第29話 ゴブリンナイトとの戦闘
主人公は、4級職になり、強そうな魔物の居る地下3階へと挑戦する様です。
早く強くなる為には、必要な事なのかもしれませんが。
4級職のレンジャーで最低限のレベル上げをした。
感知スキルもランク3にしたし、これで地下3階でなら戦えるだろう。
その感知スキルの探索だけど、ファングウルフに先に発見された件があるので、探索範囲は半径1キロにしてある。
まあ、ダンジョンの壁越しだと探索範囲は極端に短くなるから、そんなには探れないんだけどね。
で、偽装スキルによる隠形により敵に発見されにくくなっているのを確認しながら、一番近くに居た一匹の反応に向かうと、居たのはゴブリンナイト。
ゴブリンの騎士か。
鋼鉄の鎧着て鋼鉄系の武器を持っている筈。
あれって、防御力高そうだな。
と、爆裂タイプの爆裂火矢を4発撃ち込む。
爆裂火矢を撃ち込んだ途端火矢に気が付いたゴブリンナイトは、盾を掲げて守りに入る。
なので、どうなるか様子を見ていると、中型の盾に全て防がれてしまった。
まあ、爆裂により盾が変形し体制を崩しているので、体制を崩し混乱しているゴブリンナイトに高速火矢を思念による操作をして鋼鉄のヘルメットの隙間目掛けて打ち込むと、目を破損したようで苦しんでいる。
う~ん。
流石Dランク。
一筋縄ではいかないか。
ミスリルの剣Ⅲを持ち接近して、苦しんでいる奴に剣を打ち下ろして止めを刺し、戦利品へと変わって行くのを確認。
う~ん。
武器と鎧と盾は、鋼鉄製で、何かの役に立つかもな、と一纏めにして格納箱に入れる。
さて。
このまま戦い続けていいのか。
強化タイプの火矢のスピードを下げ、威力を上げて、1発で倒せるようにした方がいいのか。
生命の危険を避ける為には、それが間違いないか。
そう思いつつステータスウィンドウのログ欄を見ると、職業経験値は30万程手に入った。
ファングウルフとあまり変わらないが、どうしたものか。
でも一匹と戦っただけでは判断できないかと、次もゴブリンナイト1匹に向かう。
今度は、後ろからの奇襲の形になりそうだ。
火魔法スキルに感知され辛くと思念で指定した後、爆裂火矢を後頭部に向けて一発撃ち込み、少し時間差をつけてもう一発撃ち込む。
後ろからの攻撃だったからか、スキルへの指示が良かったのか、ゴブリンナイトは爆裂火矢に気が付かなかった。
そして、1発目が鋼鉄のヘルメットに守られた後頭部に命中し、それで頭が前に倒れ、その体制になった為に出来た防具の隙間に誘導し、首の辺りに2発目が命中。
首に致命傷を負い、ゴブリンナイトは魔石に変わって行く。
う~ん。
良い倒し方の様な気もするが、違うような気もする。
どう考えても、偶々上手く行ったって感じだしね。
あ。
またスキルが取得出来るって。
と言う事はLV21になったのか。
……。
転職は可能になったが、この階での戦い方を確立するまでは、ステータスが高く俊敏に補正のある4級職のレンジャーで居た方が良いか。
まあ、レンジャー職を極めるのは無理だろうけど。
なんせ、レベル上限の40になる為には15億弱の職業経験値が必要だからね。
そう考え、次は偽装スキルを取得し、ランク4にする。
スキルに確認した処、ランク4になった事により全力で動いても偽れ・紛らせ・無い事に出来るそうだ。
後は、ランク3から他人に偽装を施せるようになっていたが近距離に居る必要があった。
それが、どれだけ離れても偽装を維持し、期間も月単位で指定できる様になるそうだ。
うん。
これで何時、メル以外の仲間が出来ても大丈夫。
とは言い切れないか。
まあ、一歩ずつ進んではいる。
でも、成長の加護の力があっても4級職以上を極めるのは、数時間とかでは無理と言う事だろう。
とは言え、3級職を極める事も、4級職で転職可能にまでになる事も可能だ。
なら、今できる強化を続けよう。
主人公は、地下3階での戦闘を慎重に進めている様です。




