表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/284

第74話 俺の強化と二人の強化

 主人公は、幼馴染のマドリーンとアリーサを連れて村を出ました。

 そして、今は移動中なのですが。

 生まれ育った村から旅立って、共に旅立つ事を選んでくれたマドリーンとアリーサに、その理由を聞いたりしながら走り続けると、昼前には隣町のバルス町に到着。


 でも、町中には入らず、迂回してさらに先を目指す。


 本来なら村より発展している町で買い物をしたいくらいだけど、この世界では人の住む領域は、大体巨大な城壁によって守られている。


 その事も有るのか、市町村に入る時に門の使用料と言う税金を結構な金額払う事になる。


 まあ、自分達の住む村とかだと、安易に税を課すと外に狩りとか採取とか行けなくなるから免除とかもあるんだけどね。


 でも、住んでいない市町村だと一部の例外を除き門の使用料を取られる。


 と言う事で、城壁の外を迂回し、先に進む事になるのだけど。


 でも、町に近い方が安全だろうと、町を迂回し街道を進み町が見えなくなった処で、休憩と食事にする事にした。



 念の為に、マドリーンに風の護りをかけてもらい、俺達の会話を盗み聞き出来ないようにしてもらう。


 そして格納箱から3人分の食事を出そうかと思ったが、流石に二人とも食事を準備してきている様だ。


 それも、二人ともそれなりの量を持っているとの事なので、どうしようと言う話に。


 「そうだ。昨日の夜もダンジョンに行ったでしょ。それでスキル追加の宝玉を得られたんだった」


 そう言うと「そうなの」とマドリーンが興味ありそうに聞いて来る。


 「ああ。火魔法の宝玉、槌技スキルの宝玉、生活魔法スキルの宝玉、鑑定スキルの宝玉、格納箱スキルの宝玉、亜空間魔法スキルの宝玉を手に入れたから、生活魔法、鑑定、格納箱、亜空間魔法スキルの宝玉は使わせてもらったから」


 そう、ステータスウィンドウのメモ機能に書いてあった内容を読み上げ、状況を説明する。


 「そうなんだ。ちゃんと報告してくれるんだね」と、マドリーンはそれが何の話に繋がるのだろうと言う感じで、俺の発言を催促してくれる感じに。


 「スキル追加の宝玉についてだけど、昨日二人は俺が優先で良いと言ってくれていたでしょ。

  それについて申し訳ないなとは思ったんだけど、成長の加護の効果で取得する職業経験値が増えるのは俺が魔物を倒した時だけだから、やっぱり俺を優先するしかないんだなって結論になってね」


 そう言うと、火魔法スキルの宝玉と言うワードに目を輝かせていたアリーサが落ち込んだように見える。


 「その代わり、二人に神酒を使う事にした」


 「えっ……。ちょ、ちょっと待って。

  あれは国が国家予算で買い上げる様なマジックアイテムだよ。下手すると10億GAZUでも買えないんだよ」と、マドリーンがガチで引いている感じなったし、アリーサはその横でオロオロしている。


 なので「でも、二人の命には代えられない」と、断言しておく。


 「そ。それはそうなのかもしれないけど」と、マドリーンはアリーサの方も見ながら、どうしようと言う感じかな。


 「今3個あるし、始まりのダンジョンの上級をクリアすれば、後3個手に入る筈だから、今後仲間に入る人にはそれを割り当てよう」


 そこまで言うと「……、いいの?」と、マドリーンが探るように聞いて来る。


 「悪い訳が無いし」


 俺がそう言うと未だ困惑している感じのアリーサと目を合わせた後、マドリーンが「うん」と了承の返事をしてきた。


 「まあ、仲間にする人の数は最低5人で、多いと18人を超えるかもしれないから、そこまで考えると足りないんだけど、二人を5級職以上になれるようにするには、必要な事だしね。

  それで、何に才能が欲しいかと言う事を考えてほしいんだよね。

  まあ、アリーサは魔法使いだろうけど」


 そう勝手に決めつけてしまったんだけど「うん」と大きな嬉しそうな声で返事が返ってくる。


 「と言う事で、マドリーンにどうするか考えておいて欲しいかな」


 「うん。それで、何がお勧めなのかな?」


 「まあ、やっぱり、6級職の賢者になれる様に魔法使いと信者を極めて行くのが良いとは思うよ。

  接近戦もしたいと言うのなら、戦士とかだけど」


 「……、でも、前衛がヨシマサちゃんだけでしょ」と、マドリーンは心配そうに聞いて来る。


 「それはこれからの仲間が担当するから、気にする必要はないよ。

  どうしても必要なら、剣技スキルの宝玉を使ってもらうと言う方法もあるしね。

  と言うか、俺が万能タイプでパーティに足りない部分を担当するつもりだから、今なら好きな才能を選んでもらって良いと思うよ」


 「そっか。少し考えてみるね」と、マドリーンも嬉しそうに言って来る。


 「ああ。それと、亜空間魔法がランク2になったんだ。

  だから、亜空間収納出来る物なら収納すると時間を止められるようになったから、食料とか傷まない様に時間を止めておきたいなら、俺が預かるよ」


 「そ。そうなんだ。なんかもう、無茶苦茶ね」とマドリーンは嬉しそうな表情から一転し、混乱しつつも魔法の袋から傷みそうな食料品を出し始める。


 アリーサは、俺が格納箱に入れておいたものを外に一度だし、整理するそうだ。


 ついでに、俺も格納箱と亜空間収納の中身を整理する事にしたけどね。

 異世界モノで良くある、時間の止まる収納。

 それを得ているので、皆と有効に使う様です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ