第67話 魔法の設定変更と再びダンジョンへ
主人公は、始まりのダンジョン上級へ行く為に、弱めの魔物を大量に倒せる様に魔法の設定を変えています。
始まりのダンジョン上級には、これまでと違い魔物が1グループ10匹以上居る事がある。
なので、大量の魔物を倒せる様に魔法の設定をかえよう。
幸い、地下一階と二階には、弱めの魔物しか居ないし。
と言う事で、広域攻撃魔法の火嵐の設定をし、次は火矢の設定をかえる事にする。
と言うのも、殺傷力の高い火槍が多弾頭化しているので、火矢の殺傷力を上げておく必要性は低いからだ。
だから、ノーマル火槍の消費MP6より低くして、数撃つ用の魔法にした方が良いだろう。
そう考え、高温火矢、爆裂火矢、高速火矢、粘着火矢の消費MPを6で各種強化をしていたのを、消費MP4にして大量に撃てる様に設定を変更する事にした。
となると、強化は2つしか出来ない。
爆裂とか粘着とか高温とかの強化に消費MPを1使うとすると、後は命中率向上か高速化かな。
魔法のスピードを上げると敵が避けきれなくなり、結果命中率は上がる気がするから、ここは高速化か。
多分、防御力の弱いEランクの魔物には、それでもオーバーキルだとは思うけど、そう言う場合は強化していない火矢を使えば良いだろう。
他にも、強化石矢、強化氷矢の消費MPを6から4にして、準備完了か。
始まりのダンジョン上級地下1階の入り口から先に進むと、中位ゴブリン32匹のグループ。
ゴブリンファイター、ゴブリンアーチャー、ゴブリンメイジ、ゴブリンプーリストなんかが居る。
偽装スキルによる隠形で、俺が奴らから見える位置に移動しても認識できないようなので、俺から攻撃しない限り敵には見つからない感じか。
で、何をしているのかと中位ゴブリン達の様子を見て見ると、初級や中級と同じくボーっとしている感じと言うか立って寝ている感じだな。
なので、ボーっとしたままの魔物達に対し広範囲火嵐を打ち込んで、こんがりと。
火嵐の中で掻き消えていく中位ゴブリン達。
炎の中に魔石と一部のモノが残るんだけど、魔石が熱で壊れる事は無い様だ。
う~ん。
ゲームみたいなご都合主義。
世界の理が、戦利品となる魔石を守ってくれている感じ。
でも、落ちている鉄の剣は熱そうだ。
それには触らずに格納箱へ収納しつつ、次を探す。
次も、中位ゴブリンの集団だったので、爆裂火矢を19発、各々の急所に撃ち込んで19匹を同時に倒す。
うん。
4*19で76の消費MP。
強化した火嵐の消費MPが魔法障壁機能なしで160だから、敵の数次第では爆裂火矢の方が効率はいいのか。
そんな、計算すれば分かる事を確認しながら宝箱を回収し、先に進む。
地下1階の4分の1程度を探索し終えた処で、MPが半分以下に。
後は、マップを埋めつつ魔物を倒さず偽装スキルの隠形で隠れたまま地下一階の宝箱を回収していく。
それで手に入ったのは、アダマンタイトの剣Ⅳ、アダマンタイトの斧Ⅳ、ミスリルの杖Ⅳ、MP回復薬Ⅳ11個、エリクサーⅡ7本、魔晶石B17個、725323GAZU、火魔法の宝玉、槌技スキルの宝玉、生活魔法スキルの宝玉、鑑定スキルの宝玉、格納箱スキルの宝玉、亜空間魔法スキルの宝玉。
格納箱スキルと亜空間魔法スキルの宝玉を見た時は、小躍りしそうだった。
いや。
勿論、戦闘力を上げられる宝玉が欲しいんだけど、この村を出立するとかなりの距離を移動する事になる。
大量にモノを収納できる力だから、その移動を大きく手助けしてくれるからね。
まあ、格納箱とか生活魔法とか鑑定スキルの宝玉は出易い宝玉ではあるのだけど、未発見のダンジョンで探索できない冒険者達の場合、宝玉の収まった宝箱に出会うこと自体が稀だからな。
そんな事を考え、今日の探索は終了。
まあ、夜中の1時だから次の日になっていたけど。
はあ。
1人で戦うのにはMP不足と言った問題もあり、仲間にも魔物を殲滅してもらえる様にパーティを組もうと言う目的もあってマドリーンとアリーサを仲間にしたんだけど。
でも、仲間が魔物を倒したのでは成長の加護の恩恵はない。
だから俺が一匹でも多くの魔物を倒せるようにMPの回復量を増やすとか、MPの最大量を増やすとか、MPの消費量を減らすのも、効率よくレベル上げをする為には必要だな。
そう結論付けて、始まりのダンジョンへの通路へと簡易転移で戻り、メルに影から出て来てもらい食事を与えながらモフモフし、一緒に眠りについた。
成長の恩恵を受ける為には、主人公が魔物を倒す必要がある。
でも、魔物を大量に倒すと直ぐにMP不足になる。
新たな課題がハッキリしたようです。




