているのに、新たな仲間を作るのは申し訳ない気もするけどね。


 ゲームと同じなら、プレイヤーが助けないと死んでしまう人も大勢いるから、その人達を仲間にすると言う事にすべきなのかな。


 そう思っていると「そっか。明日から、そう動くんだね」と、マドリーンは今後の方針について納得してくれた感じ。


 その様子を見ながら「うん」と言ったが、俺には心配している事があった。


 でも、今はそれを伝えずに明日に先延ばしする事にした。



 夕食を終え、部屋に戻ると、2人は俺と違う別のベッドに。


 だけど、逃がしはしない。


 メルには食事を与え、また影に入ってもらっているし、これで大丈夫のはず。


 まずは、マドリーンの手を引き、更にアリーサの手も引いて、大き目のベッドに連れて来る。


 「ちょっと、今日も二人とするの?」


 そうマドリーンは不満そうだけど、ゲームだと『マドリーンとアリーサと寝る』を選んで二人同時に好感度を上げられる数少ない異性だったんだよな。


 だから、大丈夫だろうと試してみたんだけど、不満はあるか。


 「実は、明日仲間が増えるかもしれないから」


 「そうなの。でも、夜の相手は1人で良いでしょ」


 「う~ん。でも、実質今日が初めてみたいなもんでしょ」


 そう言うとジト目で俺を見てくるマドリーンと恥ずかしそうにしているアリーサ。


 「だから、1人に余り負担を掛けたくないし」と言うと、二人は少し脅えた感じになった。


 「今日は優しくを意識してするつもりなんだけど、なんて言うか、マドリーンとアリーサの場合は、こういうのでも良いのかなって直感で思ったんだけどね」


 「ん。ひょっとして、お告げなの?」とマドリーンはゲーム(お告げ)から選択した事だと気が付いてしまう。


 「それもあるけどね。なんて言うか、当分焦りながら生きて行かないと駄目なようだから、こっちも頑張ろうかなって」


 「は~。アリーサちゃんは大丈夫?」


 「うん。マドリーンちゃんと一緒なら」


 「そっか。分かったよ」と、覚悟を決めたマドリーンとキスから始める。


 昨日とは異なり、しっとりと愛させてもらう。


 出来るだけ優しくを意識していたら、気が付いたら朝方になりそうだったのは3人だけの秘密だ。

 主人公は、他の勇者候補についても意識し始めています。

 だから、生き急ぐように二人と……、と言う感じでもないのかな。

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