第63話 村の懸念事項
主人公が、マドリーンとアリーサの3人で村から旅立ちますと言うと、マドリーンの父親である村長が怒り始めた様です。
マドリーンとの待ち合わせの時間に村長の家に行くと、村の会議をする部屋に連れていかれる。
そこには村長の家族の一部と、アリーサの家族がいた。
なので、3人で並んで「明日、村を3人で出ますので」と言うと村長が怒り始めた。
「何故、村を出る事になるんだ」
「村長が言ったんですよね。村の自警団に入れ。それが嫌なら村から出て行けって」
「そ、それで何で村から出て行く事になるんだ。村で自警団の仕事をすればいいだろう」と村長は言って来る。
どうも俺と認識が違う様だ。
なので「それだと高い確率で死ぬ事になりそうだからですね」と俺の認識を伝える。
「な、何を馬鹿な事を言っている」と、俺の発言を認めない感じの村長。
なので「俺の父と母は何故死んだんですか」と、過去の事実を突きつける。
「そ。それはあいつらの力不足だろう」
その村長の返事に、隣に居るマドリーンが怒っている気配がしている。
でも、逆にアリーサとその両親は落ち込んでいる。
なんでだろう。
気にはなったが、話を先に進める事に。
「この村には皆が入れる様なダンジョンが近くに無い。だから、基本皆職業ランクが低い。
それを放置しているから、父は戦士で、母は魔法使いと言う2級職で戦い死んだ、と俺は考えています。
だから、ダンジョンが複数ある王都へ行き、冒険者登録をして適度にレベルが上がるダンジョンへ行き、魔王の狂乱を生き残れる力を得る、と言うのが村を出る理由ですね」
そう、今後の予定も含めた事をいうと「お前は初心者職だろう」と、村長は逆上して言って来る。
だから冷静に「もう、斥候のレベル13ですけど」と告げると「なっ。なら村に貢献しろ」と、村長は逆上したまま言って来るが。
「お断りします。持っている才能を使えないまま、両親の様に死にたくないので」
「なっ。なら何故二人を連れて行くんだ」
「俺が守りたいと思っている二人が、このままここに置いていたのでは死にそうだからかな」と、二人をチラッと見ながら言うと。
「な。何を言っている」と、村長には俺の懸念は伝わらない様だ。
だから冷酷に「本気で、魔王の狂乱の時代を生き残ろうとしています?」と聞く。
「なっ。何を。当然だろう」と、自分の失策を気が付いていない様なので、俺の気が付いている事を指摘する。
「何時、ランク5の土魔法使いを呼んで、村を守る城壁を強化するんですか?
何時、高ランクの冒険者を年単位で雇い、村の護りを固めるんですか?」
「そ、それは。そんな予算が無いから、村の農家の一部に畑仕事を止めて自警団に入れと言ったんだろうが」と、村長は言って来るが。
「父は自警団に10年以上入っていましたけど、まだ2級職でした。それは、この村の周りだと危険を犯さないと3級職になれるほど魔物を倒せないからですよね。
そんな環境なのに、簡単に農業主体で生活してきた人達を魔王の狂乱の時代を生き残れるだけの戦力に出来ると思っているんですか。
それに農業従事者を減らして、この村の余裕のない人達は、飢えずに冬を乗り越えられるんですか」と村の防衛だけでなく食糧事情についても指摘してみる。
「な、何を」と、俺の懸念について俺が指摘するまで村長は思い付いていなかった様だ。
そんな認識で大丈夫なのかな。
そう思ったので、俺の気が付いている事を指摘する事にした。
主人公は、村の状況についての認識を村長に問う様です。




