第303話 割り切るか
主人公は、始まりのダンジョン上級の地下三階で獣系の魔物と戦っています。
戦闘経験も得ようと戦ってみているのですが、あまり良くない感じの様です。
次の魔物の群れは、ワーウルフ
聖の祝福でステータスを上げてから、戦う事にする。
敵への追尾能力が高い強化火槍と強化風槍を撃ち込み、一匹だけ残した形にして剣と盾で接近戦をしかける。
ステータスが高い分、先ほどよりは余裕がある。
と言うか、これではあまり経験にはならないか。
と判断し、一気に踏み込んで剣で一刀両断。
次もワーウルフの集団へと行き、覚醒と身体強化を行い、魔法による攻撃で数を減らし一匹残しで戦う。
素早く接近してくるワーウルフ。
それを剣で牽制し、盾で攻撃を受け流し、斬りつけると避けやがる。
防具とか武器とか持っていない分、向こうの方が素早いとでも言うのだろうか。
しかし、壁や天井も使った素早い立体起動でこちらを撹乱し、攻撃しようと考えているようだけど、そこまでスピードの差はないと言うか、俺の方が素早いのか。
動き回っているのがワーウルフと言うだけで。
なので、攻撃してきたタイミングで冷静に剣をカウンター気味に心臓の辺りに突き刺す。
しかし、それでも致命傷ではない様だけど、動きが鈍った処で一気に接近し首をはねて止めを刺し戦利品にする。
次は、ホーンタイガーの群れ。
そう言えば、ライオンと違って虎は集団でいるイメージが無かったけど。
まあ、魔物だし、それは前世の話しか。
こちらは、聖の祝福でステータスを上げてから、強化魔法を更にイメージで強化した攻撃により一匹残し。
うん。
相手が巨大なので、剣だとやっぱり戦い難く感じるが。
奴の噛みつき攻撃を避け、爪により切り裂く攻撃を避けた処で横から首を切り落とす。
と言っても、力足らずで途中で剣を止めてしまったけどね。
剣を手放し、ミスリルの槍に武器をかえて突撃をと思った処で戦利品にかわってくれる。
ふう。
ホーンタイガーの戦利品は、魔石と皮と角だ。
皮は、革鎧に出来るか。
と自分の革鎧を見ると、それなりに傷んでいるか。
今着ているのはDランクのネイルベアの皮鎧だから、既に数十枚得ているCランクのホーンタイガーの皮で革鎧を作れば防御力アップかな。
そんな単純なものではないかもしれない、と思いつつ裁縫メニューと念じてメニューを起動し、作成と革鎧を選び、今着ている革鎧と同じ形を選択して、使用者に自分を選択。
原材料にホーンタイガーの皮を指定し、ネイルベアより丈夫になるかスキルに確認して、全自動で2セット作成してもらう。
MPは、あんまり減っていないか。
魔力操作スキルの魔素利用の事を考えると、ダンジョンの様な危険だけど魔素の濃い場所で生産した方が消費MPは少なくて済む、と言う事実に複雑になりながら着替える。
幸い、着替えている途中に魔物がリホップする事も無く、次の魔物の群れに向かう事にした。
次の魔物の群れも、ホーンタイガー。
聖の祝福でステータスを上げたまま魔法による一匹残しで残ったホーンタイガーと槍での戦闘。
しかし、剣と盾の時は直ぐに飛び掛かって来たが、自分より間合いの長い武器を持っている俺を警戒しウロウロと目の前で警戒行動をしている。
ならば、と怯えた感じでワザと視線を外し構えを解くと、飛び掛かってくる。
でも、ステータスに差があるので、飛び掛かって来た処に素早く槍を振り上げてから撃ちおろし、頭蓋骨を叩き割って戦利品へと。
う~ん。
加減が。
聖の祝福を解き、身体強化と覚醒スキルによるステータス強化に切り替え、次もホーンタイガーの群れへ。
魔法の攻撃により一匹だけ残して、またも槍で戦おうとすると、こいつは最初から頭の角を槍として突いて来る。
それを避けても、丸太くらいある手を振って金属の刃にすら見える爪で切り裂きに来る。
それもバックステップで避けながら槍で牽制すると、角を槍にして突っ込んできて、こちらの槍を手で払いやがった。
そんな突撃を再度ステップでかわすが、追尾してきて、同じことの繰り返しだ。
なので、バックステップで避けた後、全力で突っ込み槍を口の中から頭部に突き刺す。
すると、俺の全力に反応できなかったのか、それとも動きの緩急の変化について来られなかったのか、後頭部まで槍が突き破り、戦利品にかわっていく。
次は、ワーウルフの集団。
聖の祝福によるステータス強化に切り替え、2匹残しで槍による近接戦闘にしたんだけど。
何故か、槍の間合いを知っていて、接近戦を仕掛けて来る2匹のワーウルフ。
ホーンタイガーもそうだったけど、武器を見ただけで攻撃の特性が分かるのか。
爪による切り裂き攻撃を槍の柄で受けながら距離をとろうとするのだけど、二匹で共同しながら距離を詰めて来る。
それに対し槍を振りまわして牽制し、距離を一旦取ろうとするが、素早く左右に分かれて俺を追い込んでくる。
大したモノだ。
全力で片方に突っ込み槍を頭部に突き刺せたが、俺の後ろに回り込んできたワーウルフが爪で攻撃してくる。
戦利品にかわるまで待てず、槍を手放して回避しつつもう一本の槍を亜空間収納から取り出していると、接近されてしまい、奴にも槍の柄を掴まれる。
そのまま頭部に噛みついて来るのか、と判断したのだけど、奴はそこで咆哮した。
槍を手放し、バックステップで距離をとったけど、咆哮に込められた力により座り込んでしまう。
と言う演技をすると、嬉しそうに突っ込んできたので、亜空間収納からコッソリ取り出した右手のミスリルの剣を頭部に突き刺した。
ふう。
念の為にステータスウィンドウ内のログを見ると、やっぱり咆哮に威圧と恐怖付与と言うステータス異常を起こす効果が付いていたのね。
大声に対しては感覚強化が、音量をカットしてくれた。
威圧と恐怖に対しては精神異常耐性が仕事をしてくれた、と言う事だろう。
後は、斧での実戦訓練をしたい処だけど。
今より更に苦戦しそうだし、止めておくか。
戦闘訓練を積むことに拘るのも良いが、割り切って先に進む事も必要だろう。
ステータスを下げて苦戦する事は、転職でステータスを上げる等で強くなるより簡単だし、急ぎ強くならなければならないんだし。
そう結論を出して、地下3階での戦いによる訓練や検証を止めて、魔法による虐殺へと戦い方を切り替える事にした。
主人公は、戦闘経験を得るのを止めて、虐殺に移行するようです。
強くなるのを急ぐべきなので、戦闘経験を得る事については割り切った様です。




