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第66話 魔法の再設定

 主人公は、マドリーンとアリーサの家族に一緒に旅立つと伝えました。

 マドリーンの母親が、俺達3人で村を出ると言う話し合いを終わらせてくれた。


 長くならずに済み、感謝だね。


 俺は村長の家を出て、アリーサの一家に挨拶をして見送り、自分の家に向かう。


 するとマドリーンが追いかけて来て声を掛けて来る。


 「今日は家に居るの?」


 「いや。村長の取り巻きや君の妹に夜襲されても困るから、あっちで寝るよ」と暗にダンジョンへ行くと伝えると、難しい顔をしていたが「そうね。明日ね」と言いつつため息をつき、少しゲッソリした感じで手を振って家に戻って行った。


 あれは、今から家族会議で揉める事になりそうなのかもしれない。


 会議室には居なかったけど、姉を慕う反動で俺を嫌っている妹とか、村長より真面そうな兄とかも居たからな。


 家に帰る途中の空き家とか、我が家の中に簡易転移の『場所指定』と転移魔法の『座標刻印』をして、村の門へ行って「狩りに行く」と説明し、城壁から梯子を下ろしてもらい村の外に出た。



 俺をつけて来ている者、俺を監視している者が居ない事を感知スキルで確認し、物陰に隠れてから簡易転移でダンジョンへ。


 始まりのダンジョン初級の1階と2階に様子を行ってみたが、新しい宝箱は発生していなかった。


 中級も1階から4階まで感知スキルの探索で調べてみたが、同じく新しい宝箱らしい反応は無い。


 まあ、ゲームでも宝箱が湧くには月単位の期間が必要だったからね。


 ならばと、上級に行ってみる事にした。


 階段を下りて上級の地下一階に。


 今まで、ダンジョンの通路は縦横8メートルくらいだったけど、ここは、その倍以上ありそうだ。


 魔物が一回の戦闘で、最大数十匹も出て来るからな。


 しかも、これならデカい魔物とかも発生し戦いになりそうだ。


 でも、魔物のランクは、地下1階と2階はEからDだった。


 出てくる魔物は、中位ゴブリンと上位ゴブリンだったか。


 やっぱり、不自然なくらいゲームの情報だけは覚えているな。


 もっとも、勇者候補で殺し合うと言った情報は無い等、ゲームと現実でズレも多いと言うか多すぎるんだけどね。


 リアルタイプのゲームでは無かったけど、勇者候補同士で殺し合うくらいの情報は入れておいて欲しかった。


 と言うか、こんな殺伐とした世界に転生したくなかったか。


 マドリーンとアリーサの事を考えると、俺がこの異世界に居ないと二人はどうなったのだろう、と思う部分もあるが。


 でも、今はそれは置いておいて、とりあえず大量に居る弱めの敵への対策になる魔法の設定をしよう。


 先ずは火魔法メニューを表示し、魔法強化を選択し、火嵐ファイアーストームの強化設定をする事に。


 基本消費MPは120だけど、と思いつつ高温化と意識するとそれが強化内容ウィンドウに表示される。


 更に広範囲への攻撃とも念じて表示される強化内容に『広範囲化』を加え、とりあえず高温化を1段階強化しようとすると、消費MPが40増える。


 ああ。


 単体魔法だと消費MPは1とか2ずつ増えて言ったけど、ランク4の範囲魔法とかになると消費MPが1段階強化で40増えるのだったか。


 今、火魔法のランクは4で、魔力操作スキルがランク1だから、5段階強化できるんだけど……。


 消費MP120が320とかになってしまうのか。


 まあ、雑魚掃討用の魔法にするならそこまでの強化は必要ないが。


 とはいえ、と高温火嵐として、基礎120に高温化40であわせて消費MP160と強化した火嵐を設定しておく。


 更に広範囲火嵐として、基礎120に広範囲化で40の消費MP160を造ろうとすると、今度は火魔法スキルが教えて来る。


 『広範囲化する場合は、自分や仲間・無関係の他人を巻き込まない様に注意する必要があります』だって。


 『ならどうするの?』と聞くと、


 『自分や味方を守る為及び他人を傷付けない為の魔法障壁機能はスキルの判断により自動で追加されます。ですが、それを設定しておいた方が消費MPの認識のズレが少なくなります』だって。


 なので、魔法障壁と念じて強化内容に追加し、それの消費MPを増やせるのかなと思い操作しようとするが消費MPは20で固定されたままで増やせない。


 そして、強化内容に付箋のマークがあるのでそれを注視すると、カッコ書きで一つの魔法障壁に付き消費MP20との注意書きがある。


 ……、熱さとかを強化していない火嵐だと、それ以上は必要ないと言う事か。


 ちなみにとスキルに聞いてみると、一つの魔法障壁は直径5メートル程度で6人が入れるらしいが、それを大きくしたり小さくしたり数を増やしたりがあるので、その都度魔法障壁の消費MPは変わるので、参考数値と言う事らしい。


 なるほどね、と納得しつつ高温火嵐に魔法障壁機能を追加しようとすると、魔法障壁の消費MP40と表示された。


 まあ、参考数値だからなと思いつつ、高温化を1から4にすると、魔法障壁の消費MPも80となる。


 これは、消費MPが増え過ぎて使えないなと、高温化を2にして、魔法障壁を消費MPを確認すると40となっている。


 しかし、魔法障壁が消費MP40って凄いなと思いつつ、ふと気が付いたので火魔法スキルに聞いてみた。


 ああ。そうなのね。


 火魔法と言う魔力を火に変える魔法スキルなのに魔法障壁と言う防御機能を追加しているので、その追加の防御機能についてはMPの使用効率が悪いのだそうだ。


 その辺はどうとでもなりそうだけど、まあ、そういう風に世界の理が創られていると言う事か。


 ひょっとして、と『聖魔法の聖魔障壁でも防げる?』と聞くと、『防げます』との返事。


 消費MPは、と聞くと答えてくれないので、直径5メートルの聖魔障壁で自分を包み、高温火嵐を自分の周りに発生させ火嵐が終わるまで耐えると、減ったMPは180程度だった。


 高温火嵐が160で、聖魔障壁のMP消費20を合わせて消費MP180とかか。


 いい加減な実測ではあったけど、火魔法以外の防御魔法で自分の身を守る方が消費MP少なくて済むのね。


 と思いつつ、高温火嵐からは魔法障壁機能を外す事にした。


 イザとなればイメージと言うか、念じる事でも追加できるし、自動で追加される仕様になっているらしいし、その自動防御機能をOFFにした状態で魔法を使用しようとし、攻撃に問題がある様なら使用前に火魔法スキルからの警告があるらしいから。


 実際、先ほどの強化火嵐と聖魔障壁のテストで、イメージにより自動魔法障壁機能を外していたんだけど、『火魔法の自動魔法障壁ではなく、聖魔障壁で火嵐を防ぎます』って警告があったからね。


 次は、火矢の設定をかえようかな。

 主人公は、弱い魔物を大量に倒せる様に魔法の変更を始めた様です。

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