第299話 正当防衛
主人公は、総合商店で大量買いした事により、盗賊又は強盗に襲われてしまうようです。
まあ、簡単に撃退するのでしょうけど。
寝る前は3人だった宿の周りに居て俺達を監視している連中。
今は18人か。
数で殴殺って感じなのかな。
聖魔障壁を張った事とかで、こちらをそれなりの実力者だと気が付いている様で、ゆっくりと3つのパーティが偽装スキルの隠形をかけたまま近づいて来ている。
感知スキルにより表示される簡易マップ上で監視していると、少しの時間差で18のオレンジ色と黄色を纏った点が表示されてしまった。
と言う事は。全員俺達に対し殺意を確定させたと言う事だ。
盗むだけでなく、こちらを殺す気という事になったか。
なら、容赦はしない。
全員、昨日身に付けた刻印スキルで刻印し、逃げられても追尾できるようにする。
ミスリルの剣Ⅲを装備し、忍び足で相手の視線を意識するなど、出来るだけ偽装スキルの隠形が解かれない様に意識しながら接近してきている連中の後ろに回り込み、気が付いていない斥候タイプを後ろから心臓を一突き。
そのまま頭もかち割り、即死させて死体の隠蔽の為にそれ様に分割して作った亜空間収納99に入れる。
仲間がいなくなったことに気が付いた同じパーティは、狼狽えているので、さっさとその連中から、暗殺を続ける。
流石に4人暗殺した処で、小声で騒ぎ出して逃げ出したので、別のパーティを狙う。
こちらも、先ずは斥候タイプから。
当然、仲間が減った事に気が付いていて狼狽えながら仲間に状況を伝えているが、容赦はしない。
即死させて亜空間収納へ。
こちらのパーティには3人も逃げられた。
まあ、刻印しているからどうとでもなるけど。
最後のパーティは、自分達に自信があるのか、未だ逃げ出していない。
ああ。
自分達に害意が向けられた時点で感知出来るから戦いになるとでも思っているのか。
そんな自信過剰かもしれない斥候タイプの後ろに立ち、剣を突き立てるが、それでも俺を認識出来ていない。
その程度の力なのに自分の力を過信し過ぎだよ。
致命傷を入れ敵対から第三者、人からモノにした後、ランク5の鑑定スキルで解析鑑定。
3倍職の隠密でレベル27もあるんだから、それなりの強者だったんだね。
死体は亜空間収納99に入れ、次を暗殺だ、と思っていると、頼りの隠密が死んだ事にビビった奴らは素早く逃げだす。
そいつらをノンビリ追跡する事にした。
俺達に強盗しようとしてきた連中を追尾している。
明確な殺意を持ってから3時間はオレンジ色のオーラに包まれ、正当防衛により殺しても世界の理に認定される罪とはならない。
だから、後顧の憂いを無くす為に、この強盗団は壊滅させるつもりでいる。
正義の味方と言う訳ではない。
撃退した事により俺が強い事がバレルだろうから、それを隠すと言う意味で。
まあ、義賊って感じが100%無いと言うのもあるか。
此奴らの悪行によって泣く人なんていない方が良い。
人殺しを自分に納得させながら追尾していくと、王都の南側にある大き目の商会の建屋に入って行った。
うん。
感知していた悪意の気配が固まっている所だね。
まあ、詳細に感知しないと、3階まである地下室の奥に居る犯罪者連中の存在には気が付かないんだろうけど。
でも、向こうがこちらを監視していたように、こちらも連中を監視していたから、地下室の存在に気が付き、全て感知スキルの探索で暴いたんだけどね。
いや。
暴けていない可能性も考えておこう。
まあ、慌てふためいている気配からすると、大丈夫そうではあるんだけど。
しかし、一つの商会が丸々犯罪者集団とはな。
いや。
犯罪者集団である事を隠すために、真面に働いている連中も居るのかもしれないが。
隠れたまま、移動やドアの開閉も偽装スキルの偽装や隠形で隠し、こちらに悪意を持った残り25の気配へと向かっている。
表向きは地下一階までで、地下二階への階段は移動する石の壁で隠されているのか。
これは、相当高ランクの感知スキル持ちが意識して探らないと、分からないだろうな。
そんな確認をしつつ、誰も居ない地下二階から地下3階への階段を下りていると聞こえてくるのは、罪を擦り付け合う罵りあいか。
大部屋のドアを半分開けた状態で何か色々と叫んでいるので、コッソリと部屋の中に入る。
「聖魔障壁を張るなんて、こっちに気が付いているって言っただろう」
「俺だって、聖魔障壁を張れるんだから、それなりの強者だって言った」
「お前は、お古だろうがいい女だから、男はぶち殺して女は遊んだ後に殺すべきだとか言っていただろう」
「お前も、一気に1000万GAZU以上の買い物をする連中だから、殺して奪えば当分楽して暮らせるって言っただろう」
「お前も、女たちは楽しめそうだとか言っていただろう」
そう話を聞いて、詳細に周りを感知してみるが、ここに捕らわれている感じの人は居ない。
別にアジトが有るのか。
拷問部屋や監獄みたいな形の嫌な気配がする場所は、ここの地下にあるけど。
「だけど、もう玩具は全員死んだから、新しいのを補充すべきってお前も言っただろう」
そういう事か。
俺の愛する人達を。
ゲームだと盗賊・強盗は街道沿いに出たり、イベントで都市の中で襲撃されたりとかはあった。
その時はゲームだし、普通に戦闘で全滅させたり、イベントの流れの自動移動でアジトまで踏み込んだりして、躊躇なく全滅させていたが。
現実でも同様にすべきか。
「何時ものように、スラム街から1人1人攫って来ればよかっただろう」
ふ~ん。
スラム街なら人が減っても問題にならないのか。
まあ、その辺の詳細はわからんが、感知による探索があると言っても、意識していない有象無象について全て把握し犯罪を抑止するなんて無理なんだろうな。
「王国軍や冒険者達に厄介な連中がいない今がチャンスだって皆言っていただろうが」
ああ。
魔王の狂乱が始まり、強者と斥候能力の高い者の多くが、魔族との領域近くまで行ったり、一部魔族の領域に潜入したりして、状況を監視しているんだよな。
だから、主人公の強さに気が付く人がいないか、居てもそれどころではないと言う状況。
そのおかげで、王国に逆らう形で王女達を助けられたんだったな。
ゲーム当初の状況は、だけどね。
だから、ゲームと同様、当分は国とかに目を付けられる事はないと思っていたけど、それは犯罪者も同じか。
「もう一度、全員でぶち殺しに行こう。寝ている連中も起こしてこい。4人でも女は確保すべきだ」
あっ、そう。
全滅させるべきと言う俺の判断は間違っていなかったか。
情け無用。
地下3階の大部屋に、俺達に対し殺意を持った事によりオレンジ色のオーラを纏っている25人が集まった処で、入り口のドアを俺にしか見えない設定の結界魔法の結界で固定し開かなくする。
そして1人1人心臓を突き刺し、頭部にも致命傷を入れる。
虚勢を張る者。
剣を振りまわす者。
怯える者。
助けを乞う者。
色々と居たが、すべて消えてもらった。
主人公は、容赦をしなかったようです。




