第300話 今朝も強くなる為に
主人公は、強盗達を壊滅させました。
後味は悪いのでしょうけど、仲間に危害を加えようとした奴を見逃す選択肢はなかったようです。
遺体を全てそれ様に分割し作成した亜空間収納99に入れて、血のりとかは生活魔法の洗浄や家洗浄で奇麗にして宿に戻る。
すると、全員3階で待っている。
なので、皆の集まっているリビングに行くと「どうだったの? と言うかクラリッサちゃんやラファエラちゃんの話だと、悪意を持っていた連中はすべて消えたらしいけど」とマドリーンが言って来る。
「ああ。全滅させてきた。全員でもう一度襲撃するって結論になっていたし、俺を殺して皆を玩具にしてから殺すって言っていたから」
そう状況を言うと、眉を顰め「しょうがないか」とマドリーンは何かを諦めた感じ。
「俺に赤黒いオーラが付いていないのが、その証拠なんだろうけど、この辺も偽装スキルで偽装できるか。
まあ、自分達の身を守る為にはしょうがない。
次からは、姿と名前を偽装して買い物をして、帰る途中に偽装スキルの隠形で消えた方が良いのかな?」
そう言うと厳しい表情をし「……、強盗団を壊滅させたのは良い事ですよね」とクラリッサが言って来る。
ご両親を強盗団に殺されているから、思う処は当然あるのだろう。
だけど「別の連中がはびこってくるだけって気もするね」と、あえて言っておく。
するとクラリッサは悲しそうに「そうですね」と言って来た。
彼女も人に絶望している部分がある。
それを救ってあげたいが、俺も聖人や善人じゃないんだよな。
そう思いつつ「それで悪意の察知はなくなったかな?」と危機について一応確認すると。
「はい」と声を合わせてクラリッサとラファエラが言って来る。
「俺もだから、一安心かな。と言う事で、俺はこのままダンジョンへ行ってくるけど」
「わ。私達は」と、途端にラファエラが落ち着きなく言って来る。
一緒に行きたいのだろう。
「経験値を5等分すると、5級職でレベル上限になるのは、ちょっと厳しいかな。
だから、今回は我慢して」
そう説得すると「はい」と素直に、でも悔しそうに了承してくれる。
その横で俺の発言が気になったのか「と言うか、5級職でレベル上限になれそうなの?」とマドリーンが確認してくる。
「大量にCランクの魔物を倒せばね」
「……、そっか。頑張って来てね」とマドリーンは複雑そうな表情で言って来る。
「ああ。今日は始めていく魔物の分布のダンジョンだから、今日は無理そうだけどね」
「そうなんだ。その辺はお告げではどうなの?」と、マドリーンは相変わらず眉をひそめたまま確認してくる。
「今日行くのは、獣系になる筈だから、微妙だね。
獣タイプにも、俺と相性が悪い感知に優れた奴が居るし」
「そっか。ちゃんと予備知識が有るのね。行ってらっしゃい」と、マドリーンはある程度情報を話すと落ち着いた感じになってくれたか。
「皆は、警戒しながらになるだろうけど、休んでね。寝不足は美容に悪いから」
そう言って、地下室へ行って簡易転移で移動した。
宿をとっているルリード王国に西隣の国、リエル王国。
その始まりの村であるルルメド村の始まりのダンジョンへの通路へと簡易転移。
まだ深夜で、寝不足だけど、まあそう言う日もある。
通路の中で、上級への階段がありそうな場所に偽物と意識しながら触れると消え去る壁。
これが上級地下1階へと向かう階段の筈。
階段を下りながら感知スキルの感知用の魔力の網を奥へ奥へと進める探索をする。
うん。
やっぱり、魔獣系の魔物が続くタイプか。
感知した処、地下一階がEランクのファングウルフとネイルイーグル。
地下2階以降がゲームと同じなら、Dランクのネイルベアとファングアリゲーター。
地下3階がCランクのワーウルフにホーンタイガー。
中ボスがキメラ。
地下4階がワータイガーとファングエレファントか。
後地下5階6階とあるが、まあ、今日時間があったとしても行かないから、そこは良いだろう。
自分に偽装スキルの隠形が掛かっている事、明鏡止水スキルがOFFになっている事等を確認しながら階段を下りて、地下一階へと到着した。
主人公は、新たな始まりのダンジョン上級に行ったようです。




