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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第1章 旅立ちまでの違い編

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第44話 ゲーム通りにしたのだけど

 始まりのダンジョンへの通路で幼馴染二人との会話が始まりました。

 村から尾行してきている幼馴染達を確認しながら、世界の理により隠されている始まりのダンジョンへの通路へと入る。


 彼女達は、ここに入って来られるかな。


 そう思っていると、マドリーンとアリーサが入って来た。


 彼女達はゲーム同様、仲間になる可能性があると言う事なのだろうか。


 そう思いつつ交流術スキルをONにし「こ、ここは何?」と聞いて来たマドリーンに答える事にする。


 「俺が見つけた、隠された未発見のダンジョンかな」


 「そ、そうなんだ。で、ヨシマサちゃんは、ここで何をするつもりなの?」と険しい表情のマドリーンが俺の目の前にまで近づきながら言ってくる。


 この辺は、ゲーム通りだ。


 なら、『ゲームの通りに行動すれば何となる』と思いたいけど、ゲームでは途中で暗転したし細かい事まで表現されていない可能性があるんだよな。


 しかも、嫌と言うほどゲームとの違いには気が付かされた。


 だけど、ゲーム同様にマドリーンもアリーサも幼馴染として存在する。


 スキル制や職業制と言った仕組みも、ゲームと同じ。


 ゲームとの違いに泣かされてはいるけど、ゲームと同じ点が多い事も間違いのない事実。


 だけど、彼女達を仲間にする手段が違っていたら犯罪者だ。


 それらの事を怖いと思いつつ「昨日も言っただろ。守りたい人を守る為に、自分を鍛えているって」と、ゲームでいつも選択していた裏技へと導く。


 「守りたい人って誰よ」


 きつい表情をしながらそう言って来るマドリーンを抱きしめ、口づけをする。


 ゲームでは、ここからは暗転して映像については表現されなかった。


 だから、慎重に会話を続けないと。


 そう思いつつ、マドリーンの唇を求め続けていると、マドリーンは驚いた表情のまま、手をつっかえ棒にしてキスを中断し「ちょ、ちょっと」と言いつつ俺を振りほどこうとする。


 しかし、ステータスが上がっている俺の力にはあらがえず、抱きしめられたままだ。


 そのマドリーンを先程敷いた布団に押し倒し、もう一度口づけをする。


 キスを終えると、ふと我に返った感じのマドリーンが「な、何をするのよ」と言いつつ逃げ出そうとして来たので、ここでゲームでのセリフを言う事にした。


 「誰を守りたいか、もう分かったでしょ。マドリーン。

  俺とこれらからもずっと一緒に居たいなら、ここで俺を受け入れてくれ」

 

 そう言うと逃げ出そうとするのを止めて「えっ。何を?」と驚きながらもゲーム通りの発言をした。


 なら、ゲームの会話をなぞっていくしかないかと「俺は、明日村を出る。ついて来て欲しい」と言ってマドリーンの瞳を見つめると、驚き戸惑っている。


 次もゲームの通りのセリフだ。


 「アリーサ。魔物が来るかもしれないから、周りを警戒していて」


 「えっ。でも」とアリーサは狼狽え混乱しているが。


 「無防備な処を襲われたら、二人とも死ぬしかない」


 魔物は、この通路には来ない筈。


 だけど、そう嘘を言ってこの場所にアリーサをこの場所に居させる。


 そして、もう一度マドリーンの瞳を見つめながら「ついて来るなら、今、ここで俺を受け入れて」と言うが、まだマドリーンは驚いた表情のまま、何の返事もして来ない。


 彼女をこのイベントではなく通常の方法で仲間にした場合、小悪魔的な事を繰り返し、主人公を焦らしながらも少しずつ深い関係になっていくと言う描写がなされていた。


 だから、本当はこんな強引なのはマドリーンの好みでは無い筈。


 まあ、ゲームと違っていたら、そもそも俺に好意なんて持っていないかもしれないんだけどね。


 しかも、こんな方法をとった以上、彼女に拒絶されたら、アリーサだってもう仲間にはならないだろう。


 そう一瞬『止めようかな』と言う思いが頭をよぎるが、もう手遅れか。


 しかも、マドリーンがチラッとアリーサの方を見た後「こ、こんなのは駄目よ」と言ってくる。


 ゲームでは、そんな発言は無かったけど、アリーサの方を気にした処を見ると同じ流れの様な気がする。


 だから、行こうと決断し、ゲームでの会話を思い出し告げる。


 「俺には時間が無い。駄目ならハッキリ拒絶して」


 そう必死な感じで言ったが、目が泳いだり挙動不審になったりしているだけで、拒絶はして来ない。


 もう一度キスをし、キスをしながら、革鎧とインナーを脱がしていく。


 そして、生活魔法の水作成で滑りのある水を造り、ローション代わりに自分や彼女の一部に塗る。


 ああ。


 冷たいから驚いている。


 人肌にするとか、配慮が足りない。


 配慮がと言える状況じゃないけど。


 後は、忘れないうちに生活魔法の避妊魔法を俺とマドリーンにかけておく。


 『さて、覚悟を決めてやるぞ』と思ったが、やり方が思い浮かばない。


 前世の記憶や経験は、この部分は初期化されているんだ。


 いや。


 俺がテンパっているのか。


 ……、もう本能の赴くままに。



 荒く息をしている俺の下で泣きそうな顔をしているマドリーン。


 その唇にもう一度キスをしてから立ち上がり、今度は俺達の傍らで俺達に背を向けて涙を流していたアリーサを振り向かせ「アリーサも」と言いつつ抱きしめてキスをする。


 アリーサは俺を振りほどく事もせず、今度は更に大粒の涙を流し始めた。


 俺がアリーサともキスをした事に驚いた気配をさせ、服装を整え立ち上がりながら「ちょ、ちょっと」と言って来るマドリーンに「今度は、マドリーンが魔物を警戒して」と言ってアリーサを優しく押し倒す。


 ゲームでは、この辺も暗転したまま会話だけが表示されていたので、良く分からなことも多い。


 しかし、行くしかない。


 「アリーサも、一緒に来てくれるよね」


 そうゲーム通りに言う。


 でも、彼女は涙を流すだけで反応しない。


 だからもう一度優しくキスをして「アリーサは、俺とずっと一緒に居てくれるよね」


 これもゲーム通りに。


 すると、震えているだけなのか、と思う程小さくだけど首を縦に振ってくれた。


 その姿に悪いと思ったり、ホッとしたり。


 優しくしよう、と思いつつアリーサにも避妊魔法をかけて最後まで……。



 アリーサとも終えて、荒い息を整えてキスをすると「あ、赤ちゃんが」とアリーサが小さく呟く。


 避妊魔法は、魔法陣が表示されないのか、体内に魔法陣が出来ているのか、確かに見ただけで実行されたかどうかは分からなかったな。


 そう思いつつ「ああ。ちゃんと生活魔法で避妊をしているから、今回のエッチでは出来ないよ」と言うと、ホッとしたような残念なような、複雑な感じに。


 その姿にもホッとしているとゲームでは暗転した為に会話以外表現されなかった流れから、暗転が解除されゲームでも表現された流れに戻った様だ。


 その事にホッとしていると「どうしてこんな事をするの」とマドリーンがゲームでは見た事の無い鬼の形相で怒ってきた。

 主人公は、強引に幼馴染二人と関係を持ってしまいました。

 理由はあるのでしょうけど、大丈夫なのでしょうか。

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