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第4話 ステータスウィンドウとステータス制

 主人公は、ダンジョンで魔物と戦う前に、色々と確認する様です。

 その中には、世界の理によって採用されているステータス制についても。

 村の近くにある崖の大岩に触れると、始まりのダンジョンへの通路に入れた。


 その奥に向かい、始まりのダンジョン初級へと繋がる階段を下りる事にする。


 折り返しになっている立派な階段を数十メートル下りてダンジョンに入っていくと、そこは大き目のレンガの様なモノで床、壁、天井を固められた迷宮。


 横幅も高さも10メートル弱くらいあるか。


 先ずは、今朝一応確認したステータスウィンドウを詳細に確認する事に。


 ステータスと念じ、各種個人情報が載っている情報盤であるステータスウィンドウを表示する。


 うん。


 名前、性別、年齢、職業、レベル、職業経験値、状態、称号、スキル一覧、パーティ欄、備考欄、装備、ステータス、ログ、現在の時間、近距離の簡易マップ、メモ一覧、等々が表示される。


 なお、ステータスとして表示されているのは8種ある。


 『HP』は、生命力。


 0になれば死んだ事になる。


 現実だと、急所に一撃をもらうと一発で0とかありそう。


 なので、あまり参考にならない数値の様な気がする。


 『MP』は、自分の支配下にある魔力の現在の量で、HPと同様に最大値と現在の数値の両方が表示されている。


 ちなみに、俺の支配下にある俺の魔力であるMPは、心臓が動くたびに生み出され、それが体の中に存在するのが分かり、手を動かしたり息を吐きだしたりするように、動かしたり外に吐き出したりもできる。


 当然、VRゲームではそんな感覚を持つことも無かったから、ゲームとも違う点か。


 『筋力』は、物理の攻撃力に影響するステータス。


 もちろん、この数値が高いと重いモノを持てるようになる。


 『耐久』は、体等の頑強さ。


 これが高くなると、物理攻撃のダメージを減らしたり受けなくなったりする。


 また、スタミナの多さもこの数値が基本となっていて、ゲームではスタミナ切れになるとキャラが肩で息をしている疲労状態になり動きが鈍っていたか。


 現実だと、あそこまで動きが鈍らない気もするけど、どうなんだろう。


 ちなみに、HPやMPと同様に最大値と現在の数値が表示されている。


 だから、現在の数値が0になるとスタミナ切れって事になるのだろう。


 『知力』は、頭の良さ。


 ゲームだと、魔法の威力とかに影響していたか。


 現実だと、物覚えとか頭の回転とかが良くなってくれるのだろうか。


 『精神』は、精神力の高さ。


 敵の使う魔法に対する抵抗力に影響すると言う設定だったか。


 そう言えば、ゲームではイベントや会話の時に選択肢が増える程度の死にスキルだった魅了スキルとか支配スキルとか精神魔法スキルと言った精神・思考等に影響を及ぼす魔法やスキルが存在する世界なので、それをレジストする為に、これも高い方がいい筈か。


 まあ、今更数値を設定し直すなんて出来ないだろうから、手遅れだろうけど。


 そして『俊敏』。


 ゲームだと動きの速さだけど、異世界の現実だとこれが高くなると思考も速くなると両親から教わっている。


 最後に、『器用』だ。


 ゲームだと器用が高いと自然と急所へと攻撃し、クリティカルヒットの可能性が高まるとかだったか。

 

 いや。


 器用と俊敏のステータスが低いと攻撃が外れ始めると言った影響のあるステータスだったか。


 後は、特定の物を調べたり、音を消して歩いたり、隠れたりするのが上手になるのも器用さが関係すると言う設定もあったけど。


 その辺は、ゲームだと体感した事は無かったか。


 そして、この世界の人達の初心者ノービス職LV1での平均的なステータス値が、全て200だった。


 まあ、キャラ作成時にそう説明書きがあったと言うだけだけどね。


 ちなみに、初心者と言うのは職業名。


 前世でやっていたこの異世界に似ているゲームでは職業・レベル制が採用されていた。


 そして、この世界で生きて来た俺の知識によると、この世界でもそれらが世界の理として存在する。


 その世界の理の一つである職業制だけど、職業毎に特色がある。


 まあ、今就いている職業の初心者は、なんの特徴も無いのが特徴なのか。


 生まれた時に付いている職業なので、皆が最初に就く職業と言うのも一応特徴か。


 なので、そこからさまざまな職業に就いていくのだけど、その一覧は頭の中に入っているから、必要になった時に順次思い出して確認する事にしよう。


 ちなみに、その職業には戦士職とか魔法使い職とかがあり、戦士なら筋力や耐久ステータスにプラス補正があり、特定のレベルになると戦士に必要なスキルが手に入ると言うシステムだったから、この世界の理でも同じようになっている筈。


 そんな事を考えつつ、ステータスウィンドウに表示されている自分のステータスを確認すると、HP240,MP240,筋力240,知力240,耐久240、精神240,俊敏360、器用240と表示されている。


 その数値の一つを凝視すると、240は200+40と。


 360を凝視すると300+60と表示されている。


 これは、初期値が200と300であり、レベルアップにより40と60上がっていると言う意味だ。


 ……、この数値は俺がゲームで一番使っていた設定だ。


 俺が、この世界へ転生する時に選択したのだろうか。


 それとも、俺が良く使っていた設定を参考に、勝手に設定されたのだろうか。


 神にあった記憶も、転生先の人のステータスを設定した覚えもないんだよな。


 交差点で信号待ちをしていた時に、暴走して来た車に撥ねられて死んだのは覚えているけど。


 でも今は、何故こんな状態なのかに拘っても無意味か。

 主人公は、何故転生したのか知らない様です。

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